子育て中の家庭が今年の帰省を迷っているのと同様に、
今回は、孫のいる男女332人にアンケートをとり、孫の帰省についての意見を募りました。
半数以上が「帰省してほしい」と回答!でも…
nullまず、皆さんにこの夏、子どもと孫に帰省してほしいかどうか聞いてみました。
結果は以下のようになりました。
帰省してほしくない・・・12.3%
あまり帰省してほしくない・・・18.1%
帰省してほしいとやや思う・・・19.9%
帰省してほしいととても思う・・・33.1%
例年、帰省していない・・・16.6%
孫の帰省を望む男女は53.0%、帰省を望まない男女は30.4%という結果となりました。
続いて、「帰省してほしくない」「あまりしてほしくない」のグループ、「帰省してほしいととても思う」「やや思う」の2つのグループに分類し、現在の気持ちをうかがいました。
孫の帰省を望まない理由は9割が「コロナ」と回答
null「(孫に)帰省してほしくない」「あまりしてほしくない」と回答した101人の男女にその理由を聞いたところ、9割が新型コロナウイルスをあげていました。
「東京に住んでいるのでとても会いたいが、このコロナの時期にはとても帰省は望めないです!」(女性・66歳・総務・人事・事務)
「自分たちの家族を守ってほしい」(男性・73歳・その他)
「すごく会いたいけど、東京に住んでいて、今年は中学3年生、来春は高校受験。こんなときに何が起こっても困るから、来ないように言ってある」(女性・71歳・主婦)
「今回はコロナの関係があり、長距離移動してきても、あまりあちこちにも行かれず、感染の心配のほうが大きくお互いに楽しめないような気がするから」(女性・71歳・主婦)
「今は乳飲み児を連れて移動する時期ではない。落ち着いたらいつでも帰ってこられるから、その時まで待つべきだ」(男性・63歳・その他)
「孫の帰省がきっかけで感染したら家族や近所にも申し訳ないので!」(男性・75歳・会社経営・役員)
「体力がない高齢者がいるので不安」(女性・62歳・主婦)
コロナウイルスを“うつされる不安”“うつす不安”を抱え、帰省中に“何か”が起こるかもしれないことを踏まえ、帰省を望まないという声が多数を占めました。
「帰省してほしくない」ほかにもこんな理由が…
今回のアンケートでは少数派でしたが、赤ちゃんの月齢や、住宅事情にまつわる回答も寄せられました。
「夏は暑くて、孫はまだ小さくて動きづらいので夏は毎年帰省していない」(女性・60歳・主婦)
「お金がかかるから」(男性・56歳・総務・人事・事務)
「孫たちの家のほうが広いので狭い所は申し訳ない。集合住宅なので近所にも気を使う」(女性・56歳・営業・販売)
「帰省してほしい」理由を聞いてみた!
null続いて、「帰省してほしいと思う」「やや思う」と回答した男女176人にその理由を聞いてみました。
帰省を望む声は過半数を超えましたが、その理由を見ると「帰省してほしい」の後に「でも……」という逆接がついた回答が多く見られました。
「来てほしい」でも、やっぱり無理…
「私の住んでいるところは、コロナウイルス感染者が多いススキノ近辺なので今年の夏は我慢して来ないでと伝えました」(男性・72歳・その他)
「帰省して欲しいけど、コロナで今年は難しいかな」(男性・73歳・その他)
「気持ちは来て欲しいが、コロナのために会うのをあきらめている」(女性・65歳・主婦)
「帰省してほしいが帰省できないでしょう。一番の理由はコロナ」(男性・57歳・その他)
「帰省してほしいけど、多分今年は夏休みないし移動も無理かも。千葉からだから」(女性74歳・総務・人事・事務)
「安全のためには、帰省してほしくないが、不安がある分会いたい気持ちが増す」(女性・70歳・主婦)
電話越しに何度も「今年はどうする?」「いけそうかな」「やっぱりやめておこう」など親子で話し合いながら、今年の帰省を見送った家庭は多いかもしれません。
近いから抵抗感はない
普段から孫と会っている家庭では、孫の帰省に抵抗がないという声も寄せられました。
「同じ県内、比較的近いので体調が良ければ来ても構わない」(男性・57歳・研究・開発)
「1時間以内の所に住んでいて、毎月1回は家に来ます。夏も来てほしいですね」(男性・72歳・その他)
条件つきで歓迎
そのときの状況を見て、十分に感染に配慮したうえで会いたいという声です。
「首都圏からの帰省ではないので今のところ心配ないが、そのときの感染の拡大状況による」(男性・64歳・デザイン関係)
「十分注意するので帰って欲しい」(男性・75歳・その他)
「日帰りで来るなら大歓迎」(男性・54歳・企画・マーケティング)
「感染対策をしっかりとやれば会えると思います。孫を持って初めて知りましたが、筆舌に尽くしがたい可愛さです」(男性・69歳・技術職)
「コロナは心配であるが、やはり孫はかわいい。お互いに感染の疑いがなく、自家用車でドアtoドアの帰省であれば、大丈夫だと思う」(女性・57歳・主婦)
孫と会いたい気持ちを募らせて…
会えるかどうかはわからないけれど、孫となかなか会えないことに寂しさを募らせているシニア男女も多く見受けられました。
「孫が誕生してから一度も会ってないので1日も早く会って抱っこしたいです」(男性・69歳・その他)
「初孫なので、できれば来てほしい」(男性・60歳・その他)
「ただただ娘と孫に会いたいです」(女性・61歳・その他)
「コロナの影響で5月の連休は来れなかったので、夏休みは来てほしい」(男性・61歳・営業・販売)
「コロナにかかるときはどこにいてもかかると思う。きてもらって、いっぱい話がしたい」(女性・63歳・主婦)
いつまで続くかわからないコロナ禍において、どこかで折り合いをつけないとこの先ずっと孫に会えないかもしれないという寂しさを抱えている声も聞かれました。
以上、今年の夏休みの孫の帰省に関するアンケート結果をご紹介しました。
今回のアンケートでは、女性は孫の帰省を望まないグループが過半数超えていたのに対し、男性は孫の帰省を望むグループが望まないグループの2倍以上という結果でした。男性のほうが孫の帰省に前向きな傾向が見られます。
アンケートの意見はかなり割れていたので、もしかしたら帰省する、しないで、親子・夫婦で意見が合わなかった家庭もあるかもしれません。
人の集いの機会を断ち、意見の違いを浮かび上がらせるコロナウイルスは、本当に厄介。今年は会えなくても、次の長期休みには何の不安も抱かず、普段離れ離れに暮らす家族が集う時間を持てるといいですね。