今回は、小学生の子どもを持つ105人の女性に「夏休みの宿題では、何をどこまでサポートしているのか」について聞いてみました。
「何も手伝わない」はたったの1割!? みんなはどの宿題を助けてる?
null今回のアンケートでは、子どもの宿題を「何も手伝わない」「関与しない」と回答したのは105人中11人と少数派。多くの家庭では何らかの形でサポートをしていました。
一方で、「宿題は助けないが、スケジュール管理はサポート」という声がチラホラ見受けられました。
「一通りチェックし、ファイルなどを用意して予定表をかかせるまでサポート」(38歳・女性・主婦)
「しっかり計画通りできているかチェックする。本人に自覚させながらサポートする」(35歳・女性・金融関係)
「進捗状況の確認を定期的にする。早めから読書感想文と自由研究に取り組むように声かけをする」(34歳・女性・主婦)
「計画を手伝う」(35歳・女性・その他)
進ちょく状況が目に見えてわかりやすい夏休みのドリルなどの宿題や絵日記には「関与しない」という声が目立ちました。
今回のアンケートでは、親のサポート率が高い3つの宿題がありました。いわゆる、夏休みの“ラスボス”的な宿題です。
サポート率1位は「自由研究」
nullサポートが必要な宿題として最も多くの声が集まったのが自由研究です。地区によって開始学年は異なると思いますが、多くの子にとって1年に1度のイレギュラーな宿題。テーマ出しから始まり、研究の準備、まとめ方など、慣れない子には戸惑うことも多いようです。
「自由研究の題材選びから制作まで。今年の題材は本人で選ばせたい」(42歳・女性・主婦)
「自由研究は、かなり手伝っている。ほぼ“母作”みたいな。今年はとりあえず、テーマを一緒に考える」(47歳・女性・主婦)
「自由研究は題材選びから完成までサポートしている。自由研究に使えそうなイベントを探して参加してみる」(44歳・女性・主婦)
親と一緒に「テーマを考えて、仮説をたてて、方法を考えて、調べる」という一連の勉強を楽しんでできたなら、子どもにとっても良い刺激になりますし、夏休みのいい思い出になりそうですね。
サポート率2位「読書感想文」
null自由研究と並んでサポート率が高かったのが、読書感想文です。低学年の子には、「どんな構成で書いたらいいのか」という指南が必要になるようです。
「読書感想文は、一緒に本を読み感想を聞きながら、構成を考えて書かせている」(41歳・女性・総務・人事・事務)
「感想文を書くときに、だいたい一緒にやる」(40歳・主婦)
「読書感想文の書き方をアドバイスする」(46歳・主婦)
いくら“読むこと”が好きでも、“書くこと”は別のこと。限られた文字数に合わせて原稿の下書きをして、清書までするのは、作文嫌いの子どもには根気を要する宿題ではないでしょうか。
サポート率3位「工作・絵画」
null“自由”と言われるからこそ、内容に迷ってしまう宿題ってありますよね。工作や絵画の場合は、子どもの意見を聞きながらテーマを決め、材料集めなどをサポートしている女性が多いようです。
「工作や理科研究は何をやるか一緒に考えてあげる。とりあえず、自分でさせるが、夏休みが1週間を切ったら手伝ってあげる。基本自分でさせて、どうしても無理なら手伝う」(48歳・女性・主婦)
「工作のアイデアを一緒に考えてあげる」(45歳・女性・その他)
「ポスターは何を書くかだけは相談したり、アドバイスを求められたら相談に乗る。今年はあまり口を出しすぎないようにしようと思っている」(38歳・女性・主婦)
子どもにとっては時間の余裕ができる夏休み。子どもの意志を尊重しながら、いつもとはちょっと違う経験をさせてあげたいという皆さんの思いが伝わってきました。
今回は、夏休みの宿題のサポート状況についてお届けしました。
「子どもの宿題なのに、なぜ親が大変なの?」と筆者自身、子どもが幼い頃は思っていましたが、子どもたちが小学校にあがってみると、その理由がわかりました。
子どもの学年があがり、計画性をもって自主的に宿題をできるようになるのは理想的ではありますが、やる気や計画性はきょうだい間でも全く違うと感じています。今年の夏休みは、どんな宿題が出るのか、そろそろクラス懇談会や手紙を通じて発表されるのではないでしょうか。