もし、もう一度長い夏休みがやってきて、自由研究の宿題が与えられたらどんな研究に取り組みたいと思いますか? 現在、あわただしく働く男女の答えは、非常に興味深いものになりました。
大人になっても心に残っている自由研究は?
null一般社団法人日本能率協会が、主に営業、マーケティング、管理部門で働く男女600名に対して行ったアンケート調査によれば、小学生のときに心に残った自由研究のランキングは以下のような結果になりました。
1位・・・昆虫観察・飼育(52票)
2位・・・歴史・地域・職業・交通(49票)
3位・・・工作(41票)
4位・・・植物観察・栽培(32票)
5位・・・サイエンス(31票)
“自然科学派”“化学派”“社会派”がきれいに分かれていますね。
夏休みの時間を活用して、じっくりと調べ学習をした記憶は、大人になっても心に残るようです。
大人になった今、やってみたい自由研究は…?
null続いて、「あなたがいま、自由研究をするとしたら何をしますか」という質問に対しての回答は、以下の通り。
1位・・・人間について(37票)
2位・・・生物・動物・昆虫(34票)
3位・・・地域・歴史(28票)
4位・・・サイエンス(21票)
5位・・・プログラミング(19票)
なんと、「人間について」というテーマが1位になりました。その内容としては、人間観察、人間行動、幸せ、コミュニケーションなど“人の心”にまつわるものが多いようです。
社会人になって考え方や年代の異なる人たちと仕事をする機会が増え、人の心理について学んでみたくなったり、人心掌握や交渉に関するハウツー的なテクニックを求めている方が多いのかもしれません。
社会人になって感じる「小学生のときやっておいた方がいいこと」
nullこの結果と関連し、もう1つ興味深い結果が「学校の勉強以外に、小学生の頃にやっておいた方がよいと思うこと」(複数回答)についての回答です。企業で働く男女の回答をご紹介します。
1位・・・友だちと遊ぶ(72.6%)
2位・・・自然・生物と触れ合う(71.4%)
3位・・・スポーツ(56.7%)
4位・・・料理・掃除などの家の手伝い(47.6%)
5位・・・読書(45.9%)
英会話(34.7%)や芸術(31.7%)を超え、7割以上の“大人”が、「やっておいた方がいい」と回答した1位は、友達と遊ぶことでした。
どんなに孤独が好きでも、多くの仕事が人間関係を基盤としています。人づきあいに悩む反面、身近な人に支えられたりして、社会人になるとコミュニケーションの大切さを身に染みて感じますよね。
友人と自然の中で遊んだり、スポーツに打ち込む経験が、大人になってからの人間関係にプラスに作用すると感じている方が多いのかもしれません。
以上、働く男女を対象にしたアンケートをご紹介しました。
この夏、虫あみや浮き輪を持って元気に走り回っている子どもの周りの景色はきっと、キラキラと加工されて、美しい心象風景として心に残っていくはず。皆さんが子どもに戻れたら、どんな自由研究をやってみたいですか?
【参考】
企業人600人に聞いた「企業の小学生に向けた取り組み意識」アンケート速報! – 一般社団法人日本能率協会 産業振興センター