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「モンベル」はカレーもおいしい!幻の名店の味を継ぐ、併設カフェのこだわりカレー

全国各地に、日本のアウトドアブランド『mont-bell(モンベル)』がプロデュースする飲食店があることをご存じですか? しかも、そのカレーが絶品なのです。

そこで東京・品川にあるダイニングカフェ「ハーベステラス 品川店」へ。なぜモンベルが飲食店を?どうしてカレーがおいしいの?おすすめメニューは? 気になるアレコレを、飲食営業課の上久保 輝さんに聞きました。

仲間と集まり、憩える空間をつくりたい

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モンベル品川店の地下にある「ハーベステラス 品川店」。
一面ガラス張りで、たっぷりと日差しがそそぐ心地よい空間です。

「モンベル」が飲食店を始めたのは、1995年のこと。きっかけは、お客様にショッピングをより楽しんでほしいという、辰野 勇会長の想いからでした。

「お買い物の合間や後で、ゆっくりお茶を飲んだり、仲間と食事をしながら次の登山やキャンプの予定をたてたり、思い出話をしたり。アウトドアブランドとして、ただモノを売るだけではなく、お客様に憩いの空間となるようなスペースをご提供したいと、飲食部門を立ち上げました」(以下「」内、モンベル 飲食営業課・上久保 輝さん)

お話を聞いたモンベル 飲食営業課・上久保 輝さんも、かつて渋谷にあった飲食店に立っていたそうです。

スタート当初、飲食店の店長を任されたスタッフは、飲食店での勤務経験はゼロ。しかし「なんでも自分たちでやる」がモットーの「モンベル」。辰野会長の知り合いだった、今はなき大阪のカレーの名店『シャンティ・ナディ』シェフのもと、レシピを教えてもらいながらイチから修行。インド人やネパール人のスタッフも仲間に加わり、本場インドのカレーを中心とするメニューを提供する飲食店を始めたそうです。

「『ベルサイドカフェ 奈良店』など、店舗によっては備長炭を使ったタンドール(窯)があるところもあります。焼きたて、あつあつのナンを味わっていただけますよ」

「モンベル」カレーのこだわり

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スパイスの香りと季節の野菜の彩りに、食欲をそそられる「モンベル」のカレー。現在、ほぼ全店舗で「バターチキンカレー」「チキンビンダルーカレー」「キーマカレー」「サグチキンカレー」(各1,450円)が食べられます。

そのこだわりも聞きました。

多種多様なスパイスを使う

本場インドのレシピをもとに、クミン、カルダモン、カスリメティ、スターアニスなど、10種類以上の多種多様なスパイスを使います。また、カレーごとに主役のスパイスを変えているそうです。

「甘めの味わいで人気ナンバーワンのバターチキンは、甘い香りとほろ苦い風味が特徴のカスリメティ。ほうれん草たっぷりのサグチキンは、ほうれん草の色と味を生かすために、他のカレーよりスパイスを控えめにしつつも、香り豊かに仕上げるなどしています」

全て手作り

スパイスはたっぷり使いますが、いわゆるスパイスカレーとは作り方が違うのもポイント。複数のソースを作り、調合してゆきます。

「だからカレーが出来上がるまでに2日間もかかるのですが、すべて手作りで仕込んでいます。

たとえば、一皿あたり玉ねぎが90gほど入っているのですが、玉ねぎにも一手間かけています。まず、低温でじっくりフライドオニオンにすることで甘みを引き出し、そのあと水を加えておろしてペースト状にします。これを加えることで、スパイスを使っているけれど辛味のマイルドな、『モンベル』カレーの味わいのベースができるんです」

小麦粉や添加物を使わない

幾重にも素材のおいしさが重なった、「モンベル」のカレー。小麦粉や添加物などは使わずに仕上げているのもポイントです。

「安心してお召し上がりいただきたいので、旬の野菜や地域の食材を中心に、ナチュラルなおいしさをご提供しています。小麦粉をはじめ、乳化剤などの添加物も使いません」

今後はレトルトも出したいと考えているそうですが、手作りゆえ難しいのが悩みなんだとか。

食材にもこだわる

野菜をはじめとする食材は、「モンベル」がフレンドマーケットやフレンドエリアと呼んでいる、地域で提携している農家さんのものを中心に使用。このほか、旬のものも取り入れるなど、バランスを見て仕入れているそうです。

「地域のつくり手を応援する意味でも、食材の仕入れ先も大切にしています。フレンドマーケットは、『モンベル』が全国各地のフレンドエリアやショップから、選りすぐりを仕入れているマーケットです」

野菜たっぷり!品川店の新プレートメニュー

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左:バターチキンカレー、右:サグチキンカレー ともに1,600円(税込)。季節野菜の素揚げに特製マサラを和えた副菜、サラダは通常メニューと同じ。

通常メニューは、カレー1種類に、白米をもっちり炊き上げたごはん、季節野菜の素揚げに特製マサラを和えた副菜、サラダを盛り合わせたワンプレートで提供されます。

さらに、この9月からは『ハーベステラス 品川店』に新プレートが登場。

「本場インドのカレーをベースにした自家製カレーをもっと引き立てられるよう、アップデートしました。ごはんは、ターメリックライスに。そして、マメや米粉から作られるインドの定番スナック『パパド』と、トマトのマリネも添えています。また、お口直しのプレーンヨーグルトにはマンゴーソースものせました」

トマトベースと生クリームで鶏肉をじっくり煮込み、しっかりとしたコクがありながらもすっきりと食べられる「バターチキンカレー」。
ほうれん草のグリーンもきれいな「サグチキンカレー」。スパイス感のある味わいで、辛味は中辛程度です。
季節限定ドリンク「マンゴーラッシー」(700円)もご一緒に。子どもも飲みやすい、優しい甘さです。

筆者は一足お先に、サグチキンカレーをいただきました。日本のお米で炊き上げられたターメリックライスは、香ばしい香りともちもち感。具材がごろごろ入ったカレーとよく絡みます。合間にさくさくのパパドをいただくと、食感の違いも楽しい。

フレッシュなサラダや野菜の素揚げなど、野菜がたっぷり食べられるのもこのプレートの魅力。まるで目玉焼きみたいなヨーグルトは愛らしく、口の中がすっきりとしました。

「ハーベステラス品川店」は地下ですが、エレベーターもあり、ベビーカーや車椅子などで来店しやすいのもポイント。また、テラス席はペットとも一緒に過ごせます。

カレーをはじめ、さまざまなメニューや、店舗によってはパンなどもたのしめる「モンベル」の飲食店。カレー好きはもちろん、お子さんからお年寄りまで、誰もがゆったりと過ごせる空間です。お近くに行った際は、どうぞ利用してみてください。

ハーベステラス 品川店
東京都港区高輪4-8-4 モンベル高輪ビル(モンベル品川店地下1階)
TEL:03-6866-7503
営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー20:00)
定休日:不定休

【取材協力】
モンベル

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ニイミユカ
ニイミユカ

朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote

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