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「義実家の朝のモヤモヤ」を調査!起床時間、トイレ、朝ごはん…こんな所に悩みがちなんです

結婚すると、パートナーの実家へお泊まりをする機会がよくあります。夫婦といえもとは他人。相手の実家でまったく気を使わなくてもいいというケースは、かなり稀なのではないでしょうか。なかでも今回、着目したいのは義実家の「朝」について。起きる時間やトイレ、朝ごはんの支度など、一体どういうふうに立ち振る舞うのが正解なのか?

そこで『kufura』では、20~50代の既婚女性129人にアンケート調査を実施。「義実家の朝の行動に関するモヤモヤ」について聞きました。

「義実家のタオル問題」について調査した前回の記事でご紹介したように、なんと62.7%(83人中52人)の人が「義実家への宿泊に抵抗がある」そう。ではなぜそれほど義実家への宿泊に抵抗を感じる人は多いのでしょうか? 今回の「朝のモヤモヤ」のアンケート結果を見れば、その一因が垣間見えるかもしれません。

年寄りの「朝」は早い…自分たちもゆっくり寝られない?

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よく「年寄りは朝が早い」といいますが、これは高齢者の自然現象。人は年齢を重ねると睡眠が浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が増加します。宿泊して義父母がかなり早朝に起きているのに、自分たちはまだ眠い。そんな時、どう立ち振る舞えばいいのでしょうか?

「義父母は朝早いので、合わせるのが大変」26歳/技術職)

「起きる時間があまりに違って、何時に起きればいいのか悩みます」40歳/主婦)

義父母側からすれば、自分たちが起きてもゆっくり寝ていてくれて構わないのかもしれません。しかし嫁や婿の立場からすると「いつまでもだらだらと寝ているなんて……」と思われているのではないかと不安になる。そうなると早く起きるしかなく、モヤモヤは募ります。

生理現象は避けられない!「朝のトイレ」のモヤモヤ

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朝起きてトイレに行く。これも人間の生理現象です。しかし起きる時間が同じくらいの場合、義父母とトイレで鉢合わせをする可能性も。家族だったら笑ってやり過ごせますが、義父母だと必ずしもそうはいきません。

「トイレなど行きにくい、集まりの場から動きにくい」30歳/主婦)

「台所を通らないとトイレに行けないので二度寝がしにくい。もう起きました的な顔で行かないと行けない」58歳/主婦)

「トイレのタイミングなどに困る」45歳/デザイン関係)

戸建ての場合、トイレが2つある家も珍しくないですが、特に集合住宅だと1つだけというケースが多いのではないでしょうか? またトイレだけではなく、洗面所で歯を磨くタイミングなどに鉢合わせてしまうこともありがち。「洗面所を使う順序です! 1つしかないから、朝は混雑する。気を使って、義母の使用後に使うようにしているので、自分の方が早く起きていても使えない」54歳/主婦)という人もいました。

朝ごはんにもっと自由を?「朝ごはんの習慣」のモヤモヤ

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休日でも平日でも、朝は妻が早く起きて、ご飯とお味噌汁を作って朝ごはんの準備をする。高齢者世代だと、そんなルーティーンが染みついている場合も多いと思います。しかし子育て世代では、休日の朝はみんなでゆっくりして、昼ご飯も兼ねてファーストフードなどで食べるなんていう光景もありがち。そんな感覚で義父母の家に宿泊したら当然、朝ごはんでモヤモヤすることになりそうです。

「女性だけが朝の食事の用意をするのが当たり前になっていること」42歳/主婦)

「普段、朝ごはんは食べないのに、朝ごはんが出てきてしまう」39歳/主婦)

「朝食の支度をしなくていいかどうか悩む」45歳/総務・人事・事務)

「お味噌汁をつくってくれているが、子どもが嫌がる」57歳/主婦)

最近はお味噌汁が苦手な子どもも実は珍しくないようです。せっかく作ってくれたのに、子どもが「食べない」なんて言ったら、ハラハラしますよね。また逆に義父母の家は朝ごはんを食べる習慣がなく、「朝はごはんが出ないので子どもたちのパンは必ず買っていく」43歳/主婦)という人もいました。

その他、こんな朝のモヤモヤも…

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「朝、義父の鼻をかむ音がうるさすぎる」31歳/その他)

「義父母は時間にルーズなので、いつ起きたらいいのかわからない」40歳/主婦)

「何故かいつも長男の嫁である私が片付けをする羽目になる。次男の嫁は何もしない」52歳/その他)

「朝起きたらすっぴんでいいのか、早く起きて化粧をした方がいいのか迷う」35歳/その他)

確かに義父母にすっぴんを晒すのはちょっと抵抗があります。かといって顔を洗う際に洗面所で鉢合わせたら、元も子もないのが難しいところです。

 

自分にとっては気を使う義父母の家ですが、パートナーにとっては生まれ育った実家です。できるだけ角が立たないように注意して過ごしたいとは思うものの……悩みはつきません。

こういった回答をみると「自分の子どもが結婚したら、子ども夫婦に“泊まっていきなさい”とあまり言いすぎないようにした方がいいのかな」とも感じますが、遠方だったりすると、宿泊を避けることも難しいですよね。

みんながみんな、アンケートで寄せられたようなモヤモヤを抱えているわけでもなく、結局は関係性次第。お互いに、相手にとって心地良い環境を目指していきたいものです。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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