前回の「義理の両親に言われてショックだった一言」に続き、この記事では義理の両親が「子どもの配偶者に言われてショックだった一言」をまとめました。両方を読むと、お互いがどんな風にすれ違っているのかが、見えてくるかもしれません。
食の好みに関する一言
nullまずはこちら、食事についての回答から見ていきましょう。
「食事に一緒に行ったときに、入店後に“ここだと食べるものがない”といわれた時」(67歳男性/公務員・団体職員)
「インド料理好きな私。娘夫婦は実はインド料理嫌いなのに、私に合わせて付き合っていたと言われたときはショックでした」(55歳男性/その他)
「寿司屋に連れて行ったら、魚が食べられないと聞いたとき」(67歳男性/専門職)
苦手な食べものがあるのに黙っていたことがあとから発覚し、「なんで言ってくれなかったんだ」とショックを受けた、という声。“好き嫌い”そのものについてではなく、“遠慮して言わなかった”ことに対して傷ついた、という点に注目です。
このような、気遣いのつもりが逆に傷つけてしまうというすれ違いは、筆者も身に覚えがあります……。言いにくくても、なるべく最初に正直に伝えるのがよさそうですね。
普段の生活への踏み込んだ一言
null日頃の暮らしぶりについての何気ない一言が、すれ違うきっかけになってしまうことも……。
「“お父さんたちは遊び歩けていいな”と言われた。羨ましがられているのか、嫌味を言われているのか分からなかった」(69歳男性/研究・開発・技術者)
「娘夫婦から、時折われら夫婦に“もっと仲良くするように”と言われることがあって戸惑う」(71歳男性/無職)
「“いつまで働くの?”と言われたこと」(77歳男性/営業・販売)
義理の娘・息子が「プライベートに踏み込んだことを言われたくない」と思うのと同様に、義理の両親のほうも「定年退職して、悠々自適で羨ましい」などの発言に傷ついているケースもあるようです。
家族の関係性や、将来について話し合うことはもちろん大事ですが、あまり踏み込みすぎない心遣いも必要ですね。
親切をあだで返す一言
null今回の回答で特に多かったのが、親切心に対する冷たい言葉の返答に傷ついた、というもの。
「ありがた迷惑だから“家事の手伝いはしないで”と冷たく言われたこと」(66歳女性/その他)
「孫のために買ってあげた本。もう読んだ?と聞いた所、“役には立たないです”とけんもほろろに言われてショックを受けた」(72歳男性/その他)
「私が退職後のお正月。おもてなしにと思っていろいろ揃えたのに、息子の嫁に“働いているときと同じような買い方はしないように”と言われたのが悲しく。そんな言いかたをしなくても……」(77歳女性/主婦)
よかれと思ってやったことに対して、子ども世代に冷たい対応をされてショックだった、というこちらの意見。親切な申し出をお断りするにしても、伝え方によって印象は全然違ったものに。伝え方の大切さを思います。
娘・息子を非難する一言
null実子についてのグチを、その配偶者から言われて傷ついたという声も。
「息子の嫁さんから息子の欠点を言われ、自分のことのように腹が立ってしまった」(73歳男性/その他)
「娘の夫から、娘の育て方にクレームを付けられたことがあり。ちょっとイヤな気持ちになった」(74歳男性/その他)
「妻(私の娘)が結婚前は“姫”だったのに、結婚後“鬼”になった、と言われたこと」(72歳男性/その他)
親も人間。「わが子に対する厳しい指摘は、できればあまり聞きたくない」というのが本音かもしれません(でも場合によっては、悩みを共有することで、義理の両親が味方になってくれることも!)
前回の記事でご紹介した「義理の娘・息子側の意見」では、「わが子を甘やかすのが嫌」という回答が多数あり、どちらも“同じすれ違い”の裏表なのかもしれません。
その他の一言
null今回のアンケートでは、その他にもさまざまな回答が集まりました。
「お墓参りに誘ったが、義理の息子に“あまり関心がない”と言われたこと」(71歳男性/研究・開発・技術者)
「嫁から部屋用のスリッパをもらったが、“安かったから買ったけど、私の好みじゃないからあげます”と言われた。私の好みでもないんですけど……」(72歳女性/主婦)
「“自分の親元のほうが落ち着きますね”と。わざわざそれを口に出さなくても!」(73歳男性/その他)
立場を問わず、相手のことを尊重できない発言は、お互いにいい結果を生まないなあということを実感しますね。
いかがでしたでしょうか。いろいろ回答を読んでいると、伝えた内容そのものより、言い方や接し方でのすれ違いが多いよう。「いい関係でいたい」と思っているのはお互い様。“親しき仲にも礼儀あり”の精神で、義理の親子だからこそ、お互いに気遣いを忘れないようにしたいですね。