家では仕事の話を「したくない」が約半数!
nullまずは率直な意見を調査したところ、以下のような結果になりました。
【あなたは家で、夫または妻と仕事の話をしたいですか?】
仕事の話はしたくない・・・51.5%(70人)
相手の仕事の話は聞きたいが、自分の仕事の話はしたくない・・・11.0%(15人)
相手の仕事の話は聞きたくないが、自分の仕事の話はしたい・・・3.7%(5人)
仕事の話をしたい・・・33.8%(46人)
「したくない」と答えた人が過半数という結果になりました。しかし、「聞くだけなら」「話すだけなら」という人も含めれば、約半数は仕事の話をすることに好意的ともいえそうです。「したくない」「したい」それぞれの意見を詳しくみていきましょう!
仕事の話=ネガティブな話!?「したくない」派の2大理由
nullまずは過半数を占めた「したくない」派さんの意見をクローズアップ。理由は大きく以下の2つに分けられました。
1:愚痴でネガティブな気分になりたくないから
「仕事の話となるとやっぱり愚痴が多め。愚痴を超えた悪口になってしまったら聞く側の妻が不愉快に感じると思うから。」(51歳男性/総務・人事・事務/したくない)
「帰宅後に愚痴で仕事のことを思い出して暗い気持ちになるより、明るい話題でリフレッシュしたいので」(48歳女性/公務員/したくない)
「明るい話題になりそうにない」(52歳男性/営業・販売/したくない)
「パート先の人間関係が良いとは言えず話のネタは愚痴ばかり。自宅に帰ってから嫌な思いをわざわざ口にしたくない」(51歳女性/主婦/したくない)
「家まで仕事感が出てしまうと疲れが取れないから」(27歳男性/研究・開発/したくない)
したくない派の理由として特に目立ったのが「愚痴」という言葉。確かに明るく楽しい話題よりも「こんなトラブルが……」といったネガティブな内容になりがちなのかも。
心の内のモヤモヤを吐き出すことでストレスが解消される場合もありますが、愚痴話をされる側がどう感じるか想像してみることが大事なポイントといえそうです。
2:業種が違うから話したところでわからないから
「お互いの仕事の用語がわからないから会話が弾まない」(67歳男性/公務員/したくない)
「エンタメ業界で仕事をしていて、扱っているのは情報解禁前のコンテンツが多め。夫を信用していないわけではないが、話した内容が拡散されてしまうことはリスクであるため」(35歳女性/企画・マーケティング/したくない)
「業種が違うので話してもお互いに理解できないので」(39歳女性/総務・人事・事務/したくない)
「仕事内容が専門的なので話しても伝わらない」(45歳男性/営業・販売/したくない)
もう一つ多く寄せられたのが、夫婦で業種が違うから話しても分かり合えないというものでした。同業者なら盛り上がる業界の裏側の話でも、異業種となるとそうとも限らない様子。聞く側が「話の内容がちんぷんかんぷん」「リアクションが取りづらい……」と困り顔になる場面が想像できますね。
「聞くだけなら」「話すだけなら」という人の理由は?
null今回の結果で、特に気になったのが、「聞きたいが話したくない」「聞きたくないが話したい」という人の存在。そこにはいったいどのような考えがあるのでしょうか?
