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「お弁当づくり」で困っていること第1位、「おかずのレパートリーが無い」!対策を考えてみた

旅エッセイストの国井律子です。連載「無駄のない暮らし」は「お弁当づくり」について。毎朝のお弁当づくり、正直「大変!」と思っている人、多いのではないでしょうか。インスタグラムでアンケートをとってみたところ、「お弁当作ってるよー」という人は6割。困っていることの1位は「レパートリーが少ない」でした。
私のお弁当づくり歴は15年目に入りました。結婚と同時にスタートしましたが、いまだに大変!  家族分を作りながら「今日こそ新しいおかずを」と思いつつ、結局いつものゆで卵、ブロッコリー、ウインナーに頼ってしまいます……。
そこで今回は、フォロワーさんと私が選んだ「お弁当困りごと」「便利おかずランキング」などお弁当にまつわるアレコレ発表します!

みんなの「お弁当あるある」、じつはこんなに大変だった!

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子どもたちの学校の給食がない長い休みに入ると、家族4人分の弁当を詰めています……。これが地味にキツイ!

インスタのストーリーズでフォロワーさんにアンケートを取ってみたところ、驚くほど共感の嵐が吹き荒れました。お弁当作りに悩んでいる人は、私だけじゃなかったんだとちょっとうれしかった!
まずは「お弁当の悩み」について、124名の方に聞いてみました。

弁当作りの悩みランキング発表!

  • 第1位:レパートリーが少ない(45票)
  • 第2位:洗い物が面倒(32票)
  • 第3位:朝の時間がない(29票)
  • 第4位:献立が思いつかない(18票)

私の場合は……ハイ、すべて当てはまっていました(笑)。「レパートリーが少ない」と答えた人、わかります!  私も気づけば、ゆで卵、ウインナー、ブロッコリーのループ。でも、これでいい! と開き直ってからラクになりました。大切なのは「栄養バランス」と「彩り」。毎回違うおかずを考えるより、同じおかずでも少しアレンジを加える方が、じつは時短にもつながると思っています。

週はじめ、一気に作るゆで卵。
醤油麹に漬けておけば、おいしい味玉に。

週末に1週間分の食材をまとめ買いしています。卵は必ず3パック購入。その約半分は一気に茹でて「ゆで卵」に。醤油麹に漬けたり、みりん・醤油・酢を1:1:1で「酢玉子」にしたり、気分によって味変しています。ふだんの食事にも使えるので一瞬でなくなります。

ダイエットのためあえて朝食抜き。家族に食べさせながら弁当詰める。

「朝の時間がない」という声もたくさん。私も昔は自分の朝ごはんを食べていたので、本当にバタバタでした。でもダイエットのため、あえて朝食を抜くようになってからは、少し余裕ができたんです。みなさんも、何かひとつ「やめる」ことで、朝の時間が変わるかもしれません。

食洗器用に、お弁当の「小物かご」使っているけど……。

「洗い物が面倒」という声が、個人的には一番共感しました。本当にこれ、ストレスですよね。ジブンのお弁当は仕事部屋で洗って帰り、夫も帰宅後セルフで手洗いしていますが、子どもたちのお弁当箱は「小物かご」を使って食洗機にまかせています。このように少しの工夫でラクになりますが、それでも「劇的」とは言えない(笑)。皆さんはどうしていますか?

マストおかずと私の秘密兵器

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お弁当を作り始めたころ、週末は張り切ってストックおかずとか作っていたけど、いまは皆無……。
その代わり、アレンジ可能な肉や魚の「麹漬け」と「ピクルスづくり」はしています。

頼れる相棒! みんなの「マストおかず」と私の秘密兵器

お弁当作りに悩む一方で、みんなが「これだけは外せない!」と答えた「マストおかず」についても男女119人の皆さんに聞いてみました。結果は、やはり定番が強かった!

第1位:卵焼き&ゆで卵 ― 王道はやっぱり最強!

夫作の美しい「だし巻き卵」。

フォロワーアンケートでも圧倒的1位だったのが「卵のおかず」。なんと119票中68票が集まりました!
甘い卵焼き、だし巻き、厚焼き玉子、さらにゆで卵まで、みんなそれぞれの“定番”がありました。
ここだけの話ですが、私は玉子焼き、作れません……。不器用すぎてスクランブルエッグになってしまう。そのためわが家の卵料理は常にゆで卵、というわけでした! 年に数回、夫が写真のような美しいだし巻き卵をこさえてくれます。

第2位:揚げ物

わが家の冷凍庫。レンチン揚げ物中心。
仕事場にレンチン環境がある夫婦弁当は凍ったままで、保冷剤代わりにも。

13人の方が選んでくれました。揚げ物、おいしいですよねー。お腹にたまるし、私も大好き。もちろん朝から揚げている方もいると思うのですが(尊敬のまなざしです!)、冷凍食品アンケートでは「使っている」が過半数でした。私も唐揚げ、コロッケ、ナゲットなど、弁当に入れる揚げ物系は100%「パルシステム」の冷凍食品に頼っています。子ども用はレンチンして冷ましてから。夫婦の分は、職場にレンジがあるので凍ったままin。これだけで「助かった〜」と思う朝が何度あったことか! ちなみに「パルシステム」は2カ月ごとに頼んでいます。

