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「関西万博」に行った人が満足したパビリオンは?閉幕まであと少し、今からロスに悩む人も

4月に開幕した大阪・関西万博も残すところあとひと月を切り、連日入場者が増えています。
9月6日には来場者数が「開幕以来最多」となる21.9万人(速報値)という報道も。おそらくこれからシルバーウィークにかけて、来場者数はさらに増え、混雑が予想されています。

そんな関西万博ですが、実際にどのくらいの人が訪れて、何のパビリオンに満足をしたのでしょうか?

万博に行った人は8月末で全体の11%

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4月はまだ余裕がありました。撮影/横田紋子(小学館)

『kufura』が6月の段階で男女237人に「あなたは大阪・関西万博に行きましたか? または行ってみたいと思いますか?」と調査したところ、「複数回訪れた」が3名、「1度行った」が12名、「これから行く予定」が31名、「行こうかと検討中」が46名、「行きたいけど無理そう」が75名、「まったく興味がない」が51名でした。

開幕直後~6月までは、リアルな口コミも少なく、メタンガスやユスリカ大量発生のニュースもあり、ネガティブな要素が多かったのも事実。チケット購入のサイトも使いづらいとあって、そこまでの混雑もなかったようです。

その後夏休みのタイミングで家族で訪れたり、「夏パス」(7月19日~8月31日まで何度も万博に入場できるチケット)が販売されたこともあり、7月から来場者数も増えてきた感があります。

同時にいろんなWEB記事や口コミが充実してきたため、情報強者は効率の良い回り方を知ることができるようになりました。特にSNSの「Threads」は万博情報を集めるツールとして、役立っていました。

そうこうして8月末の段階で『kufura』が新たに20~60代の男女289人に調査したところ、関西万博に行った人は32名、11.1%の人が訪れたという結果になりました。6月の調査時の倍以上にはなっています。「これから行く予定」だった人の半数以上が実際に行ったことがうかがえます。

2025年6月上旬の段階での回答。

みんなの満足度が高かったパビリオンは……⁉

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実際に関西万博に行った36人に「良かった!と思ったパビリオンを教えてください」と聞いたところ、1位には本物の美術品を展示して話題を呼んだイタリア館が輝きました。

大阪・関西万博にいって「良かった!」と思ったパビリオンランキング

1位:イタリア館……11人 「建物の芸術性に感動した」(33歳・男性)、「本物の芸術がたくさん見られる」(62歳・男性)、「普段だと絶対に見れないような展示物がたくさん置いてあり、とっても完成度が他のパビリオンよりもすごかったから」(24歳・男性)

2位:アメリカ館……4人「火星の砂が魅力的」(45歳・男性)、「月の石を直で見れた」(67歳・男性)、「館内の歌が良かった」(50歳・女性)

3位:日本館……2人「30分くらいかけて長く楽しめた」(58歳・男性)、「みたことないものを見れた」(28歳・男性)

3位:オーストラリア館……2人「他よりも楽しめた」(45歳・女性)、「映像がすごかった」(57歳・男性)

3位:インドネシア館……2人「待ち時間すら楽しませようとしてくれるスタッフさんの姿勢が素晴らしい!楽しかったです」(42歳・女性)、「緑が多くて癒された」(55歳・女性)

このほかにも「フランス館」「フィリピン館」「パソナ館」「三菱未来館」「オランダ館」なども挙がっていました。パビリオンではありませんが「大屋根リング」を挙げた人も。そういえば取材で行ったカメラマンさんや建築好きのライターさんたちも「大屋根リングは見る価値がある」と話していました。

美術品が話題を呼んだイタリア館。撮影/小倉雄一郎(小学館)
「月の石」を見ることができるアメリカ館。撮影/小倉雄一郎(小学館)
日本館はデザインオフィスnendoが手掛けているそう。撮影/横田紋子(小学館)
日本館の中ではベアブリック、ハローキティ、ドラえもんなどのキャラクターも登場。©Fujiko-Pro 撮影/横田紋子(小学館)

おみやげはミャクミャクグッズ

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ピンバッチ、黒いミャクミャクこと「クロミャク」、ミャクミャクパッケージのお菓子など、ショップにはグッズがあふれています。

何を購入したかを聞いたところ、半数の人がミャクミャクのお菓子やグッズを購入していました。万博会場内のショップは午後には混雑して品薄になるという話もあり、入場したら即ショップに行く人もいるのだとか。黒いミャクミャクのマスコットは朝一でないと購入できないらしく、狙っている人はショップで並んでいました。

10回以上リピートしている筆者の関西在住友人曰く「毎回来るたびにグッズを買いたくなる」とのこと。決してお安いものではありませんが、記念にと思うと欲しくなる気持ちもわかります。

「オランダ館の限定ミッフィーちゃんは、他では手に入らないので買いました」(61歳・女性)

各パビリオンのショップにもその国独自のグッズやトートバッグが販売されており、それを購入している人もたくさんいました。

夜の大屋根リング。撮影/小倉雄一郎(小学館)
大屋根リングの内部。真夏日はこの下に人がたくさん日陰を求めて集まりました。撮影/小倉雄一郎(小学館)

持って行って良かったものは?

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閉幕まであと少し、暑さは収まってきましたが、まだまだ熱中症には気を付けたいところ。訪れた人たちが実際に持って行って良かったものもご紹介しましょう。

・「凍らせたペットボトルの飲み物」(58歳・男性)……万博会場内にも給水場や自動販売機はありますが、あまり冷えていなかったりするので、凍らせたドリンクは保冷剤としても使えるためおすすめです。
・「折りたたみいす」(30歳・女性)……待機時は立っているより少しでも座れた方が体へのダメージは減ります。2万歩は歩くという万博会場、体力温存は大事です。
・「日傘」(34歳・男性)……万博会場では日傘のレンタルサービスもあります。遮熱効果のある「サマーシールドの日傘」(55歳・女性)という声もありました。
・「携帯ファン」(63歳・女性)……待機時の暑さ対策におすすめ。9月でもまだ暑そうなので、あるといいかも?
・「モバイルバッテリー」(49歳・女性)……アプリで当日予約をするため、スマホは命綱。モバイルバッテリーは1~2個持っていくとよいでしょう。会場内には「ポケモンGO」のスタンプラリーもあるので、ゲームを楽しみたい人ならなおさらです。

迷っている人はお早めに…!

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閉幕まであと少し、すでに午前の入場は平日でも厳しいという噂もあります。週末や祝日はかなりの混雑が予想されています。

いろいろと不安要素はありましたが、蓋を開けてみるとリピーターの人たち、関西在住の人たちを中心に楽しまれていた関西万博。「今からロスが怖い……」と言っているガチ勢も多いとか。半年なんて、あっという間でしたね。

関西万博に行った人も行かなかった人にとっても、2025年の思い出のひとつになったのは間違いないでしょう。

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