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スープの素いらず!「鶏ひき肉と豆腐のスープ」を美味しく作るたったひとつのコツ【テレワーク父さんの塾弁当】

こんにちは、東京都府中市で、中学受験を控える次女(小4)と、中学受験を終えたばかりの長女(中1)、フルタイムで働く妻と4人で暮らしているマエダヒデキと申します。

若い頃は大きなレストランで調理の仕事をしていましたが、色々あってIT系に転身。現在は、ご時世と仕事柄もあり仕事の大半がリモートワークになったため、自然と子ども達の塾の送り迎えや、塾で食べるお弁当(我が家では「受験弁当」と呼んでいます)を準備する機会が増えてきました。

今回ご紹介するのは、鶏ひき肉と豆腐を使ったあっさり中華スープです。

短時間でも出汁がしっかり出る「鶏ひき肉と豆腐の中華スープ」

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今回も、おにぎりとスープをセットにしたスタイルの塾弁となります。中華料理の清湯(チンタン)の作り方を参考にしつつ、肉の旨味を短時間で引き出し、優しくて美味しいスープに仕上げます。

具には豆腐と椎茸をたっぷり入れています。これで、タンパク質とビタミンをタップリ摂ることができます。ぜひお試しを。

では、早速つくっていきましょう。

【材料】(二人分)

具には豆腐と椎茸を加えてボリュームも栄養もアップ。ニンジンや白菜などの野菜を足しても美味しく仕上がります。
鶏ひき肉は、今回は胸肉を使っています。脂身が少なくヘルシーなのに、旨みのある出汁もしっかり出てくれるので、スープを作る際はいつも胸肉にしています。
スープの味付けには「雪塩」を使っています。塩味がマイルドで柔らかい味になります。

水・・・400ml
鶏ひき肉・・・100g
豆腐・・・100~150g (絹でも木綿でもお好みで)
椎茸・・・中サイズ2個分
塩・・・小さじ1/2~1(味見しながら調整)
片栗粉・・・小さじ2
生姜・・・薄切り2枚分
ネギの青いところ・・・10cm程度

味付けは塩のみなので、是非「良い塩」を使ってください。以前もご紹介した「雪塩」のような、味わいのある塩がオススメです。

ネギの青い部分は鶏肉の臭み取りの役割です。無いときは、ひき肉を水でほぐすときに酒を小さじ2ほど入れても臭みが取れます(鶏肉なので、そこまで気にならない場合は、無くても大丈夫です)。

生姜はチューブでも代用可です(量は1cm以内くらいで)。風味付けにもなるのでこちらは入れるようにしてください。

料理で長ネギの青いところが余ったら、冷凍するようにしています。

スープなどを作るときに便利ですよ。

生の生姜も買ってきたらスライスして冷凍しています。

使いたいときは少量の場合が多いので、こうしておくと重宝しますよ。

【作り方】

(1)スープジャーの準備

スープジャーは必ず温めておくことを忘れずに。熱湯をいれて、蓋をしておきます。

スープジャーにあらかじめ熱湯を注いで予熱&殺菌しておきます。

だんだん暖かくなってきたので、雑菌が増えないよう、パッキンの汚れなどが無いかチェックも欠かさないようにしましょう。

(2)鶏ひき肉をほぐす

 

鶏ひき肉をボウルに入れ、スープ用の水を2回に分けて加えながらしっかり混ぜ、肉をほぐします。鶏ひき肉が調理中に団子状にならないようにする工程です。

できれば手で混ぜるのがよく、衛生面が気になる場合は使い捨て手袋を使って混ぜるとよいでしょう。

このひと手間が、出汁をしっかりと出すポイントになります。

(3) 鍋で煮る

ボウルのひき肉を鍋に移し、ネギの青い部分とスライスした生姜を加えて強火にかけます。沸騰するまでは、ゴムベラなどで鍋底に肉がこびりつかないよう、まめに混ぜてください。

最初はドロドロしていて不安になるビジュアルですが、火が入ると綺麗な透明のスープに変身します。

アクを丁寧に取り除くと、透明なスープが見えてきます。お好みで生姜は入れたままにしても大丈夫です。

沸騰したら火を弱め5分ほど煮ます。

火加減の目安は「ボコボコ」と沸騰した状態から「ポコ……ポコ……」くらいの弱い沸騰(約90℃)に弱めるイメージです。一度沸騰したら、スープを混ぜる必要はありません。

煮ている間にアクが沢山出るので丁寧に取り除きます。脂分が苦手な場合はこのタイミングでアクと一緒に浮いてきた脂も取り除くと、さらにさっぱりとしたスープに仕上がりますよ。

4~5分ほど煮てスープが透明になってきたら、ネギと生姜を取り出します。

(4)豆腐、椎茸を入れる

 

1cmくらいのさいの目切りにした豆腐と椎茸を鍋に入れ、塩を加えたら、弱めの沸騰状態で約10分煮込みます(ひき肉が出がらしにならないよう、煮込みすぎには注意してください)。

豆腐は絹がおすすめですが、充填タイプの「絹」ですと、持ち歩きの途中で崩れてしまうことがあるので注意してください。粉々になります。今回は封入水入りのカット豆腐を使っていますが「木綿」を選んでもOKです。

煮込んでいる間に、ごはんものを用意しましょう。今回もおにぎりを紹介します。

(5)仕上げ

 

片栗粉は火を止めてから入れるとダマになりません。
あっさりとしつつも、しっかりと鶏の出汁を感じられる中華スープが完成!

