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えっ、納豆に砂糖入れるの!? 結婚して相手に驚いた「家庭料理の常識の違い」男女500人に調査

家族で食卓を囲んで「おいしいね!」と言い合うのは幸せなひととき……のはずですが、時には夫婦で味覚が合わず、一方にとっての大好物が他方にとっては苦手だったり、「えっ、その食べ方はちょっとありえなくない!?」と、違和感を覚えたりすることがないでしょうか。

『kufura』が既婚男女500人を対象に、“結婚してから驚いた料理に関する常識の違い”をテーマにアンケート調査を実施したところ、「うちではこんな常識の違いにびっくり!」との声が続出。なかでも、カレーライス、味噌汁、目玉焼きや卵焼きなどの卵料理、納豆、正月のお雑煮にまつわるエピソードが多数寄せられました。

いずれも日本人に慣れ親しんだメニューですが、夫婦間でどのような味覚のギャップがあるのか、皆さんのコメントをご紹介します。

カレーライスの食べ方は?

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「私は野菜の水分だけで煮込んだ無水カレーやキーマカレーなどが好きですが、夫はザ・普通のカレーしか受け入れてくれません」(32歳女性/金融関係)

「私は辛口スパイシー派で主人は中辛の、スパイスがあまり強くないものがいいとのこと。主人に合わせる分一人時間ではレトルトで楽しみます」(39歳女性/主婦)

「自分はポークカレーが一般的、妻はビーフカレー」(66歳男性/その他)

「夫はカレーにちくわを入れる。 練り物をカレーに入れるのはびっくりした」(64歳女性/主婦)

「カレーに必ずゆでたまごをトッピングする夫にちょっとびっくりした」(51歳女性/主婦)

「カレーの時に味噌汁が欲しいと言われたこと。カレーに汁物を用意するという発想がなかったので驚いた」(40歳女性/その他)

「カレーライスのお供に冷奴が出てきた。今は、わが家庭の定番になっている」(63歳男性/その他)

家庭料理の代名詞ともいえるカレーライスですが、人によって思い浮かべるものがこんなに違うなんて……。後のせのトッピング程度であれば、まだ調整がききそうですが、ルーのとろみ具合や辛さに関しては、どちらかの好みに一方が合わせざるをえず非常に悩ましい問題です。

味噌汁の食べ方は?

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「お味噌汁の熱さ。私は少しぬるいくらいが良いけど、夫は熱いのを好みます。熱いと舌をやけどしそうで、落ち着いて飲めません」(54歳女性/主婦)

「味噌汁の味噌の違い。夫は八丁味噌の赤だし派。私は合わせ派なので濃すぎる……と思ってしまう」(42歳女性/主婦)

「味噌汁にキャベツやピーマンを入れるかどうかの議論」(43歳男性/金融関係)

「お味噌汁にしいたけを入れること。旦那がしいたけ嫌いなのもありますが、生まれて1度もしいたけ味噌汁は見たことがない!ありえない!と言われました。出汁が出て最高に美味しいのに……。結婚してから1度も食べていない。食べたいなあ」(32歳女性/主婦)

「私はみそ汁マスト派ですが、妻はなくても構わない派でした。なんで?と当初は驚きましたが、いまは私のために毎日作ってくれています」(61歳男性/その他)

一口に味噌汁といっても、味噌の種類や出汁のとり方、具材によって千差万別。どれが正解ということはありません。自分の好みのタイプの味噌汁について、パートナーから「ありえない!」などと全否定されるとちょっと悲しくなりますよね。

目玉焼きに何かける?

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「夫は目玉焼きに塩をかけますが、私は醤油、たまにソース。塩はゆでたまごにしかかけたことがない。塩だとご飯のおかずにならない気がするので、醤油で食べてほしいなあと若干思います」(55歳女性/主婦)

「目玉焼きは塩胡椒でしか食べてなかったが、妻は醤油、ソース、ケチャップ、焼肉のタレなどそのときの気分で様々な調味料をつけるので、最初はとまどったけど試してみると意外と美味しいことに気づいた」(43歳男性/その他)

「目玉焼きに私はポン酢、旦那は醤油。 私の実家ではなんでもポン酢をかけて食べていたので醤油をかけて食べているのが不思議だと思いました」(48歳女性/その他)

