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夏休みの子どもに「大根と梅干しのスープ」で夏バテ予防を。鶏団子を入れて食べ応えも!【テレワーク父さんの塾弁当】

こんにちは。東京都府中市で、中学受験に挑む次女(小4)と、受験を終えたばかりの長女(中1)、そしてフルタイム勤務の妻と暮らす “テレワーク父さん” ことマエダヒデキです。

もともとは大きなレストランのキッチンで働く料理人でしたが、現在は IT業界へ転身し、在宅ワークが中心となり、おかげで平日の夕方は私が “塾送迎&弁当” を担当することになりました。

この連載では、「塾へ送迎する20分前に作り始める受験弁当」を合言葉に、元料理人の経験を生かしつつ「時短でも美味しく栄養も摂れる」を目指したレシピをお届けします。

今回のお弁当は、夏バテ予防にぴったりな「大根と梅干しのスープ」です。鶏団子と長芋を加えて食べ応えもバッチリ、海苔で巻かない「わかめおにぎり」と組み合わせました。

デトックススープとしても有名な「大根と梅干しのスープ」

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夏は食欲も落ちがちですが、水分補給にもなるスープなら飲みやすいですね。このスープは「腸ながし」とも呼ばれるデトックススープとしても有名で、大根の食物繊維と梅干しのクエン酸が腸内環境を整えてくれます。

さらに夏バテ予防にも効果的な食材が揃っています。

梅干しは塩分とクエン酸で疲労回復と食欲増進を、大根は消化酵素で夏の弱った胃腸をサポートし、長芋はネバネバ成分が胃粘膜を保護して消化を促進してくれます。生姜も胃腸の働きを活発にして食欲増進に役立ちます。

そこに今回は、タンパク源となる鶏団子を加えて、食べ応えバッチリなおかずスープに仕上げました。あわせて海苔で巻かない「わかめおにぎり」を添えることで、途中でおにぎりをスープに浸して味変も楽しめる組み合わせにしています。

それでは、さっそく作っていきましょう。

【材料】(2人分)

<スープ>
出汁・・・500ml
塩・・・小さじ1/2
薄口醤油・・・小さじ1(普通の醤油でもOK)
酒・・・大さじ1
生姜チューブ・・・1cm位

<具材>
大根・・・50g(1.5cmのサイコロ状に)
長いも・・・50g(1cmのサイコロ状に)
梅干し・・・2個(種を抜いて叩く)

<鶏だんご>
鶏胸ひき肉・・・120g
塩・・・ひとつまみ
酒・・・小さじ1
片栗粉・・・小さじ1/2
生姜チューブ・・・1cm

<おにぎり2個分>
ご飯・・・200g(1膳より少し多め)
わかめご飯の素・・・パッケージ記載の1膳量の半分
じゃこ・・・適量
煎りゴマ・・・適量
すりゴマ・・・適量
ゴマ油・・・少々

【材料選びのポイント】

<梅干しについて>
今回は塩分10%程度の梅干しで作りましたが、5%程度の蜂蜜梅干しでも美味しく作れます。
ただし、昔ながらの塩分20%程度の梅干しだと塩辛すぎてスープには向かないので、ご注意ください。

<野菜のアレンジ>
長芋以外でも、さっぱりした野菜でしたらだいたい何でも合います。大根と梅干しが味の中心なので、それ以外は手持ちの野菜で自由にアレンジしてみてください。キャベツで作っても美味しかったですよ。

<出汁について>
出汁は昆布と鰹の基本出汁で作っています。細粒タイプでも出汁パックでも、普段お使いのもので大丈夫です。白だしを使う場合は塩を入れずに、醤油を半量加えて味見をしてから、残りを調整してください。

【作り方】

今回もジャーを使います。大根と鶏団子に火が入ったら、あとは「ジャーが煮込んでくれる」おまかせ調理です。

(1)お湯を用意し、ジャーを保温する

ジャーに沸騰させたお湯を満たし蓋をして、 5分放置します。この保温&殺菌を忘れると食中毒リスクが上がるので、ジャーを使う場合は毎回ルーティンにしましょう。

 

 

(2)具材の用意

鍋に出汁を用意し、火にかけたら、具材の用意にとりかかります。

大根も長芋も皮を厚めに剥きましょう。大根の皮が残っていると、口に入れたときに筋っぽさを感じて食味が悪くなってしまいます。余った大根の皮は、細切りにしてキンピラなど炒めものに使いましょう。

大根を用意したら、鍋に入れて煮始めます。長いもはまだ入れません。

梅干しは種を取り、包丁で粗みじんに叩きます。

(3)鶏団子を作って煮る

鶏むね肉は、材料を全て混ぜておきます。

食品トレーの上でやって洗い物を減らしていますが、金属のスプーンで混ぜるとトレーを破いてしまうので、私は無印良品の「シリコーン ジャムスプーン」で混ぜるようにしています。余談ですが、このジャムスプーンは料理時の万能スプーンとして愛用しており、大小で二本づつ持っています。

