花粉症にかかっている人は約半数との結果に
null今回のアンケート調査にあたって、男女500人に「なんらかの花粉症に罹患していますか」という問いをおこなったところ、なんと240人、約半数もの人が花粉症になっているという結果に。
いまや国民病ともいわれる花粉症、自分がなっていなくても、周囲に花粉症の人がいるという人は多いのではないでしょうか。
花粉症ではない人が多くしている気遣いは
nullまず、花粉症ではない260人の男女に聞いた「周囲の花粉症の人にしている気遣い」を聞いてみました。
室内に入るときに花粉をはらう
「花粉症の人がいるお宅にお邪魔するときは、できるだけ髪や服を払う様にしている」(36歳女性/その他)
「娘が花粉症なので出先からの帰宅時に花粉を持ち込まないよう細心の注意を払っている」(74歳男性/その他)
「職場では、仕事場に入るとき、上着をはたいて入る」(62歳男性/公務員)
自宅や職場に花粉症の人がいる場合、室内に花粉を持ち込まないようにしている人が多くみられました。なかには、室内に入った後も花粉を飛ばしてしまわないように、無神経に動き回らないようにしているという人も。
換気や掃除に気をつける
「暑くても窓を開けない」(28歳女性/その他)
「空気清浄機を必ず入れている」(51歳女性/主婦)
「ほこりが舞わないように掃除をする」(47歳男性/コンピュータ関連技術職)
花粉が室内に入らないように換気を控えて空気清浄機を使ったり、掃除の際に花粉が舞い上がらないように配慮しているという声も聞かれました。筆者も経験がありますが、花粉の時期に窓を開けて換気をすると、とたんにくしゃみが止まらなくなることがあるので、こうした気遣いはありがたいですね。
洗濯は室内で。布団干しは我慢!
「衣類を外に干さない」(49歳女性/主婦)
「洗濯回数を頻繁にする」(53歳女性/主婦)
「布団を外に干さない」(56歳女性/主婦)
女性からは洗濯や布団干しでの気遣いの声がありました。洗濯については、花粉をガードできる柔軟剤を使っているという人も。花粉や梅雨時期に活躍する布団乾燥機を使うのもひとつの手ですね。
家事や仕事を肩代わりする
「妻が花粉症なのですが、花粉の季節は毎日辛そうなので、家事などできることはやるようにしています。また休む時間を多くとってもらうように促しています」(40歳男性/その他)
「外出控えるように外出仕事は肩代わりする」(68歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「辛そうな時にはその人の仕事をなるべくヘルプするようにしている」(50歳女性/主婦)
花粉症で体調がよくない人に助け舟を出すようにしているという声も。花粉症対策に薬を飲んでいる場合は眠気などの副作用が出ることもあります。妻が眠そうにしていたら起こさないようにしているという男性の声もありました。
他にも、気持ちを理解しようとするなど花粉症の人に寄り添う意見が見られた一方、260人中77人が「特になにもしない」と回答していた今回の結果。
では、花粉症の人はどのような気遣いをしてほしいと思っているのでしょう。
花粉症の人がしてほしい気遣いは…
null家に花粉を持ち込まないでほしい
「コートなどはきれいにパタパタしてから家に入ってきてほしいです。コロコロも協力してかけてほしいです」(53歳/主婦)
「帰ってきてソファでゆっくりせず部屋着に着替えてからゆっくりしてほしい。着ていた服で動き回られると花粉がついているので……」(22歳女性/学生・フリーター)
「寝る前にお風呂に入ってほしい。洗濯物を取り込む時はたいてから取り込んでほしい」(29歳女性/営業・販売)
花粉症の人がしてほしい気遣いの中で圧倒的に多かったのが、家の中に花粉を持ち込まないでほしいという声でした。花粉症ではない人の多くも実践していた帰宅時の花粉対策ですが、単に花粉を払うだけではなく、「すぐに着替えてほしい」「上着を隔離してほしい」「お風呂に入ってほしい」などもう一歩踏み込んだアクションを求める声が多数寄せられたのが印象的です。
花粉を意識した換気対策や掃除洗濯をしてほしい
「掃除を頻繁にされるときつい」(50歳男性/総務・人事・事務)
「頻繁に換気しないでほしい」(43歳男性/営業・販売)
「家の中の掃除が適当なので、悪い空気でより一層花粉症が悪くなる」(43歳男性/研究・開発)
「洗濯物は外に干さないようにしてもらいたい」(41歳男性/総務・人事・事務)
花粉症の人の中でも、男性からの声で多く見受けられたのが掃除や換気、洗濯の際の花粉対策。掃除機など、花粉が舞い上がるような掃除は花粉症の人にはつらいもの。とはいえ掃除をしないのも症状が出てしまうので、拭き掃除をしてほしいという意見もありました。
つらい気持ちに寄り添ってほしい
「体調が悪いことを察してほしいです」(48歳女性/主婦)
「何事にも集中できなくなってしまうため、イライラしてしまう事を理解してほしい」(37歳男性/その他)
「目がかゆくてイライラすることがあるので,そっとしておいて欲しい」(56歳男性/公務員)
鼻水やくしゃみだけでなく、花粉症の症状の中には熱っぽさや喉の痛み、皮膚のかゆみなどが出ることもあり、集中力が低下したり不眠になったりすることもあります。そのつらさを周囲の人に理解して寄り添ってほしいという声が多く寄せられました。
鼻水・くしゃみは許してほしい
null「鼻をかむ音が聞こえると恥ずかしいから困る。鼻を思い切りかませてほしい」(49歳女性/主婦)
「鼻をかむのを許してほしい」(37歳女性/その他)
「くしゃみをしても怒らないでほしい」(44歳男性/公務員)
「くしゃみを連発した時に嫌な顔をしないで欲しい」(40歳男性/コンピュータ関連技術職)
鼻をかんだりくしゃみをすることを許してほしいという声が意外にも多く寄せられました。特に、くしゃみについてはコロナを疑わないでほしいという人も。花粉症の代表的な症状なので、鼻水・くしゃみには周囲が寛容になってほしいですね……!
花粉対策の情報はだいぶ広く知られるようになったものの、花粉症ではない人と花粉症の人とでは、双方の気遣いには意識の“こまやかさ”に違いがあると感じられました。
花粉でつらい人が家族や周囲にいたら、どんな対策をしてほしいかを一度話し合ってみるのもいいかもしれませんね。