永久凍土から現れた「肉体を残したマンモス」に会える!
null約4,000年前に絶滅し、生の肉体にはもう2度と会えない“はず”だったマンモス。ところが近年、地球温暖化の影響でロシア連邦のサハ共和国の永久凍土から、マンモスが次々と出土し始めました。中には、まるでつい最近命を落としたかのような姿で見つかる個体もあるとか……。
今回の「マンモス展」は、超高度な冷凍保存技術を駆使して、マンモスを始めとした太古の哺乳類の“冷凍標本”の展示が実現! つまり、生の肉体を残した本物のマンモスに会えるというわけです。
今回「マンモス展」に行ってきたのはkufuraライターとその子ども。昆虫や古生物が大好きな小学校3年生です。生のマンモスに会えることを何日も前から楽しみにしてきました。
マンモスの本物の毛を触ってみよう!
null子どもは、マンモスの骨格標本は見たことがありますが、肉体が残った状態の冷凍標本を見るのはもちろん初めてです。
マンモス展に入ってすぐ、マンモスの毛を触るコーナーを体験。実はこの毛、正真正銘のマンモスの毛なんです。ソフトな針金のような触感から、まだ見ぬマンモスへの想像をふくらませていきます。
マンモスと同じ時代を生きていたバイソンや、仔ウマの標本も興味深く観察しています。「これって本当に大昔に死んじゃった動物なの!?」とびっくり。
いよいよマンモスと対面!
そして、いよいよマンモスの鼻が出現! 世界で初めて根元から先端まで完全な形を残したまま発見された“世界でひとつだけの鼻”だそう。
続いて、ユカギルマンモスの頭部標本(冷凍標本)とも対面。
本物の毛皮の服を着て、古代人体験もできちゃう!
null続いて、古代人の衣服を着る体験コンテンツに参加。
本物のウシの毛皮やアキレス腱を使い、古代の製法を推定して再現した「古代人の衣服」を着用します。軽くて丈夫な毛皮を着て、武器を持ち、完全に古代人になりきっていました。
かわいくておいしい!「マンモス展」コラボメニューでランチ休憩
nullちょっとお腹が空いてきた親子は、7階のレストラン「MiraikanKitchen」へ。お目当ては、「マンモス展」のコラボレーションメニュー「雪原カレー」と「マンモスモンブラン」です。
「雪原カレー」は、雪原を意識した白っぽいカレーの上に、マンモスが描かれた薄いモナカ生地がのっています。味はココナッツがほんのり香るエスニック風味。中辛ですが、カレー好きな子どもは「おいしい!」と絶賛。
カレーに添えられたブロッコリーには、粉チーズがかかり、雪原に生えた木に雪が降り積もったようになっています。普段は苦手なブロッコリーもペロリとたいらげました。
キャラクター化したマンモスがとっても愛らしい「マンモスモンブラン」は、薄いモナカ生地で牙や目が作られているそう。
かわいくて食べるのがもったいないのか、最初は遠慮がちに食べていましたが、途中からバクバクとすごい勢いで食べてしまいました。
これらのメニューは、11月4日まで提供される予定です。
5階の「MiraikanCafe」では、氷河期をイメージしたゼリーからできた「マンモス氷河ドリンク」も売られています。
マンモスグッズが豊富にそろうおみやげコーナー
null展示やランチを楽しんだ後は、おみやげコーナーへ。珍しいマンモスグッズがたくさん売られています。
子どもは、「マンモス展」とコラボしたオリジナル書き下ろしパネルが展示してある、大人気シリーズ『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)の最新刊を発見し、「新しい本が出てる!欲しい!」と大喜び。
最後に記念写真を撮影(600円)。まるでマンモスと一緒に写真を撮ったような仕上がりに。
今回ご紹介した内容は、日本科学未来館の企画展「マンモス展」の内容ですが、同じチケットで常設展も見られます。日本科学未来館の館内はものすごく広いので、展示を1日中たっぷり楽しむことができます。
いつもより時間の余裕ができる夏休み。まだまだ暑さが続きそうですが、太古の生き物の冷凍標本を見ることができる「マンモス展」は、“学び”“遊び”“食”が充実した涼スポットです。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
写真撮影/辺見真也
【開催情報】
「企画展 マンモス展 -その『生命』は蘇るのか-」
会期:2019年11⽉4⽇(月・休)まで
時間:10:00〜17:00(⼊場は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、8/6・13・20・27、10/22は開館)
会場 :日本科学未来館(東京・お台場)
東京都江東区青海2-3-6
⼊場料:大人 1,800円/小学生~18歳 1,400円/4歳~小学生未満 900円
3歳以下は入場無料 常設展も入場可能