大根が透き通ってきたら、鶏ひき肉を一口大の団子状にして落とし入れ、アクを取ります。

(4) 味付けと仕上げ

鍋に、塩、薄口醤油、酒、生姜チューブを分量の通り入れ味見をします。このあと梅干しを入れるので、少し薄いかな?くらいで調整します。

鍋の火を止めたら、長いもと梅干しを入れ、一煮立ちさせたら完成です。ジャーを保温していたお湯を捨て、スープをたっぷり入れます。

(5)おにぎりを作る

今回のおにぎりは、途中でスープに入れて味変も楽しめるものにしています。

まず、ボールにゴマ油を塗り、分量のご飯を入れます。今回は「混ぜご飯」にするので、ご飯は温かいものを用意してください。

ご飯を入れたらわかめご飯の素、煎り胡麻、すり胡麻、ちりめんじゃこを入れてよく混ぜ、握ったら、おにぎりラップに包んで完成です。

わかめご飯の素は、塩味のあるちりめんじゃこと組み合わせるため、規定量の半分に調整しています。これにより、塩辛くなりすぎずバランスの良い味わいに仕上がります。煎り胡麻とすり胡麻をプラスすることで、香ばしさと風味が加わり、より深い味わいのおにぎりになります。

包み方ですが、特に夏場はラップに水滴が残ると痛みやすくなるので、ビニールのラップではなく、余計な水分を吸収してくれる「おにぎり用ホイル」を使います。

スープとおにぎりを保冷バッグに詰め、保冷剤を入れたら完成です!

【ポイントとコツ】

梅干しを入れる前の味見では「やや薄い」と感じるくらいがちょうど良いです。

長芋は煮溶けやすいので、今回は食感を残すために後入れにしています。ホクホクした長いもがお好みの場合は、大根と同じタイミングで入れても大丈夫です。大きめのまま長く煮るとホクホクした食感になります。また、小さく柵切りにして長く煮ると、とろみが出ます。

味付けに白味噌を使うと、丸みのある味わいになります。冬はこちらもおすすめです。しっかりおかずにしたい場合は、出汁を中華スープにして、椎茸などを入れるのもおすすめです。

【美味しい食べ方】

おにぎりとスープで別々に食べ始めて、そのまま食べきっても良いのですが、途中でスープにおにぎりをドボンと入れて、ねこまんま風に食べても美味しいですよ! おにぎりの具材が味のアクセントになって、スープの味わいが変化して楽しめます。

また、この食べ方だと下に沈んだ梅干しもしっかり食べることができるので、梅干しの効果を余すことなく摂取できます。

予定表づくりの天才、次女の夏

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「予定表できた!」という次女の声を聞くと、ああ、長期休みが来たのだなと実感するのが我が家の恒例となりました。

今年も夏休み初日の朝、次女が得意げに見せてくれたのは、色とりどりのマーカーで彩られた手作りの予定表でした。午前中は宿題、午後は読書、夕方は工作……と、まさに理想的な夏休みが描かれています。

ところが翌日、また次女が新しい予定表を作っています。「昨日のはどうしたの?」と聞くと、「おばあちゃんと図書館に行く時間を入れるよ」

3日目にはまた別の予定表、4日目には「マイクラで基地と牧場を作る」が追加され、5日目には「学校の宿題」が加わりました。大事なものを忘れていたようです。

だいたい、毎年こんな感じです。次女の長期休みのメインイベントは、予定表作りです。

そんなある日、次女がまた新しい予定表作りに没頭しているのを見て、私はふと気づきました。「ところで、塾の夏期講習、朝8時半からだよね?2週間以上続くけど、予定表に入ってる?」

次女の手がピタリと止まりました。
「……おお」

しばらく固まっていた次女でしたが、やがてゆっくりと振り返ると、いつもの元気な声で言いました。

「それを入れたら完成だね」

どこまでも前向きなのは、凄い事だなと思いつつ。いつか、実行することの大切さも学んでくれると信じたいと思います。

夏期講習の期間は「お昼ごはん用」のお弁当

小4とはいえ、中学受験を控えた小学生の夏休みは勉強で大忙しです。

夏休みの前半2週間、朝早くから昼過ぎまで授業が続くので、お弁当を持たせる必要があります。いつもは夕方に作って持っていくのですが、朝の授業となると朝食と一緒にお弁当も準備しなければなりません。

翌朝、慌てて塾の準備をする次女を見ながら、私も大慌てでお昼用の弁当を作ります。予定は変わっても、お腹は減ります。

マエダヒデキ
マエダヒデキ

IT関連の企業に勤めたり、個人事業を営んだりしているアラフィフです。妻と娘二人の四人で、東京のちょっと郊外にある府中市に在住。読書とお酒が大好きで、自室の大半は本とワインに占領されており、仕事はその隙間でしています。娘が二人とも中学受験をする事になり、妻と一緒に右往左往しています。
読書ブログをのんびり更新しています: https://note.com/semimaru/

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