夕飯を流用する人がいる一方、わざわざ作る派も!「前日のおかず」を活用する
null
一番多かった回答は「前日に作ったおかずの活用」。この流派には2タイプいて、まず1つが夕食用のおかずを多めにつくり、残りをお弁当に入れるというケース。そしてもう1つが前日にお弁当用のおかずを作っておき、当日に詰めるというケースでした。
「前日のおかずの残りを普通にガンガン利用している。もちろんそれを想定し、おかずは多めに作っています」(53歳/男性/会社経営・役員)
「前日の夜おかずを多めに作り、それをメインにしたお弁当にする」(28歳/女性/コンピューター関連技術職)
「前日に作っておいてあと弁当に入れるだけにする」(26歳/女性/デザイン関係)
「前の晩に仕込んでおいて、朝起きたら焼いて詰めるだけ。朝は忙しいので少しでも手間が省けるからラクになる」(42歳/女性/主婦)
前日のおかずを流用するか、それ専用におかずを作っておくか……大きな違いは「昨日の夕飯のおかずと一緒」ということを良しとするかどうかではないでしょうか? こればかりは個人差で、まったく気にならない人も少なくはないと思います。前日のおかずをお弁当用に寄せておくだけなら、
コツコツ作って凍らせる!作り置きおかずの冷凍を活用する
null
同じ“まとめて作り置き”でも、こちらは冷凍する方法。前日のおかずに限らないのでレパートリーも増えそうです。
「まとめて作り置きをして冷凍をしておく。それを毎日持って行ってもらえば作るのは一日で済む」(35歳/女性/総務・人事・事務)
「毎晩のおかずを少しずつ多めに作り、冷凍しておいて朝レンチンして詰めるだけにしている」(44歳/女性/主婦)
「アスパラ肉巻きなどはたくさん作って、冷凍保存しレンチンすればいい状態にしておく」(51歳/女性/主婦)
「お弁当のおかずになりそうなものを小分けして冷凍しておく。冷凍ストックの中からおかずを選べばいいのでちょっと楽」(53歳/女性/主婦)
今回の回答では特に言及はありませんでしたが、冷凍の作り置きは保存にやや手間がかかるのが欠点。できるだけ空気に触れず、お弁当のおかずにちょうどいい小分けした状態で冷凍する必要がありますよね。ただ、いつでも冷凍庫におかずがあるという安心感は、
正しく使えば手作りよりも衛生的!冷凍食品を活用する
null
冷凍食品の市場は外食が自粛されたコロナ禍を機に拡大し続け、商品のバリエーションもどんどん増え続けています。しかも手間がかからないのでお弁当との相性もよく、冷凍食品市場はお弁当需要がけん引していたと言っても過言でないかもしれません。
では皆さんは冷凍食品をどのようにお弁当へ入れているのでしょうか? その量や使い方は人によって違うようです。
「おかずのうち1つは冷凍食品を入れる。あとは前日に残しておいたおかずと、卵焼きをつめるだけ」(54歳/女性/主婦)
「一品は必ず冷凍食品。あとは作り置きして冷凍しているおかずを使っています」(46歳/男性/その他)
「お弁当のおかずをほとんど冷凍食品にしています」(41歳/女性/主婦)
「冷凍食品をできるだけ活用することが楽をするコツです」(58歳/男性/コンピューター関連技術職)
ほとんどのおかずを冷凍食品に頼る派と、一品だけ冷凍食品に頼る派。おおまかにわけると2つの流派があることが分かりました。
ちなみに、冷凍食品は保存料などがたくさん入っているイメージを抱く人が多いかもしれませんが、日本冷凍食品協会によると、マイナス18℃以下で保存すれば細菌は活動できないため、冷凍食品に保存料は必要ないそうです。保存方法や解凍方法などを正しく活用すれば冷凍食品は極めて衛生的で、お弁当作りの強い味方なのです。
のっけ弁当、焼肉弁当、のり弁…楽にできるアイディア弁当
null
そのほか工夫の方法ではなく、具体的に「こんなお弁当がおすすめ!」という調理方法を紹介してくれた方もいました。寄せられたアイディアを一気にご紹介します。
「白ご飯の上に炒めた豚肉をのっけた、のっけ弁当。美味しかったら、見た目にはこだわらないようにしている」(54歳/女性/主婦)
「焼肉弁当。食材は焼肉ともやしと玉ねぎのみ。切るのは玉ねぎだけであとは炒めて味付けは焼肉のタレだけでいいため」(20歳/男性/その他)
「時間がない時はのり弁。のりを敷いておかずを前もって炒り卵とそぼろを作って乗せるだけ」(52歳/女性/主婦)
「巻きずしにする。彩り良く何でも巻いていき、輪切りにすれば食べやすく美味しいです」(51歳/女性/主婦)
「週に一度は麺類のお弁当にする。これなら10分くらいで作れるので本当に気が楽になる」(53歳/女性/主婦)
巻きずしというだけで「面倒」と感じる人もいるかもしれませんが、とりあえず巻く手間さえ許容できれば、かえって楽なのかも。“週1日はこのメニュー”と固定してしま
作り置きをおかずにするなら、“加熱”は不可欠!
null
お弁当づくりが少しでも楽になるための工夫として定番なのは、やはり“作り置き”。しかし夏場は特に、作り置きには食中毒のリスクも伴うことを忘れてはいけません。
作り置きの調理の際はまず、おかずを中心部までしっかり加熱することが大前提。半熟の状態でゆで卵や玉子焼きを作るのは避けるのはもちろん、火を通さなくても食べられるハムやかまぼこなども、一度加熱をしたほうがいいようです。
そして作り置きのおかずを詰める際は、必ず直前に再加熱をすることも重要です。
市販の冷凍食品では冷凍のまま詰めてもOKな商品がありますが、それは衛生管理を徹底して特別な加工によって作られているから可能になっていること。家庭での手作りおかずを常温で自然解凍するのは、菌が繁殖する原因になります。これらの注意点を守りつつ、工夫しながらお弁当作りを楽したいものです。
【参考】
・農林水産省 「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html
・日本冷凍食品協会 「冷凍食品あなたの疑問にお答えします」
https://www.reishokukyo.or.jp/kanchigai-reishoku/

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。