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海と山と芸術と! 1回で3度おいしい「横須賀美術館」【子どもと楽しむ美術館】vol.7

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さわやかな初夏の日、子どもと一緒に美術館に出かけたいけれど、天気がいいなら山や海へ行くのも捨てがたい……。そんなときは、同時に行ってしまえばよいのです!

【子どもと楽しむ美術館】vol.7は、美術館だけではなく海、そして山も楽しめる1回で3度おいしい『横須賀美術館』をメインに、自然にも触れられる美術館をご紹介します。
<上記写真:『横須賀美術館』外観>

東京から1時間ちょっと、海と山に囲まれた美術館

京浜急行線「馬堀海岸駅」からバスで約10分の場所にある『横須賀美術館』は、三浦半島の東端、自然豊かな観音崎公園に建てられた美術館。

なんといっても驚くべきはそのシチュエーション。目の前に美しい海が広がっているのです。そして、建物の裏側には美しい緑の山!

海に面した『横須賀美術館』

美術館の建物は建築家の山本理顕(やまもとりけん)による設計。

この海と山に囲まれた絶景シチュエーションをよりいっそう楽しめるよう「環境全体が美術館」というコンセプトを打ち出し、地形を活かし、建物の半分は地中に設置されています。

中に入ってみると、地中に半分埋まっているというのに館内がどこも明るいことに驚かされます。

じつはこの建物、自然光を取り込むために内壁にポコポコと丸く穴のような窓が開けられており、そこにガラスの覆いがかけられている構造。

ここから陽の光が降り注いでいるため、館内は地下でも明るくなっています。そして、丸い窓が水玉模様のようでとてもかわいいのです!

しかもこの丸い窓を覗いてみると、外の海や船までクッキリ見えます。
館内の作品とあわせて、外の自然を鑑賞できるのもうれしいところ。雨の日は、外の景色が少し霞んでまた別の雰囲気になって素敵だったりもします。

丸い窓から見える海が美しい!

『横須賀美術館』では地上1階で企画展を、地階では所蔵品展を鑑賞できます。

企画展は年に約6回のペースで、ジャンルを問わずバラエティ豊かな内容が特長。企画展に連動したワークショップなども積極的に開催されています。

金沢重治『夏の山門』1929年、横須賀美術館蔵
開館10周年のときに行われた人気投票で1位になった作品。金沢が暮らしていた鎌倉の山門がモデルと伝えられている。

そして、地下1階の所蔵品展は年に4回のペースで展示替えが行われています。現在、所蔵作品は、横須賀・三浦半島にゆかりのある日本の作家の近現代美術作品を中心に約5,000点。

なかでも横須賀にアトリエをかまえ、激しいタッチで薔薇などを描いた朝井閑右衛門(あさいかんえもん)の作品は、専用の展示室に設置されています。

また本館の横には、『週刊新潮』(新潮社)の表紙イラストを創刊号から描き、観音崎にアトリエを構えていたイラストレーター・谷内六郎の作品を展示する『谷内六郎館』があります。

季節ごとにノスタルジックな作品群が展示替えされており、『谷内六郎館』のために美術館を訪れる熱心なファンの方も。

一緒に写真を撮れるフォトスポットも用意!

居心地がよい建物と展示を観るだけでも半日は滞在できますが、やはり『横須賀美術館』に来たからには自然も合わせて楽しみたいもの。

海と山を見渡せる絶景スポットに、人気レストランも!

『横須賀美術館』本館の前に広がる芝生の広場「海の広場」は、海をのんびり眺められる絶景スポット。美術館の屋上ともつながっていて、館内と自由に行き来ができます。

美術館でお子さんの集中力が切れてしまったときも、すぐに外に連れ出せるのがありがたいところ。天気がいいと房総半島がぼんやりと見えることもありますよ。

また、同じく美術館の屋上につながっている「山の広場」も楽しい場所。山のほうに近づいてみると、切り立った崖があり露出した地層をじっくり見られます。

地球が作り出した美と人間が作り出した美を同じ場所で見られるとは、なんと贅沢なことでしょう!

『横須賀美術館』の屋上であり撮影スポットでもあるのが、「屋上広場」。

無料の望遠鏡が設置されており、相模湾を航行する船の姿をしっかり見ることができます。“恋人の聖地”としても知られており、結婚式が行われたこともあるそう。

海と山の景色、そして美術もたっぷり楽しめる美術館なのですが、さらにおすすめなのがレストラン!

それは、都内にあるイタリアンの名店「リストランテ アクアパッツァ」のオーナーシェフ・日髙良実氏が総料理長を務めている「アクアマーレ」。
海の幸・山の幸が充実している三浦半島の食材をたっぷり使った料理が大人気のイタリアンレストランです。

もちろん、店内のほとんどの場所から海が見えますが、海に面した席に座りたい方はぜひご予約を!

そして、『横須賀美術館』の周辺にも自然一杯の楽しいスポットがたくさん。

HPで閲覧できる「観音崎公園おたのしみマップ」などのウォーキングマップを見ると、アスレチック広場なども近くにあることがわかります。

 

美術鑑賞だけでなく、自然もたっぷり満喫できる『横須賀美術館』。晴れたお休みの日に家族でお出かけするのに絶好のオススメスポットです!

【施設情報】

横須賀美術館

神奈川県横須賀市鴨居4-1

開館時間:10:00〜18:00
※入館は閉館30分前まで

休館日:毎月第1月曜、年末年始

最寄り駅:
京浜急行線「馬堀海岸駅」から京急バス観音崎行「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分
京浜急行線「浦賀駅」から京急バス観音崎行終点下車徒歩5分
JR横須賀線「横須賀駅」から京急バス観音崎行「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分

まだまだある! 自然に触れられる美術館

ポーラ美術館

神奈川県 箱根の仙石原にある『ポーラ美術館』は、建物の周りに「森の遊歩道」を設置。ブナやヒメシャラの樹々が群生する富士箱根伊豆国立公園内の自然が堪能できます。約20分で1周できる散策路は、野鳥のさえずりが心地よい空間です。

神奈川県立近代美術館 葉山館

『横須賀美術館』と同じく、相模湾を臨む海のそばの美術館。

浜辺近くにある庭園には、先日閉館した『神奈川県立近代美術館 鎌倉』からやってきた彫刻も並びます。歩いてすぐの「葉山しおさい公園」内には葉山の海の生物を紹介する『葉山しおさい博物館』も。

安曇野ちひろ美術館

絵本作家・いわさきちひろの作品と世界の絵本原画を集めた、長野県 北安曇郡松川村にある美術館。

周囲に広がる「安曇野ちひろ公園」(松川村営)は53,500平方mという広大な敷地面積を持ち、約1万株の花が植えられた美しい大花壇が広がる公園です。
2016年には、いわさきちひろの絵が挿画に使われた黒柳徹子のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)に登場する、電車の教室が再現された「トットちゃん広場」が誕生しました。

 

※ 画像の転載は一切禁止させていただきます

(※ 情報は2018年4月現在のものです)

【参考】

観音崎公園おたのしみマップ – 横須賀美術館

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