年末年始に多いごみ
null年末年始は家族や親せきの集まりやホームパーティーなどが増える時期、そしてこの時期はごみ収集がお休みになるため、年始第一弾のごみ集積所は溢れんばかりのごみの山……。
ごみ清掃芸人・滝沢さんによると、
「年末より、年始の方がごみが多くなります。特に増えるのは、食べ物のごみ。年末から年始にかけてごみの回収はなく、カレンダーによっては“ずいぶん久しぶりの可燃ごみ回収だわ”ということがありますよね。するとごみ集積所が溢れていたりします」
コーティングされている紙コップはリサイクルできない
null紙コップは名前の中に「紙」があるから、雑紙として回収できる?と思われがちですが、コーティング加工をされた紙はリサイクルできません。紙は水で溶かしてからリサイクルするため、プラスチックでコーティングされているものはNGなのです。
なかにはコーティングされていない紙コップもあるのですが、そういったものはごくわずか。100均ショップなどで販売されているものはおおよそコーティングされています。
なお一部では、コーティングされた紙コップを回収している自治体もあるようです。お住まいのごみ収集ルールをご確認ください。
多分、良い人ではあるのよ!おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。紙コップは防水加工しているので、古紙ではなく可燃になります。プリングルスはそのまま解体すれば、底のアルミも取れます。途中までやってくれてますね?ポテトの入ってた紙は油がついているので可燃です。#ゴミ清掃員の日常 pic.twitter.com/aSgCPEl6ng
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) February 14, 2023
ごみ出しのルールを守って
null日常ではもちろん、年末年始は特に出すごみの量を少なくしていくことを意識したいものです。
食べ物は食べきる、紙コップや紙皿は使わないようにする、など少しの工夫でごみの量もグッと減りそうですよ。
おとそ気分の浮かれモードで缶もびんもいっしょくたに資源に出す、中身がまだ入っている状態で出すなどの行為も目にするそう。誰かがその後処理をしなければならない行動は、たとえ資源ごみに出したと言われても困ります。
「資源ごみでいちばん困るのは、中身が入ったままで捨ててあるもの」と語る滝沢さん。お茶のペットボトルの茶色い水の正体が違うものだったら……そう考えるとゾッとしますよね。
年末年始のごみ削減のために
null- できるだけ紙コップ・紙皿を使わない。
- 食べきれない量は出さない。
- 缶は分別をする。瓶といっしょにしない。
- 缶・びんは中身を全部出しきってから出す。
ホムパなどでどうしても紙コップや紙皿が必要……という時は、「お家から自分のコップとお皿を持って来てね」と言って協力してもらうのもアリですよ。ぜひ、2025年はごみの量を減らすような選択をしていきましょう!
漫画/滝沢友紀
※自治体によって異なる場合があります。ともあれ、一度お住まいの自治体のごみ収集やリサイクルに関するサイトを熟読することは、リサイクルやごみについて役立つことばかりですので、ぜひご一読されることをおすすめします!
【協力】
滝沢秀一(たきざわしゅういち)
1976年生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ『マシンガンズ』を結成。
『THE MANZAI』 2012、2014年認定漫才師。
2012年より定収入を得るため、ごみ収集会社に清掃員として勤務を始める。
現在、SNSや執筆、講演会等にて、ごみ清掃中に気がついたことを発信している。
「滝沢ごみクラブ」というごみを減らすためのオンラインサロンを開催中。
著書に『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(太田出版)などがある。最新刊はごみクラブのメンバーと作った、日めくり感覚で地球にやさしいアクションを紹介する『地球と人にちょこっとやさしくなれる365日』(K&B パブリッシャーズ)。