郷土の歴史に触れる…妖怪って面白い!
妖怪研究の第一人者・荒俣宏さん監修の展覧会で、日本各地に潜む妖怪たちが、様々なかたちで紹介されています。新進気鋭のイラストレーターが描く妖怪絵図や、妖怪のイメージが具現化されたミイラ、北海道から沖縄まで日本各地の妖怪を絵画資料とともに紹介するコーナーもあり、妖怪の知識が深まる面白い展覧会です。
『妖怪ウォッチ』などの影響で、妖怪が好きなお子さんも多いと思うので、ぜひ親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。会場では、妖怪の名前を当てながら楽しそうに観ている小さなお子さんもいました。
そして、展覧会以外にも見どころが盛りだくさん! まず最初に美術館の外観に圧倒されます。隈研吾さんによる建築で、巨大な石がドカーンとそびえ立っています。その大地のエネルギーみなぎる塊が所沢の自然と融合し、圧巻の光景に度肝を抜かれます。
建物は5階まであり、なかでも4階と5階にまたがる「本棚劇場」は必見です! 高さ約8メートルの巨大本棚に囲まれた空間に、KADOKAWAの刊行物を中心とした本がびっしりと並んでいます。様々な出版社の本も含め、約5万冊の書籍を所蔵しているそうです。まるで“一生に一度は行ってみたい世界の図書館”さながらの、アート作品のような空間です。そこにいるだけでワクワクしてしまいます。
ここは図書館?ギャラリー?垣根を超えてカルチャーが楽しめる
また、「本棚劇場」からつながる「エディットタウン」という図書空間には、本棚の間にひっそりとギャラリーなどの展示の部屋があるのも楽しいです。通り過ぎてしまわないようキョロキョロしながら見つけてみてください。
私が行った11月上旬は、冨田伊織さんによる海の生物などの透明標本が展示されていたり、暗闇の中に美しく妖しく光るシャンデリアのインスタレーションが印象的な「米谷健+ジュリア展」などが開催されていました。本だけでなく、展示も楽しめて、ここだけで何時間いただろうという位、時間が経つのを忘れてしまうほど楽しい空間でした。
「ラーメンWalker」によるラーメン屋も大人気!
美術館の隣には、KADOKAWAのオフィスが入った建物があり、そこには飲食店も数店舗入っていて、KADOKAWAならではの特徴のあるお店も。「ラーメンWalker」による「ラーメンWalkerキッチン」というお店は、日本を代表する有名店が随時入れ替わりで出店するそうです。大行列していて入れませんでしたが、次回はそれを目的に行くのも楽しそうだと思いました。ちなみに今回私が食べた「角川食堂」のカレーも美味しかったです。
最寄り駅はJR武蔵野線「東所沢」駅ということで、都心から行くにはちょっと遠く感じるかもしれませんが、美術館に図書館に食べ物にと、楽しめるスポットが盛りだくさんなので、一日遊べます。現在、本棚劇場や展覧会などを見る場合は予約制で、料金も入場エリアごとに異なります。事前にHPで詳細を確認、予約してから来場してください。
角川武蔵野ミュージアム(JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分)
荒俣宏の妖怪伏魔殿2020 YOKAI PANDEMONIUM
2020年11月06日(金)~2021年02月28日(日)
編集部・ポム子
食べることと動物をこよなく愛する。100均、カルディ、業務スーパー、コストコ、その他ご近所スーパーをパトロールするのが日課。話題の新スポットには必ず訪れる新しいもの好き。尊敬する人は、ポイ活主婦。