子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

この「麻婆豆腐レシピ」で娘(小4)から「過去イチ!」の高評価。甘口〜辛党まで家族も大満足【テレワーク父さんの塾弁当】

こんにちは。東京都府中市で、中学受験に挑む次女(小4)と、受験を終えたばかりの長女(中1)、そしてフルタイム勤務の妻と暮らす “テレワーク父さん” ことマエダヒデキです。

もともとは大きなレストランのキッチンで働く料理人でしたが、現在は IT 業界へ転身し、在宅ワークが中心となり、おかげで平日の夕方は私が “塾送迎&弁当” を担当することになりました。

この連載では、「塾へ送迎する20分前に作り始める受験弁当」を合言葉に、元料理人の経験を生かしつつ「時短でも美味しく栄養も取れる」を目指したレシピをお届けします。

今回の塾弁当は、辛さゼロで作る麻婆豆腐です。スープジャーに熱々ご飯と麻婆だれを入れる“麻婆丼スタイル”です。

ポイントは「八丁味噌」で味の奥行きを出すこと

null

わが家には、
・ 激辛をこよなく愛する父(私)
・甘口オンリーの娘2人と妻

という、見事にバラけた麻婆嗜好があります。以前は、
父:1から作る本格・激辛麻婆
家族:『丸美屋』の甘口

と二鍋体制で乗り切っていましたが、毎回2種類はさすがに大変……。

そこで「辛味ゼロでも、発酵調味料のコクと塩気でしっかり美味しい麻婆」を追求した結果、生まれたのが今回のレシピです。

ポイントは、豆板醤やラー油、唐辛子を一切使わずに八丁味噌、醤油、砂糖で味の奥行きを出すことです。取り分け後に花椒や唐辛子油を好きなだけ追加すれば、激辛派もご機嫌という寸法です。

次女(小4)&妻 :辛味ゼロで安心
長女(中1):花椒をほんの少し入れて“ピリ辛デビュー”
父 :追い花椒&特製ラー油で痺れマシマシ

激辛好きの私は、取り分けたあとに辛みをごっそり追加するのですが、お店の味にも劣らぬ美味しい麻婆豆腐となります。

同じ鍋で家族全員が満足できる「万能麻婆豆腐」。お弁当はもちろん、夕飯にもぜひ活用してみてください。

【材料】(2人分)

豆腐・・・150g
合いびき肉・・・100g
長ねぎ・・・1/4本(みじん切り)
生姜(チューブ)・・・1cm分
にんにく(チューブ)・・・ 1cm分
太白ごま油 ・・・小さじ2(炒め用)
片栗粉 ・・・ 小さじ1と1/2(同量の水で溶く)

<合わせ調味料>

八丁味噌 ・・・小さじ1
しょうゆ ・・・小さじ1/2
オイスターソース ・・・小さじ1/2
鶏ガラスープの素 ・・・小さじ1/2
砂糖 ・・・ 小さじ1
水 ・・・ 80ml

豆腐は木綿でも絹でもお好みのもので大丈夫です。絹にする場合、充填タイプですと、持ち歩きの途中で崩れてしまうことがあるので注意してください。粉々になります。今回は封入水入りのカット豆腐を使っています。

八丁味噌が無い場合は、ご自宅にあるお味噌で大丈夫です。少し味が弱くなるので、後述する方法で味の調整をしてください。

調整の難しい「小さじ1/2」が多くてごめんなさい。料理に慣れている方は、味噌1:他0.5を意識しつつ、お好みで調整して下さい。

【作り方】

(1)スープジャーの準備

湯を沸かし、スープジャーに注いで蓋をして予熱を。スープジャーを使った弁当ではおなじみの工程です。

ジャーの殺菌にもなるので、この工程は必ず行ってくださいね。

(2)合わせ調味料、片栗粉、ネギの準備をする。

ボウルに水以外の材料をすべて入れ、少量の水で味噌を溶かしてから残りの水を加えます。
また、別の器に片栗粉を入れ、水を同量注いでおきます(混ぜるのは後で OK)。

長ねぎは粗めのみじん切りに。「まず蛇腹切りにしてから輪切り」にすると、良い食感になります。アッという間にみじん切りに出来るので時短にも!

