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足りないのはアノ言葉…?共働き夫婦こそ取り入れたい「2つの行動」【行動科学コンサルが新婚生活で体当たり!】#5

行動習慣コンサルタントの冨山真由です。この連載では、私自身が実際に経験してみて分かった「結婚生活の問題と解決法」について、行動科学の視点で迫ります。今回のテーマは「感謝と認知」です。

私自身、独身時代と結婚してから大きな差を感じたのは、”生活習慣の違い”についてでした。朝起きる時間から、夜寝るまでの過ごし方や休日の過ごし方まで多岐にわたります。細かいことをあげると、文房具をしまう場所や大切なものを保管する場所まで、どちらに合わせるのか問題が起こりますよね。

夫婦がお互いに「円満に過ごす」ために必要なこととは?

誰でも新しい習慣を身に付けるときはストレスを感じます。無意識に物事をこなせるとスムーズですが、いちいち意識をして、考えて取り組むとエネルギーを使います。

ではどうしたら良いのかというと、新しい行動を「継続化」して生活習慣を確立することです。これまでの連載で、視覚化のスキル動機づけ支援などについてお伝えしてきました。これらをフル活動させて、夫婦がお互いに円満に過ごすためのルールを「仕組化」していくことが大切です。

新しい生活習慣を仕組化するために大切なのは「継続化」

新しい生活習慣を仕組化させることで大切なのは、毎日の行動をいかに「継続化」させるかになります。

意外と、目標を設定することは簡単です。自分の願望を紙に書いたら準備完了です。これはあくまでも“準備”なので、目標を完了させるには継続できるか否かが分かれ道になります。

物事を「継続化」させる上で大切なのは、“簡単な目標にすること”と“ハードルを低く設定すること”です。この“簡単な目標にする”というのは、100%を目指すのではなく、「80%クリアできたら満足」と考えるとちょうど良くなります。

つぎに、“ハードルを低く設定する”。人は飛び越えられなさそうなお題だと諦めて行動しなくなります。いくつかの「小さな行動」に置き換えることで、「これくらいなら自分でもできそうだからやろうかな~」と、行動に繋げられます。

「男性脳」「女性脳」と言われることもあるように、男性はマルチタスクはあまり得意ではなく、女性の方があれこれと気が付く傾向があるようです。どうしても、私達の目線で男性に家事育児をお願いするとキャパオーバーになり、結果的に諦めてやらなくなってしまう場合があります。

そうならないように、共働き世帯として、夫婦円満に、笑顔を大切にして過ごすためにも、夫に家事育児を依頼するときには「これならできそうだ」と感じてもらうことが大切です。簡単な目標と合わせて、相手に合わせてハードルを低くすることが続けてもらうためのポイントです。

夫婦関係で大切なのは「ありがとう」と「おはよう」「おやすみ」

現代社会では、男女ともに仕事をしながら家庭との両立に奮闘し大忙しです。行動科学では、人と人の関係構築の中で「感謝と認知」を大切にしています

「育ボス」という言葉がある中で、まだまだ男女比率で考えると女性に家事育児の負担は重くのしかかっています。お互いを尊重して認め合うためにも、生活習慣の中に科学的な行動のコツを組み入れて、うまく動かしてほしいです。

「ありがとう」という“声かけ”は感謝の行動であり、目と目を合わせて「おはよう」「おやすみ」と声かけ合うことは認知の行動になります

行動科学の手法は、主に職場のマネジメントで導入されていますが、家庭でのマネジメントにも大活躍です。ぜひ家庭でのリーダーになっていただき、旦那さんやお子さんを尊重しながらうまく行動を促してください

 

これまで全5回の連載で、行動科学に基づく「共働き夫婦の生活」をテーマに記事をお届けしてきました。わたし自身が体験したことも共有させていただき、少しでも皆さんの仕事と家庭での両立に繋がるヒントをお伝えできていたら嬉しいかぎりです。

いろいろな場面で行動科学のコツは役立ちます。今回は結婚生活でしたが、「子育て」にも役に立ちます。またの機会にお伝えしていけることを楽しみにしています。ではまた。


 

冨山真由

行動習慣コンサルタントの第一人者。人の行動に焦点をあてる手法と技法を提供。大手企業から業種業態を問わず幅広く研修を導入し登壇。著書に『1%の素敵な人だけが実践しているなりたい自分になる方法』『今すぐ!集中力をつくる技術』『効率・時間・スピード すごい習慣力』など。

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