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10分で完成「親子丼弁当」。具材を“ジャー”で保温すれば、あつあつで食べられる!【テレワーク父さんの塾弁当】

こんにちは。東京都府中市で、中学受験に挑む次女(小4)と、受験を終えたばかりの長女(中1)、そしてフルタイム勤務の妻と暮らす "テレワーク父さん" ことマエダヒデキです。もともとは大きなレストランのキッチンで働く料理人でしたが、現在は IT業界へ転身し、在宅ワークが中心となり、おかげで平日の夕方は私が "塾送迎&弁当" を担当することになりました。

この連載では、「塾へ送迎する20分前に作り始める受験弁当」を合言葉に、元料理人の経験を生かしつつ「時短でも美味しく栄養も摂れる」を目指したレシピをお届けします。

今回は、スープジャーに入れた親子丼の具を、食べる直前にご飯にかけていただく“あつあつ親子丼弁当”です。

卵の「2度入れ」がポイント!

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親子丼といえば半熟のとろとろ卵が定番ですが、コンビニの親子丼はしっかり火が通っていながら、ふわふわとした食感がありますよね。その不思議な仕上がりを再現したくて試行錯誤を重ね、たどり着いたのが今回のレシピです。

レシピに記載された加熱時間を守れば、安全に持ち運ぶことができます。調理後は4時間以内にお召し上がりください。

それでは、さっそく作っていきましょう。

手間ではあるのですが、親子丼は一人前ずつ作るほうが美味しく出来ますので、今回のレシピはいつもと違い1人分の分量になっています。

【材料】(1人分・ごはん1膳分)

鶏もも肉・・・80〜100g(小さめの一口大に切る)
玉ねぎ・・・1/4個(薄切り)
卵・・・2個(1個目:ベース、2個目:仕上げ)
水・・・大さじ4
みりん・・・大さじ2
醤油・・・小さじ2
だし汁  50ml(水 大さじ3 + 白だし 小さじ1)
片栗粉・・・小さじ1/2弱(溶き卵に混ぜて、ふわとろ維持用)
ごはん・・・適量(やや硬めに炊いたものがおすすめ)

注/白だしは製品によって濃さが変わりますので、分量は目安として、製品に記載の「煮浸し」や「だし巻き卵」の分量を目安にしてください。少し濃い目です。白だしではなく、一番出汁や細粒出汁を使う場合は、醤油を大さじ1に増やしてください。

・ 鶏もも肉は火を確実にいれるため、小さめの一口大に切ります。目安としては黒豆くらいの大きさです。

・ 玉ねぎは抜きにしても大丈夫ですし、長ねぎにしても美味しく作れます。お好みで選んでください。

・ 味付けは、定番の「だし・みりん・醤油=7:5:3」の比率を意識した、やや甘辛な味。今回は塩味を抑えた分量なので、お好みで醤油を小さじ3まで追加してもOKです。

【作り方】

(1)スープジャーを予熱する

スープジャーに熱湯を満たしてフタをし、保温・殺菌しておきます。今回はここでしっかり余熱することがとても大事なので、必ず行ってください!

(2)卵液を作る

 

卵1個で溶き卵を作り、水溶き片栗粉(片栗粉を同量の水に溶かしたもの)を入れて、よく混ぜておきます。

卵液に直接片栗粉を入れるとダマになってしまうので、必ず「水で溶いてから」入れるようにしてください。

(3)玉ねぎと鶏肉を煮る

小鍋にだし汁50ml、みりん 大さじ2、醤油 小さじ2、玉ねぎの薄切りを入れて、中火にかけます。

玉ねぎが透き通ってきたら鶏肉を加え、火が通るまで3分煮ます。火の強さは、煮汁が軽く泡立つ程度を目安にしてください。

(4)卵液を加えて蒸らす

火をやや弱め、用意しておいた「片栗粉入りの溶き卵」を鍋に回し入れます。

軽く混ぜながら1分ほど加熱し、卵が8割ほど固まるまで、火を通します。

(5)仕上げの卵を入れる

もうひとつの卵を割り、軽く溶きます(10回位かきまぜる)。

卵を鍋に回し入れ、すぐに蓋をしたら弱火に落とし、1分間蒸らすように煮ます。しっかり卵に火が入ったら完成です。

 

 

(6)ジャーに入れる

蒸らし終わり、火を止めたら、すぐにジャーの用意をします(火を止めてから30秒以内を目安にジャーに入れましょう)。

フライパンに汁気が残っているようであれば少し切りながら、具材をスープジャーに移し、すぐに蓋を閉じます。

弱火で1分蒸らし、火を止めたらすぐにジャーに移すことで、具材が冷めず(温度80度以上をキープしたまま)ジャーに入れることができます。

(7)ごはんを詰める

粗熱をとったごはんを弁当箱に詰めます。弁当箱の上に少し余白を残しておくと、食べる時に具材を盛り付けやすくなります。

これで完成です。

食べるときに、ほかほかのジャーの具を、ごはんの上からかけて召し上がれ!

