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【妻編】「仲良し夫婦」が円満維持のためにしている10のこと。夫の回答と異なったのは?

家庭は、そこに暮らす家族の要望が入り組んだ場所。もらう・与える、我を通す・譲歩する……がエンドレスに繰り返されています。

そのプロセスで生じた小さな違和感が大きな亀裂に至ることを防ぐためには、自分たちに合ったメンテンナンス方法を継続することが大切ですよね。今回『kufura』編集部は、夫婦円満を自認する既婚男女352人(男性243人/女性109人)にアンケートを実施。円満な関係を維持するために取り組んでいることについて聞いてみました。

【夫編】に続く今回は、妻の声をご紹介します。

68.6%の女性が「夫婦仲がいいと思う」と回答。その秘訣は?

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アンケートにご協力いただいたのは既婚女性159人。まず「自分たち夫婦は“夫婦仲がいい”と思いますか?」と質問したところ、68.6%にあたる109人が「いいと思う」と回答しています。

今回のアンケートで「夫婦仲がいいと思う」と回答した既婚女性109人に、夫婦仲を保つために日常的にしている努力について聞いてみました。

【夫編】とはちょっと異なる10の回答をご紹介します!

1:「持ちつ持たれつ」を大切に

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何かをやってあげて、何かをやってもらう。“ギブ&テイク”に関する回答です。

「お互いの得意分野で分けて苦手なところはカバーしてあげるししてもらう」(31歳・その他)

「平日は私が家事育児をほとんど担当し、休日は夫のおいしい料理を楽しむ」(41歳・主婦)

互いの”苦手““できない”“やりたくない”を融通し合うことができたら、家庭運営が気楽になりそうですね。

2:会話をする

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日常の会話に関する回答です。

「定期的に話し合いをしっかりすること。思っていることもきちんと口にしないとすぐにすれ違ってしまうから。話し合いは絶対に欠かさないようにしている」(28歳・主婦)

「普段から会話を多くする。何を考えているかを確認できるから」(50歳・主婦)

「ネガティブにならないようにアホなことを言い合う」(51歳・主婦)

回答者からは会話を通じて互いの考えを確認し合うことができる、との声がありました。

ただし、1つ気になるのが夫サイドからは「妻の話を聞いて“あげる”」という声が多かったのに対し、妻サイドからは「会話をする」「話し合う」という声が多かったこと。仮に妻が会話だと思っているものが夫は傾聴だと思っているのだとしても、互いが円満と感じているのなら、結果オーライなのかも……。

3:相手に求めすぎない

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相手の欠点との付き合い方に関する回答です。

「相手に完璧を求めない」(39歳・公務員)

「良いところを見るようにしている」(56歳・主婦)

自分の思い通りに相手がふるまうことを期待すると、要求は果てしなく生まれます。いいところはしっかり見てイヤなところは薄目で。そんなバランス感覚が大切なようです。

一方で、悪いところを見ないように努めても、容認できない相手の言動を目のあたりにすることもありますよね。そんなときには……?

4:不満の伝え方に気を付ける

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「不満や直して欲しいところがあったときに怒ったり不満な感じを出したりせず、甘えた感じでお願いするような感じで柔らかく言うこと」(42歳・総務・人事・事務)

「思ったことをストレートに言わない」(48歳・主婦)

「怒るようなことでも少しおちゃらけて明るく指摘するようにしています」(28歳・総務・人事・事務)

「オブラートに包む」とはよくいったもので、相手にとって耳の痛い不満の言葉を“優しい言葉で包んで渡す”というひと手間で、ピリッとした空気を回避できるようです。

5:怒り・イライラを長い時間引きずらない

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穏やかな伝え方に気を配っていても、怒りがこみあげる日もありますよね。続く回答は“怒った後”のふるまいに気を付けている人の声です。

「怒りを短時間で処理する」(46歳・主婦)

「ケンカは引きずらないこと」(41歳・主婦)

ヒトにとって怒りは自然な感情。怒りを発散することはストレス解消につながることもあると言われています。仮に怒ったとしても他責思考や自己嫌悪を引きずらず、短時間で感情を切り替えることで、家庭内の空気がよどむことを避けることができるのかもしれません。

6:感謝を伝える

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「特に意識していることはないが、小さなことでもやってくれたら“ありがとう”はお互いに言っている」(38歳・広報・宣伝)

「何かをしてもらったとき“ありがとう”と感謝を伝えるようにしてます」(49歳・総務・人事・事務)

男性からも多く寄せられた“ありがとう”の言葉。夫婦間の“ありがとう”は、「これぐらいやって当たり前とは思っていないよ」という意思表示でもあるのかもしれませんね。

7:考え方を押し付けない

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相手との考え方や習慣の違いをいったん受け入れる、という声です。

「相手の言葉を一旦まとめてから意見の違いをまとめる。相手に当たり前のことだとしても押し付けない、けんかをしない」(30歳・主婦)

「妥協すること。不満や直して欲しいところがあってもある程度は時間をかけて許せるようになった」(37歳・その他)

自分を大切にすることと“我”を押し通すことは、似て非なること。回答者は、自分本位の考え方を回避するために相手の視点を取り入れることを心がけているようです。

8:2人の時間を持つ

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「よく話す。時間を作って2人で出かける」(47歳・営業・販売)

「たまには一緒に食事に行く」(65歳・主婦)

2人で近所に買い物。ちょっとオシャレをして本格的なお出かけ。短時間でも長時間でも、近くでも遠くでも、家庭の外で2人の時間を持つことが良い刺激となることも。

9:ほどよい距離感を保つ

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一方、距離感に関する回答もありました。

「別々の時間を作り、互いの趣味は尊重する」(59歳・主婦)

「できるだけ距離をおいてあまり干渉しない」(61歳・主婦)

「ほどよくほったらかす。干渉しない時間を作ること」(49歳・金融関係)

40代後半~60代の女性中心に“距離感”という回答が寄せられています。夫婦別々の時間を楽しくすごして、家庭で機嫌よく過ごせたら互いにリラックスした関係が続きそうですね。

10:「スキンシップ」を日々の習慣に

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スキンシップを習慣にしている、と言う声です。

「スキンシップを多めに取るようにして、文句も貯めないようにしている」(37歳・その他)

「毎日“行ってきます”のキスとハグ、通勤時の“いってらっしゃい”“愛してるよ”のLINEを欠かさずしている」(55歳・総務・人事・事務)

ハグやキスを習慣化することで、ちょっとギクシャクしてもコミュニケーションが復活するきっかけにもなりそうですね。

 

以上、夫婦円満のために夫と妻が日常的に心がけていることについて2回にわたってお届けしました。

おそらく、全ての項目を網羅しているカップルは限りなく0%に近いと思います。また、今回ご紹介した項目を1人で徹底しても円満になるとは限らないのが夫婦関係の難しいところです。むしろ「自分だけがこんなにがんばっている」という不満につながるケースさえも想定されます。

相手のためばかりでなく、自分のためだけでもなく、思いやりベースの小さな習慣をできる範囲で2人でコツコツと続けていくことで、快適な関係が長続きするのではないでしょうか。

北川和子
北川和子

自治体HP、プレスリリース、コラム、広告制作などWEBを中心に幅広いジャンルで執筆中。『kufura』では夫婦・親子のアンケート記事やビジネスマナーの取材記事を担当している。3児の母で、子ども乗せ自転車の累計走行距離は約2万キロ。地域の末端から家族と社会について日々考察を重ねている。

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