汚れのひどい窓ガラスも重曹でピカピカに!
null『kufura』が過去に実施したアンケート(「やったことない人も!?“ 窓ガラス掃除”みんなの頻度や方法…主婦263名に聞きました」)によれば、年1回しか掃除しない人が多数派だった窓。汚れをためこんでしまった窓ガラスは、“重曹水溶液+重曹の粉”で磨くとよいとのことです。
(1)重曹水溶液+重曹の粉で窓を磨く
スポンジに濃度約2%の重曹水溶液(水200mlに重曹小さじ1)を含ませ、さらに重曹の粉を適量振りかけて窓を磨きます。
(2)酢水で拭いた後、乾いた布で水気を拭き取る
汚れが落ちたら、酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)を含ませた布で全体を拭き取ります。最後に乾いた布で全体を拭き取りましょう。
「重曹には汚れを中和・分解する作用があり、また粉末状態ではおだやかな研磨作用もあります。こうした重曹の作用によって、窓ガラスの汚れをきれいに落とすことができるのです。
ただ、重曹で拭いた後は、粉が白く残ってしまうことがあるので、重曹を中和するために酢水で拭き取ります。酢にはツンとしたにおいがありますが、揮発性なので酢水で拭いた後ににおいが残ることはありません。
また、汚れがそれほどひどくない場合は、酢水で拭き取るだけでもOKです」(以下、「」内は岩尾さん)
重曹水溶液は、窓掃除に限らず、家中の掃除に使えてニオイ防止効果もあるとのことなので、ぜひスプレー容器に常備しておきましょう。気付いたときにさっとスプレーして拭き取るだけなので、普段の掃除がとても楽になりますよ!
ゴムパッキンのカビは殺菌・漂白ペーストで対処
null窓掃除は、ガラスをピカピカに磨くだけでは終わりません。できれば、見ないふりをして済ませたいけれど、そういうわけにもいかないのは……そう、ゴムパッキンのカビです!
カビには重曹に酸素系漂白剤を加えた殺菌・漂白ペーストで対処すればよいとのこと。殺菌・漂白ペーストは刺激が強いので、肌の弱い人は必ずゴム手袋をつけて作業を行いましょう。
(1)殺菌・漂白ペーストを作る
重曹大さじ2に酸素系漂白剤大さじ2を加えて混ぜ、そこへ水を少しずつ加えて混ぜます。ペースト状になったらできあがりです。
なお、酸素系漂白剤は100パーセント過炭酸ナトリウムの白い粉が成分の製品を用いましょう。
(2)殺菌・漂白ペーストをラップする
カビにペーストを薄く塗り、ラップをして1~2時間おきます。その後、濡れ布巾でペーストを拭き取った後、残っているペーストに酢水(酢原液を2~3倍の水で薄めたもの)を吹き付け中和して、乾いた布で水気を拭き取りましょう。
「カビの根がゴムの奥にまで入り込んでしまうと、殺菌・漂白ペーストでパックしてもなかなか1度ではカビを落としきれないこともあります。カビは放置せずに、発見したらできるだけすぐに対処しましょう。
また、そもそもカビを生えさせない予防も大事です。カビの原因は、空気と水気と栄養分。この3つがそろわなければ、カビが生えることはありません。
空気をなくすことはできませんし、人間の生活圏では菌が繁殖する何らかの栄養分はありますので、窓のカビを予防するには重曹で目に見えないレベルまで徹底掃除することと結露対策に尽きます。
結露は、100円ショップにもあるような窓枠に貼る結露防止テープなどを使ってもいいですし、もし深刻な状況であれば、部屋の環境を根本的に見直す必要があるでしょう。
除湿機を使ったり、部屋の暖房を結露の出にくいタイプのものに換えたりなどして、結露の発生しにくい環境を作れば、日々の掃除も楽になると思います」
すでにできてしまったカビには、殺菌・漂白ペーストで対処しつつ、そもそも結露やカビとの戦いに追われないで済むような予防が大切だということですね。
窓は外から室内に向けて光を取り入れる大切なポイント。ぜひ今回ご紹介した方法できれいに掃除して、窓から光とともに運気も呼び込みましょう!
【監修】
岩尾明子・・・未来型ナチュラル生活研究家。博士(栄養学)。1998年に始まったインターネットサイト「地球に優しいお掃除」を運営する環境NGOクリーン・プラネット・プロジェクト代表。衣食住における楽で自然な最新の情報をテレビ、雑誌、ネットなど多方面で発信している。
【参考】