間近で観られる! 実物の重機がドドンと約10機
nullビルや橋、ダム、道路から災害の復興まで、現代の私たちの暮らしに必要不可欠な“工事”。現場では、専門技術と最新テクノロジーを活用した重機などの機械が使われていますが、いつもフェンスなどに覆われていてなかなか間近で見ることはできませんよね。
『企画展「工事中!」~立ち入り禁止!? 重機の現場~』(以下、「工事中!」展)では、工事に関する最新技術や普段見ることができない工事現場の中、そして重機を体感することができるのです。
一番の見どころは、やはり工事現場で活躍する重機たち!
下記写真の日本初の油圧ショベル『ユンボY−35』から最新の『四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン』まで、実物の重機が約10種、ドドーンと展示されています。
驚くのはその大きさ。普段遠くから眺めている工事現場と重機を、ここまで近くで観られるなんて!
各現場における重機の活躍は、人類のフロンティアを広げ続けています。また、自然災害の現場においても復興に欠かせない道具のひとつ。厳しい自然環境や険しい状況においても豊かな生活が成り立つのは、重機をはじめ、これまでの土木技術が培ってきたものがあるからこそなのです。
「大地」を「土地」に! 建設だけが工事じゃない
null展覧会は工事の基本となる「整地」「建設」「解体」の流れに沿って展開されていて、重機が実際にどの工程で投入されるのか、どのような働きをするのかを順に学ぶこともできます。
工事現場といえば、ともすれば「建設」の過程を思い浮かべがちですが、「整地」や「解体」という前後のステップも大切な工程。これらは、よく知っていくと「建設」に負けず劣らずおもしろい工程でもあるのです。
下記写真は、解体現場で活躍する油圧ショベル用のアタッチメント。現場ごとに使うアタッチメントを変えていきます。
「重機体験コーナー」も! 技術の仕組みも学べる
nullそして、土木工事に使われている技術や科学的な法則もわかりやすく解説されています。
下記写真は、油圧ショベルに使われている「油圧」を体感する展示。油圧は「パスカルの原理」を利用して、離れたところに大きな動力を伝達する仕組みです。普通に持ち上げたり動かしたりすると非常に重たいものでも、油圧の仕組みを利用すれば、小さな力で動かすことができるのです。
「はて、パスカルの原理とは???」という方も、会場のパネルを読んで学生時代を思い出してみましょう! お子さんと訪れたら、分かりやすく説明してあげながら一緒に学んでみてください。
下記の写真は、クレーンのフックの仕組みを解説する展示。
3つ全部に同じ重さのおもりがついていて引っ張ることができるのですが、それぞれ重みの感じ方が全然違うのです!
これには、中学校で習った「定滑車と動滑車の仕組み」が使われています。その原理をしっかり説明しているパネルも設置されているので、チェックしてくださいね。
「工事中!」展では、ほかにも重機の実機に乗車して記念撮影を行えるコーナーや、どこかで一度は見たことのある工事現場の看板ギャラリーなど、工事に関する展示がたっぷり!
子どもだけでなく、大人のテンションも上がること間違いなしの「工事中!」展。展覧会内の撮影もほとんどの場所でOKなので、ぜひお子さんと出かけて、思い出の写真をたくさん撮ってみてくださいね!
【展覧会情報】
会場:『日本科学未来館』1階 企画展示ゾーン
東京都江東区青海2−3−6
会期:2019年2月8日(金)~5月19日(日)
開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:火曜(ただし、3月26日、4月2日、4月30日は開館)
最寄り駅:新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車 徒歩約4分、東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車 徒歩約15分