「目玉焼きは醤油派の夫。対してソース派の私。夫はソースの方が美味しいね、と尊重してくれました」(37歳女性/主婦)

目玉焼きに何をかけるのかも、人によって“当たり前”が異なるもよう。ただ、この件に関しては、各人が好みの調味料でアレンジすれば済む話なので、カレーライスや味噌汁よりは平和的解決を見込めそうです。

卵料理ではこんな食い違いも…

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「卵焼きの味付け。主人は塩味で、甘いのは好きではないようです。 私は醤油と砂糖味で育ったので、少し甘いのが好きです。それぞれのお母さんの好みなのでしょうがないですが、あまり主人に合わせることなく自分の好きなように作ります。現在は白だし味が多いです」(49歳女性/主婦)

「ゆでたまご。私は半熟、妻は固茹で派」(61歳男性/その他)

目玉焼き以外の卵料理では、卵焼き論争が多発。関東は砂糖をきかせた甘い卵焼き、関西は出汁や塩をきかせた甘くない卵焼きが主流などといわれますよね。

ちなみに、関西出身の筆者は、甘い卵焼きに初めは戸惑いましたが、今では両方好き。ただ、人によっては、「甘い(or甘くない)のは卵焼きじゃない」と自分の慣れ親しんだ味以外には拒絶反応を示してしまうこともあるようです。こればかりは、足して2で割るとちょうどよくなる問題でもないため、難しいですね。

納豆の食べ方は?

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「私は納豆が大好きなのに妻は見るのも触るのもダメ。 従って、結婚以来わが家の食卓に納豆は出てこない」(67歳男性/その他)

「納豆。私はひきわりが好きだが、妻は大粒が好き」(66歳男性/総務・人事・事務)

「旦那は、なんでも混ぜる人。私は混ぜずにそのまま食べるので、納豆とかぐるぐるかき混ぜているのを見るのが嫌」(49歳女性/主婦)

「納豆を食べるとき、私はご飯にかけますが、夫は絶対に別にする」(46歳女性/主婦)

「妻:納豆をケースのまま食べる。夫:納豆をうつわにあけて食べる」(59歳男性/コンピュータ関連技術職)

「納豆に入れるものの違い。私は醤油や市販のたれだが、妻は酢も入れていた。初めて見たので、びっくりしました」(43歳男性/営業・販売)

「納豆に砂糖を入れる」(30歳女性/公務員)

納豆の食べ方も、個性やこだわりがあるものだな……と筆者は妙に感心してしまいました。『kufura』の過去記事でも何度も紹介しているように、納豆はトッピングのバリエーションも多様。「えっ、それをかけるの!?」と驚いてしまうものも、試してみると意外とハマることがあるかもしれません。食わず嫌いや先入観でパートナーの食べ方を否定するのではなく、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

雑煮の味や具材は?

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「お雑煮の違い。私の実家は白味噌ですが、夫の実家はすまし。元旦は別鍋で私と子どもたちは白味噌、夫の分はすましで作っています。 これだけはお互い譲れません」(52歳女性/主婦)

「餅の形の違い。自分は丸餅だけどカミさんは四角餅。丸い方が見た目に柔らか」(64歳男性/その他)

「主人は雑煮に入れる餅を焼くが、自分はそのまま入れる。煮崩れ防止にはなると思うが、当初焦げが浮くのが気になった。餅を焼いて入れるのはぜんざいのイメージしかなかったので、慣れるまで時間がかかった」(62歳女性/主婦)

「正月のお雑煮に“かつお菜”なるものをいれること」(51歳男性/金融関係)

お正月に食べる雑煮も地域ごとに特色が。夫婦で別々の鍋で作るのは、面倒そうにも思えますが、一種の縁起物だけにお互い譲れないというのは共感できなくもないですよね。

 

以上、夫婦間の味覚の違いについて、料理別にお届けしましたがいかがでしたか? 生まれ育った環境が異なる以上、夫婦で味覚が完全に一致することはほぼありません。どちらが正しい、まちがっているということではないので、何とかうまい具合に、双方の納得ポイントを探っていきたいものですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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