火を止め、同量の水で溶いた片栗粉(小さじ2)を加えてよく混ぜます。味をみて塩で調整をしますが、少し薄味かな? 位の塩味で整えるとちょうど良いと思います。

スープジャーに熱々のまま注げば完成!

「豚の角煮」入りのおにぎり

今回もスープにあわせておにぎりを用意しました。

今回は野菜が無いので、食物繊維をどうしようと悩んだのですが、ちょうどよい材料が無い…… ということで、食物繊維は諦めまして、あっさりスープと対極のコテコテおにぎり「豚の角煮おにぎり」になりました。

前日に作った角煮の残りがあったので、これをおにぎりの具にしています。ただ、豚の脂身は冷えるとラード化して、とても食味が悪いもの。

実は我が家で角煮を作る際には、動物の脂身が苦手な長女用に「バラ」だけではなく「肩ロース」のブロックも一緒に仕込むようにしていて、今回はそちらの肉をおにぎりに使いました。

角煮の脂身の少ないところをドーンと入れてしまいます。
握るときの塩をはすこし控えめにします。海苔を巻いて握る、で完成!

作り方は簡単です、以前ご紹介した「シュウマイおにぎり」と同じ要領で、具をドーンと入れるだけです。

結果的に糖質と脂質が控えめでタンパク質中心のお弁当となり、眠気防止にぴったりな塾弁となりました。

そして、今回のデザートは煮リンゴにしました。

煮リンゴは子ども達に大人気で、作り置きしておくと便利ですよ。

【まとめ】

鶏ひき肉を水でほぐしてから煮ることで、出汁がしっかり出るあっさり中華スープが短時間で作れます。

このレシピの参考になった中華料理の清湯(チンタン)というスープでは、ひき肉を煮て、最後に肉を漉してスープだけを残します。このスープを出汁として使い、具や調味料をいれてスープや麺の汁を作ったりするのですが、今回のレシピは、その工程を一つにまとめているイメージです。

中華スープの素も使わない、肉の旨味と塩だけで味を付ける、温かいあっさり中華スープは、豆腐や椎茸でボリュームも栄養もアップし、しっかり食べごたえもある一品。

胃にも身体にもやさしく、ちょっと疲れがあるかな? という時に出すようにしています。

短時間で作れ、おかずの一品にもなりますので、ぜひ一度試してみてください。

あっというまに始業式と入学式!

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次女も料理の手伝いをしてくれることが増えたのが嬉しい。彼女は食いしん坊なのですが「自分で料理が出来たら、美味しいご飯が食べ放題になる」と思っているそうです。頼もしい。

始業式を終えた次女(小4)は、新しい教科書が配られ、早速国語の教科書をペラペラめくっています。授業で退屈になるかもしれないから「先読みはほどほどに……」と伝えているのですが、「どうしても続きが気になる!」と、つい読んでしまうようです。

新しいクラスでは早くも仲の良い友達が出来たようで、塾のない日に市の公共施設に集まり、一緒に宿題をしたりしています。

長女のときにも感じましたが、親中心の生活から、友人中心に少しずつ移り変わっていて、そんな姿を見ると、「成長してきたな」と感じたりします。さみしいけど。

かたや、長女(中1)は無事に入学式となりました。めでたい。入学と同時に通学経路がバスと電車の乗り継ぎになったため、朝がかなり早くなりました。妻も私も協力して早起きをし、バタバタの朝を何とか乗り切っています。

中学受験が終わり、「これでひと段落……」と思っていた頃が懐かしいですが、実はまだまだ続く学生生活の入り口に立っただけ、という感じですね。

せっかくこれまで勉強を頑張ってきたので、そこそこは頑張って欲しいのですが、それよりも、勉強だけではなく、部活や交友関係なども含め、娘たちにはたくさんの経験を積んでほしいところ。

それでは、また次回。

マエダヒデキ
マエダヒデキ

IT関連の企業に勤めたり、個人事業を営んだりしているアラフィフです。妻と娘二人の四人で、東京のちょっと郊外にある府中市に在住。読書とお酒が大好きで、自室の大半は本とワインに占領されており、仕事はその隙間でしています。娘が二人とも中学受験をする事になり、妻と一緒に右往左往しています。
読書ブログをのんびり更新しています: https://note.com/semimaru/

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