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重曹で風呂場を掃除…風呂場のカビの除去、天井や鏡の掃除も重曹におまかせ!

風呂場は普段から掃除している場所ですが、いつのまにかカビが生えてしまったり、天井や鏡、小物類までは掃除が行き届かなかったりしがちですよね。風呂場を隅々までピカピカにするにはどうすればよいのでしょうか? 未来型ナチュラル生活研究家の岩尾明子さんから、重曹を使った風呂場の掃除方法を教わりました。

“重曹+酸素系漂白剤”で風呂場のカビを取り除く方法

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重曹+酸素系漂白剤 風呂場 カビ除去

『kufura』が過去に実施したアンケート(「今年、大掃除するorしない…?主婦266人に聞いた“大掃除する場所ランキング”」)において、大掃除では風呂場のカビ取りをしっかり行いたいという声が多く寄せられました。

岩尾さんによれば、発生してすぐのカビであれば、重曹に水を加えて練った重曹ペーストでこするだけでもある程度、落とすことができるそうです。他方、しばらく放置してしまったカビは重曹だけで除去するのは難しいとのこと。重曹に酸素系漂白剤を加えた殺菌・漂白ペーストで対処しましょう。

(1)殺菌・漂白ペーストを作る

重曹大さじ2に酸素系漂白剤大さじ2を加え、水を少しずつ混ぜてペースト状になるまで練り混ぜます。

(2)殺菌・漂白ペーストをパックする

風呂場のカビに(1)の殺菌・漂白ペーストを塗り、ラップでパックします。そのまま1~2時間おいてから、水でしっかり洗い流し、最後に水気を拭き取りましょう。

「殺菌・漂白ペーストは浴室のタイルだけでなく、浴槽のフタや洗面器、椅子などのアイテムのカビ取りにも使えます。

使用する際は、ゴム手袋をつけたほうがいいですが、塩素系漂白剤ほど刺激は強くないので、マスクや換気の必要はありません」(以下、「」内は岩尾さん)

浴室のカビを殺菌・漂白ペーストで撃退しちゃいましょう!

“重曹+酢”で風呂場の天井を掃除する方法

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風呂場の天井は手が届きにくいため掃除を怠りがちですが、実はカビの温床になりやすいといわれています。柄の長いモップを使ってしっかり掃除しましょう。

(1)重曹水溶液で天井を拭く

濃度2%の重曹水溶液(水200mlに重曹小さじ1)を作り、それをスプレーした柄の長いモップで天井を拭きます。

(2)酢水で天井を拭く

一旦、モップを水洗いしてから、酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)をつけて天井を拭きます。

「重曹はアルカリ性で汚れを中和・分解する作用、そして酢水は酸性で菌のはたらきを抑える抗菌作用があります。併用することで天井の汚れをしっかり落とすことができ、カビ予防もできるのです」

柄の長いバス用モップがあれば、天井の掃除も楽々。天井だけでなく壁の高いところのお掃除も忘れずに!

重曹や酢を使って鏡をピカピカに磨く方法

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重曹 鏡 磨く

『kufura』が過去に実施したアンケートによれば、風呂場の鏡は、風呂上がりに水を流し、水気をさっと拭き取る程度の簡単ケアを毎日行っているという人が多数派でした。他方で、汚れをためこんでしまって、何を試しても落ちなくなってしまった……という残念な意見も。

鏡をピカピカに磨くには、汚れの程度に応じて、重曹と酢を使い分けるのがよいとのことです。

「水気を拭き取るように心がけている鏡で、手垢がついてしまったレベルであれば、重曹で磨くだけでOKです。

他方、鏡の水気を放置していると、濡れたり乾いたりを繰り返すうちに、水垢が鏡にこびりついてしまいます。そのレベルの汚れであれば、結晶性の汚れをゆるます作用のある酢水のほうが有効です。

酢水をパックして結晶をじっくりゆるませてから重曹の粉でごしごし磨き落とし、水で洗い流して最後に水気を拭き取るといいでしょう」

風呂場以外の洗面所の鏡なども、ぜひ上記の方法できれいに磨き上げましょう!

浴槽のフタ、洗面器、椅子…お風呂アイテムのケアも重曹におまかせ!

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洗面器、椅子などの風呂場のアイテム類は、重曹水溶液に一晩つけおいて、翌日、スポンジでこすれば汚れや湯垢が簡単に落ちるとのこと。

複数のアイテムをいっぺんにきれいにしたいなら、浴槽の残り湯を活用するとよいでしょう。溶かす重曹の目安は1~2カップとのことです。

また、浴槽のフタは、水で濡らした後、重曹をつけたスポンジで軽くこするだけで汚れがきれいに取れるといいます。

もうカビに悩まされない!2019年からの風呂掃除を楽にする方法

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風呂掃除 ラクチン

浴室掃除の難敵といえばやはりカビですよね。そこで、最後に、岩尾さんから風呂場のカビを予防するためのワンポイントアドバイスをいただきました。

「カビが生える原因はシンプルで、“空気+水+栄養分”の3つの条件が不可欠です。3つのうち、いずれか1つでも欠ければ、カビは生えてきません。

3つの条件のうち、空気をなくすことはできませんし、また、栄養分というのは、人間の手垢なども含まれますから、これもゼロにするのはほぼ不可能です。とすれば、カビ予防のポイントは、水気をいかになくすかに尽きます。

浴室の使用後、換気を入念に行いましょう。換気を30分ほどで済ます方が多いようですが、実はその程度では、水気は表面的にしか取れていません。

浴室乾燥機であれば3~4時間、通常の換気扇は6時間ほど稼動することをおすすめします。また、扉を開けた状態だと排気が弱くなるので、乾燥機・換気扇の使用中は、浴室は締め切った状態にしましょう。

あとは、洗面器、椅子などの小物を重ねて置かない、浴槽のフタは広げた状態でたてかけておくなど、濡れたままの状態での接触面を少なくすることも大切です」

風呂場のカビ除去にいつも悩まされている人は、掃除以外にも上記のアドバイスを実践しましょう。

 

水垢やカビのない風呂場ってやはり気持ちがいいものですよね。今回ご紹介したお掃除方法で、浴室をピカピカにしましょう!

 

【監修】

岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。

 

【参考】

岩尾明子(2018)『重曹、お酢、クエン酸の使いこなしバイブル』(主婦の友社)

岩尾明子『重曹、お酢、クエン酸の使いこなしバイブル』

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