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妻の「育児で疲れた」に「仕事のほうが疲れる」とマウントするのはNG!どう答えるのがいい?【お父さんのための言いかえワード#2】

「育児の大変さを理解してほしいけど、夫が話を聞いてくれない」。妻側にこんな不満がたまっていくと、徐々に夫婦の会話が減っていきます。育児がひと段落したころ、夫婦関係が修復不可能な状態になってしまったことに気づく男性もいるようです。

『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』(著/大野萌子・笠間書院)から、夫婦・親子のコミュニケーション術を全3回でご紹介するシリーズ連載。第2回は、育児中の夫婦のコミュニケーションを取り上げます。

育児で疲れた妻、仕事で疲れた夫が陥りやすい「NGコミュニケーション」

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育児中の男性読者の皆さんは、仕事から帰宅した後、妻が育児の愚痴を口にしたらどのように感じますか? もしかしたら「こっちだって疲れているんだから、機嫌よく出迎えてほしい」という思いがよぎる男性もいるかもしれません。

「育児や家事で疲れた」「家庭と仕事の両立に疲れた」といった妻の愚痴に対して、以下のようなことを言ってしまった経験がある男性もいるのではないでしょうか。

「残業をしてきたこっちのほうが疲れているよ」

『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』著者の大野さんによれば、妻と競うようにして「自分のほうがもっと大変だった」「自分のほうが疲れている」とアピールするのは妻の愚痴りたい気持ちを増幅させる、逆効果の一言だそう。

そもそも「疲れた」というときには、それに対する相手の反応を期待しているより、ただ口に出してスッキリしたいだけのこともあるといいます。

「自分のほうが大変だった」と競うようにアピールすると、どちらのほうがより大変だったかの、不毛な「マウント合戦」につながることもあるようです。

妻の「疲れた」には、どうリアクションしたらいい?

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それでは、妻の「疲れた」という言葉にどのような反応をしたらいいのでしょうか。

「疲れた」という言葉をいったん受け止めるのがポイント

大野さんによれば、妻の「疲れた」という言葉は、「そうか、大変だったね」と受け止めることがポイントだそう。

【こんな言葉に言いかえ】

・そうか大変だったね
・お疲れ様
・僕も忙しくて疲れたから、週末はふたりでのんびりしよう

妻は疲れ具合を競い合う相手ではなく、「家庭」という同じ船に乗り合わせた運命共同体。

「ワンオペ育児」という言葉に象徴されるように、一昔前よりもより濃密になった親子関係にストレスを抱えている親は少なくありません。配偶者に育児を任せている時間が長い場合、配偶者が抱えている「育児の愚痴」を受け止めて疲れを「逃がす」サポートをすることが、子どものためにもつながっていくかもしれません。

そんなつもりはなかった…妻に向けた「悪気のない一言」に要注意

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『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』は、家庭の中でよくある夫婦の会話のシチュエーションを例にあげながら、お父さんが何気なく口にしてしまいがちなNGワードを紹介する本です。

その言葉を家族がどう受け止め、ひずみを生んでしまうのか、どんなふうに言い換えたら、お互いがもっと気持ちよく会話ができるのかがわかりやすく解説されています。


使う言葉を少し変えることで、相手のリアクションが変わり、2人の関係性も変わっていくかもしれませんね。次回は、親子のコミュニケーションの事例をご紹介します。

 

イラストかとうとおる

『お父さんのための言いかえ図鑑 家族関係がすっきりポジティブに変わる』(著/大野萌子・笠間書院、1,870円・税込)

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仕事も家庭も大事にしたいビジネスパーソン必読の会話本。

大野萌子(おおの・もえこ)

公認心理師。2級キャリアコンサルティング技能士。産業カウンセラー。
(一社)日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーとして長年の現場経験を生かし、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官公庁・企業・大学などで講演・研修を6万人以上に実施。シリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)、『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術 日常の“あの場面”をどう乗りきればいいかを学ぶ、話し方教室』(笠間書院)ほか著書、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

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