4人に1人が「捨てる」派!
nullまず最初に、生理期間中に友人の家に遊びに行ったとき、トイレのサニタリーボックスに生理用品を捨てるかどうかについて聞きました。
【生理期間中に「友人宅」に行ったとき、サニタリーボックスに生理用品を捨てますか?】
・捨てる・・・24.1%(40人)
・捨てずに持ち帰る・・・75.9%(126人)
※「友人の家に行くことがない」という回答を除いて集計
友人の家に捨てていくのは気が引けてしまう、という方が75%以上でした。仲がいいからこそ、処理してもらうのはちょっと気になる……という方が多いようです。
あわせて、友人宅ではなく、義理の実家(=夫の実家)の場合はどうするかを聞いたところ、以下のような結果になりました。
【生理期間中に「義理の実家」に行ったとき、サニタリーボックスに生理用品を捨てますか?】
・捨てる・・・28.2%(35人)
・捨てずに持ち帰る・・・71.8%(89人)
※「結婚していない/義理の実家に行くことがない」という回答を除いて集計
こちらも7割以上が捨てずに持ち帰ると回答。「友人宅」に比べて4%ほど「捨てる」派が増えていますが、ほぼ同じ結果と言えそうです。
「捨てる」派は、「友人宅」「義理の実家」ともに約4分の1と少数派……とはいえ、けして少なくない人数が捨てていることがわかりました。相手との関係性によって、どうするかが変わる場合もあるかもしれません。
「捨てたくない」派の理由は?
nullここからは、寄せられた回答を詳しく見ていきます。まずは多数を占める「捨てたくない」派の意見から。
●友人宅で「捨てたくない」派の意見
「エチケットとして、自分が出した汚物を他人に処理して頂くのは申し訳ないから」(34歳/技術職)
「家族以外の他人の汚物処理は嫌だろうなと思うから」(32歳/学生・フリーター)
「なんとなく、迷惑かなと思うから。自分がされたら少し嫌。触りたくない」(48歳/主婦)
「自身から出たごみを相手に捨てさせるという行為に、自分自身があまり納得いかないので、いつも持ち帰っている。気心の知れた友人であれば、状況を話して捨てるという事を一言伝えたうえで捨てるかもしれない」(31歳/主婦)
自分がされたら嫌だから、友人に嫌な思いをさせたくない、という内容が目立ちました。マナーやエチケットだと思っている、親から教えられた、という方も多いようです。
●義理の実家で「捨てたくない」派の意見
「ナプキンを捨てる以前に、トイレすら借りられない」(42歳/主婦)
「義実家で交換しなくて済むようにする。例えば、外出した際にトイレを済ます、最初から大きいサイズのものを使用しておく、量の多い日は義実家には行かないなど。義実家で捨てにくいということはまったくないが、なんとなくエチケットとして」(47歳/その他)
「生理だと思われたくない」(32歳/主婦)
そもそも義実家ではトイレに行きづらい、という意見が多数あり、「家族」とはいえ、相手にマイナスな印象を与えないようにできる限り気を使っている様子がうかがえます。かくいう筆者も「汚してしまうのではないか」と心配で、義実家ではできる限りトイレに入りません……。
「捨てる」派の理由は?
null「汚れ物を処理させたくない」「マナーやエチケットだから」という理由で持ち帰り派が多いことがわかりましたが、続いて「捨てる」派の考えも聞いてみましょう。
●友人宅で「捨てる」派の意見
「そこまで気を使う人がいることに気づかなかった」(23歳/その他)
「持っていても臭いがのこるため、捨てる」(33歳/総務・人事・事務)
「一応聞いてから捨てる。まだあまり仲良くない人の場合は捨てない」(31歳/コンピュータ関連)
その発想がなかった!という人のほか、持ち帰るのも荷物になるうえニオイが気になるから、という理由が目立ちました。「生理なんだ」と話せる間柄かどうかも関係する、という回答にも納得です。
●義理の実家で「捨てる」派の意見
「気にしない関係性がつくれているので」(32歳/主婦)
「持ち帰る事に抵抗があるから。逆の立場であれ、持って帰ってもらう事に抵抗がある」(41歳/営業・販売)
「私のために置いておいてくれているから」(37歳/弁護士)
「持って帰る方が不潔だと思う」(30歳/公務員)
お姑さんとの年齢差によっては、お嫁さんのためにサニタリーボックスを置いてくれている場合もありますよね。もしかしたら、用意されていること自体に“気にせず過ごしてほしい”という意図が込められているのかも? また、数日過ごすことがある場合は、持ち帰る場合の衛生面も気になります。
使用済みナプキンの「捨てる」「捨てない」問題は、どちらの意見も納得のコメントばかりでした。最近はナプキンと併用して使う『ユニ・チャーム』の「ソフィ シンクロフィット」のように、そのまま流せるタイプの生理用品もあるので、そういったものを活用するのもひとつの方法かもしれません。
毎月のブルーデーが少しでも晴れやかなものになるように、家族や友人とも、もう少し気軽に生理のことを話せるようになっていくといいですよね。次回の記事では、「外出先で生理がきて困ったエピソード」をご紹介します。
ライター・編集。1990年青森県弘前市生まれ。編集アルバイト経験を経て『ぷっちぐみ』、『小学一年生』、『ようちえん』、『めばえ』(小学館)など幼児・学年誌の編集執筆やイベント運営を担当。『ねとらぼ』『アリシー』などWEB媒体でのコラムや調査記事、業界誌でのインタビュー記事、SNSのオウンドメディア運営なども行っている。結婚を機に高知県へ移住し、旦那と黒猫との3人暮らし。かわいいものと美味しいものに目がない。