第3位:ウインナー ― まとめ茹でで時短

2パックすべて、まとめ茹で。
ベランダBBQで夫に焼いてもらったウインナーは、翌朝の弁当用に避けておく。

これも「入っていないと落ち着かない」という声が多かったおかず。11票いただきました。
わが家では、一気にまとめ茹でし、残りは冷蔵庫に入れてストックしています。翌日以降はサラダに添えたりなどして味変。正直、困ったときは「とりあえずウインナー」。便利すぎて手放せません。

第3位:野菜― 彩り担当は欠かせない

華やかなミニトマトにはいつも助けられている!
いったん全部茹でておく。
焼いたベーコンとマヨ&マスタードで和えてデリサラダ風に。

お弁当に“緑と赤”が入るだけで一気に華やかになる野菜、10人の方が選んでくれました。ブロッコリーはそのまま食べてもいいし、「おかか和え」「炒めベーコンのマヨ&マスタード和え」などにリメイクすれば立派な一品。茹でおくら、きゅうりの自家製浅漬けもおいしいですよね。トマトはヘタを取ってポンッと入れるだけ。次男が幼稚園時代、トマトや巨峰などはノドに詰まらないよう半分に切るよう園からお願いされていました。いまや、ちょっと懐かしい思い出です。

そのほかに上がったのは、「キンピラ(5名)」、「梅干し(4名)」、「鮭」「ちくわ」(各2名)、以下1名ずつだったのは「マルシンハンバーグ」「ゆかり」「ジャパン海苔か塩昆布&海苔を敷き詰める“乗っけ丼スタイル”」「モズク酢」でした。

ちなみに!最後は私です(笑)。なぜ「モズク酢」推しかというと、嘘かほんとか「海藻やきのこを先に食べると太りにくい」と聞いたので、万年ダイエッターは弁当でも実践中。ダイエットのことは脇に置いといても、汁気をしっかり切ってゴマやカイワレをのせれば、立派なおかずに変身します。

私の「頼れるスタメン」おかず

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レンチン蒸しささみ。
いろんな野菜のマリネ。
これ一本で味が決まる!
前の晩のペンネ。もちろん多めに茹でています。
ホットサンドも多めに作る。
ブドウ、バナナ、イチゴなど「入れるだけ」の隙間フルーツが大活躍。
  • レンチン蒸しささみ
    レンジで簡単に作れるゆでささみは、サラダのトッピングにも、和え物にもなる万能おかずです。私は、キュウリやトマトと和えて「バンバンジー」風にしたり、裂いてごま油と塩でシンプルに味付けしたりしています。ヘルシーで、タンパク質がしっかり摂れるのも嬉しいポイント。
  • マリネ
    「カンタン酢」を使えば、味付けこれだけ、失敗知らずの絶品マリネが完成します。玉ねぎやパプリカ、キュウリ、大根など、冷蔵庫にある野菜を漬けておくだけで、彩り豊かな一品に。前日に多めに作っておくと、朝は詰めるだけでOKなので、本当に便利です。
  • ペンネ
    ロングパスタは伸びて残念な食感になるけど、ショートパスタは冷めてもおいしさキープ。多めに茹でておくと、お弁当に大活躍! ミートソースやトマトソースと和えてもおいしいですが、シンプルにオリーブオイルと塩、チーズで絡めるだけでも立派なおかずになります。
  • ホットサンド
    パンの炭水化物とサンドされた中身がおいしいおかずに。とにかく毎食多めに作ることによって、週末ごとのストックおかず作りから解放されました。
  • ブドウ(フルーツ)
    ミニトマトと並んで、お弁当の隙間を埋めてくれるブドウ。洗ってそのまま詰めるだけで、彩りと甘みをプラスしてくれます。冷たいまま食べられるので、デザートにもぴったり。

皆さんの頼れるスタメンおかずはなんですか?

私とお弁当の15年

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家族4人弁当。左から夫、私、長男、次男。
夫婦弁当。
子ども2人弁当。

お弁当を作り始めたのは2011年夏のこと。それまでは一切の料理をせず、外食ばかりの私でしたが、結婚を機に「節約しなきゃ!」と思ったから。料理が得意ではなかったので最初は四苦八苦でしたが、続けていくうちに「弁当って、ないと逆に困る」存在に変わっていきました。栄養もカロリーも調整できるし、外でランチ探しをする時間も節約できる。気づけば夫婦の生活の土台になっていました。子どもたちの給食に助けられつつ、長い休みは家族4人分をアワアワしながら作っています。基本は「前の晩のおかずを詰めるだけ」。SNSなどで見かけるかわいいキャラ弁とかはすごいなとは思うけど(笑)、無理はせず、マイペースで。それでもじゅうぶん続けられるものなんだなと感じています。

国井律子
国井律子

二輪雑誌でのエッセイストデビュー後、オートバイ、旅、自転車、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆しています。私生活では二人の男児の母として、日々「いかに時短で、効率よく暮らすか」を追求中。グリーンアドバイザー、整理収納アドバイザー1級の資格も持ち、家事がラクになるアイデアや、家族が喜ぶ手抜きレシピを模索しています。

https://ameblo.jp/kuniritsu/
https://www.instagram.com/ritsuko_kunii/

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