【今回のポイント】

「卵が生」のまま詰めるのはNGです!
ジャーは保温するだけで加熱はしてくれません。予熱で火入れがされるとしても、生の状態の卵をジャーに入れるのは大変危険です。

必ず手順に書かれた火入れの時間を守り、しっかり卵に火を通しましょう。

志望校選び。「通学」は成績と同じくらい効いてくる

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学校選びでつい後回しにしがちなのが「通学」。でも、毎日のことだから成績や校風と同じくらい生活を左右するんじゃないかと、わが家では考えています。

長女の受験では、地図アプリと乗換案内をにらめっこしながらチェックしましたが、実際に通ってみて初めて分かったこともたくさんありました。次女(小4)の受験では、この経験を活かそうと心に誓った事柄がいくつかあります。

特に、学校説明会では、勉強や受験のことだけではなく、スクールライフについてもしっかり確認しておくと良いと考えています。

たとえば通学だけでも、これは確認しようと思っていることがいくつかあります。

学校説明会で確認したいこと

資料上は同じ60分でも、乗換回数やホーム間の移動距離、階段の多さで体感はずいぶん違います。スクールバスを使う学校なら、本数と混雑具合もしっかり聞いておくと良いでしょう。

そして、意外と効いてくるのが荷物の重さ。

置き勉がOKかどうか、タブレットやラップトップは持ち帰りなのか、部活の道具はどうか……カバン総重量はスクールライフのリアルです。通学が短くても、乗換が多くて荷物が重ければ、確実に体力を消耗します。

実際に通学経路を移動してみるのも

通学の実態を知るためのおすすめは、まず通学時間帯での実乗です。上りと下りの混雑差を体感して、女性専用車がホームのどこに停まるかも確認します。また、乗換が必要なら、ホーム間の移動距離や段差の状況も見ておくと、入学後のイメージが湧きやすいです。

駅から校門までの道のりは、できれば夕方の時間帯でも歩いてみることをお勧めします。昼間は明るくても、繁華街などでは、部活後の帰り道は雰囲気がガラリと変わることもあります。スクールバスがある場合は、遅延時の運用ルールも学校に聞いてみてください。

帰路については、暗くなってからの人通りや雨風をしのげる場所を確認します。駅のトイレや、困ったときに立ち寄れるコンビニ、警備員のいる施設などの位置も、念のため確認します。このあたりは各ご家庭の考え方次第ですが、参考になれば。

わが家の実感 。「下り方面」はやっぱり楽、でもカバンが……

あくまでも首都圏の場合ですが、都心へ向かう「上り」はやはり混雑が激しいです。長女の通う学校は下り方向で通える学校で、これは混雑ストレスも遅延の影響も少なくて正解でした。

ラッシュ中の迷惑行為の心配も考慮しましたが、乗客が比較的少ない下りは、その点でも安心材料です。

ただ、スクールバッグが重たい! ラップトップに大量の課題プリントなどがじんわりと効いているようで、普段筋トレをしているような私が持っても「重たいね!」となる重量です。

 そして、わが家の”正直なオチ”

ということで、あまりにも気の毒なので、長女は毎朝、車でスクールバスの発着駅まで送っています。オヤバカ感は否めませんが、帰りに立ち寄れるカフェでワタシの仕事が驚くほどはかどるので、一応”Win-Win”ということで、家族にも自分にも説明がついています。

……となると正直、受験を控える次女もお姉ちゃんと同じ学校だと動線が楽なんだよなぁ、なんて親の打算もチラリ。

偏差値や校風だけじゃなく、家族の協力できる度合いや生活導線まで含めた「通いやすさ」も考えてみると、意外な発見があるかもしれません。各ご家庭なりの最適解を探してみてください。

マエダヒデキ
マエダヒデキ

IT関連の企業に勤めたり、個人事業を営んだりしているアラフィフです。妻と娘二人の四人で、東京のちょっと郊外にある府中市に在住。読書とお酒が大好きで、自室の大半は本とワインに占領されており、仕事はその隙間でしています。娘が二人とも中学受験をする事になり、妻と一緒に右往左往しています。
読書ブログをのんびり更新しています: https://note.com/semimaru/

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