 

(3)豆腐を茹でる

豆腐を2cm 角に切り、鍋に水と塩ひとつまみ(分量外)を入れて温めます。水から茹でることで、投入時のやけども防げます(お湯に豆腐を入れると盛大に湯がはねるので……)。茹で時間は、沸騰してから2分ほどが目安。

(4)具材を炒めていく

フライパンに太白ごま油(小さじ2)を入れ、ひき肉をのせて中火~強火で加熱します。ヘラで潰しながら水分が無くなり“パチパチ”と音がするまでしっかり炒めます(中華の達人、故・陳建一いわく「滝の音がするまで炒める」)

音がしてきたら一度火を止め、長ねぎ・生姜・にんにくを加えて混ぜ、再び中火にかけます。

長ねぎに油が回ったら、合わせ調味料と下茹でした豆腐を加え、中火で5分ほど静かに煮込みます(豆腐に完全に味を染みこませようとしなくても大丈夫です)。

 

(5)ごはんをジャーに入れておく

フライパンで煮ている間に、冷凍ご飯を電子レンジで温めます。余熱しておいたジャーのお湯を捨て、アツアツご飯を詰めて、蓋をしておきます。

(6)仕上げ

フライパンの煮汁が少し減ったら火を止め、軽く混ぜた水溶き片栗粉を回し入れます。すぐに全体をかき混ぜ、弱火で1〜2分加熱します。この追加の加熱で片栗粉がなじみ、粉っぽさが消えます。

麻婆豆腐のフライパンから泡がゴボゴボ立つくらい熱々の状態でスープジャーに注ぎ、すぐ蓋をして完成です!

ジャーの大きさにもよりますが、麻婆豆腐は肩口までしっかり入れてください。そうすることで約90℃となりますので、JISに準拠したスープジャー(我が家はサーモス製)なら、6時間後でも60℃以上を保ってくれます。ちなみに食中毒の原因にもなる雑菌は、35℃から40℃で最も増殖が活発になるそう。

朝6時に作って正午に食べるお昼の弁当は特に、“肩口まで・熱々を入れる”を徹底してください。大切な時期にお腹を壊さないよう、温度管理は抜かりなく。

ポイントとコツ

(1)味噌の代用
八丁味噌が無い場合はお手持ちの味噌でOKです。塩味が足りない場合は塩を少し加えてください。旨味がもっと欲しい時は味の素を2~3振りしても良いと思います。

(2)豆腐の水切り
豆腐を茹でずに入れる場合は豆腐から沢山の水が出ますので、合わせ調味料の水を20ml減らします。また、味がなじみ難いので、豆腐はやや小さめに切るようにしてください。

(3)ワンランクアップ術
・甜麺醤があれば、砂糖の代わりに小さじ1を加えます。
・生姜とにんにくは生をみじん切りにして使うと、風味が数段アップします。

この“辛くない麻婆豆腐”は、取り分けた後に花椒やラー油を足せば激辛派も満足。ぜひ、ご家庭の好みに合わせてアレンジしてみてください!

成績の「乱高下」と親の心拍数

null

わが家の次女(小4)が通う塾では、2週間に1度の実力テストが早くもルーティン化しました。これでもなかなか大変ですが、これが小5、小6になってくると「毎週末ごと」となり、まさに受験の荒波への突入となります。

内容は「直近の授業範囲を振り返る確認テスト」が中心で、月1回ほどは総合模試。翌日には採点結果が発表され、即時にランキング化されます。そして、教室によっては成績順の席順が通知されます(漫画『二月の勝者』でおなじみの光景ですね)。

次女(小4)の塾はまだ席順固定ですが、夏以降は成績順に並ぶ予定だとか。

上がったり下がったりは「普通」

次女には「まだ焦らなくて大丈夫。点数で一喜一憂するのは早いよ」と伝えていますが、本人はやはり気になるようで、良い点なら小躍り、低い点ならしょんぼり。わかりやすく一喜一憂しています。

実は、親もオンライン成績表をこっそり確認し、内心はドキドキなのですが。

実際の点数は、なかなかのジェットコースター模様。国語で全国トップを叩き出したかと思えば、翌週の算数で3割しか取れないなんてことも。

この乱高下、長女(現・中1)のときに塾の先生から聞いた話では「小学生あるある」なので、気にしなくてもOKだそう。範囲が広く得手不得手もはっきりしている時期なので、コンスタントに高得点を維持する子のほうがレアケースとのこと。

そう聞いて胸をなで下ろしつつも、やはり気になってしまうのが親心、なので声かけは極力シンプルに。

「結果より、授業で分かったことを1つでも増やせば合格点だよ」

テストはあくまで現在地の確認。慌てずコツコツがわが家の方針です。

弁当だけは毎回「高得点」を目指します

もっとも私の担当 “受験弁当”だけは連続満点を狙うスタンス。

家族や親戚に「その情熱どこから?」と半ば呆れられつつ、今回の“辛くない麻婆豆腐”も娘から 「過去イチ!」 をいただき、モチベーションがグッと上がっております。

点数の乱高下はご愛嬌。ご飯の満足度だけは安定飛行を目指して。

マエダヒデキ
マエダヒデキ

IT関連の企業に勤めたり、個人事業を営んだりしているアラフィフです。妻と娘二人の四人で、東京のちょっと郊外にある府中市に在住。読書とお酒が大好きで、自室の大半は本とワインに占領されており、仕事はその隙間でしています。娘が二人とも中学受験をする事になり、妻と一緒に右往左往しています。
読書ブログをのんびり更新しています: https://note.com/semimaru/

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載