「聞くだけなら」派の意見
まずは、「相手の仕事の話は聞きたいが、自分の仕事の話はしたくない」と答えた人の理由から見ていきます。
「私からはあまりマイナスな話をしたくないものの、夫には、家で愚痴ってもらって、それがストレス発散になればいいと思う」(42歳女性/主婦/聞きたいが話したくない)
「自分の仕事については話のタネが少ないのであまり話したくないが、その分、妻の仕事の話は聞いていたい」(44歳男性/総務・人事・事務/聞きたいが話したくない)
「妻の仕事の愚痴を聞いてあげたい」(51歳男性/営業・販売/聞きたいが話したくない)
「聞きたいが話したくない」と答えた15人のほとんどに、話を聞くことで相手のストレスを解消してあげたいという姿勢が共通してみられました。
「話すだけなら」派の意見
一方で、136人のうち5人と少数ながら「相手の仕事の話は聞きたくないが、自分の仕事の話はしたい」という人も。
「妻はこちらの言い分をほとんど聞かず否定ばかり。たまには肯定してもらいたいと思う」(59歳男性/公務員/聞きたくないが話したい)
「夫がいつも会社のトラブルの話を家でしてくるのに辟易。自分の話もしたいと思っているのですが、隙がなく話をできずにいます」(26歳女性/公務員/聞きたくないが話したい)
「夫が職業柄、家に仕事のことを持ち込めないため、基本的に仕事のことは話さないようにしています。ですが、たまには愚痴ったり、相談にのってもらったりしたい時もあるので」(50歳女性/主婦/聞きたくないが話したい)
など、それぞれの事情やモヤモヤがあることがわかりました。
信頼と信用の証!? 「したい」派の2大理由
null最後に、「仕事の話をしたい」と答えた人の意見もみていきましょう! こちらも大きく2つの意見に分類されました。
1:パートナーが一番身近な相談できる相手だから
「夫は話を聞くのが上手なので、仕事のアドバイスをもらえる」(52歳女性/総務・人事・事務/したい)
「話すことでお互い気持ちの整理がつくから」(49歳男性/デザイン関係/したい)
「一番相談しやすい相手だから」(41歳女性/主婦/したい)
「どんなことをしているのか、お互いに話すことで、より相手に寄り添えると思うので」(42歳女性/主婦/したい)
どの意見も、夫婦間で築いている信頼関係が垣間見えるものばかり! 仕事場の同僚や上司に相談するのとは違い、第三者の立場だからこその意見がもらえることもありそうです。その上、自分の性格などもよく知っているだけに、ある意味でベストな相談相手といえるのかもしれないですね。
2:ストレスを溜め込んでギクシャクしないため
「お互いの状況を理解しておきたい」(57歳男性/コンピュータ関連技術職/したい)
「相手がどんなことで悩んでいるのか知りたいし、私も聞いてほしいときがある。お互いまったく無関係の仕事をしているからこそ話せる話もある」(39歳女性/その他/したい)
「愚痴を適度に吐き合って、日々のストレスが溜まらないように心がけている」(50歳女性/総務・人事・事務/したい)
「お互いの仕事の内容など知っておく事で、コミュニケーションにも繋がるので」(58歳男性/研究・開発/したい)
「したくない」派のコメントの中には、「避けたいもの」として多く登場していた“愚痴”ですが、「したい」派の人にとっては逆に愚痴を言い合うことがお互いのストレス解消になっているようです。相手がどんな状況にいるかが分かれば、家事の分担や休日の過ごし方などを見直すきっかけにもなりそうですね。
その他にはこんな理由もありました
「お互いに面白いエピソードがたくさんあるから」(52歳女性/総務・人事・事務/したい)
「家族に仕事を理解してほしい」(50歳男性/公務員/したい)
「同じ業界の仕事をしているので情報交換も含めて」(58歳女性/総務・人事・事務/したい)
深刻な相談話ではなくても、仕事の話は家とは違う相手の一面を知ることができる絶好の機会。何気ない会話から、パートナーの意外な一面が新しく見える……なんてこともあるのかも?
今回のアンケートの結果、「夫婦で仕事の話をするorしない問題」の多様な意見を知ることができました。「したい」「したくない」派の両方で登場した“愚痴”というキーワードからは、ストレスの元になるか、逆にストレス解消になるかは、捉え方次第という気づきもありました。
皆さんの夫婦はいかがでしょうか? この記事が、夫婦での仕事話について改めて考えるきっかけになりますように!
三上 六花(みかみ ろっか)。ライター。
美容ジャーナリストのアシスタントを経て独立。持ち前の旺盛な好奇心をアンテナに美容ワールドを探索中。
映画と漫画をこよなく愛し、帰宅後は隙あらば即エンタメタイムの多趣味人。週に15番組ほど聴く、生粋のラジオリスナー。