「夫婦関係はうまくいっていますか?」
nullまず、夫婦関係がうまくいっているのかどうか、ズバリ2択で尋ねたところ、男女合わせた全体では以下の結果が得られました。
「夫婦関係はうまくいっている」・・・574票(86.7%)
「夫婦関係はうまくいっていない」・・・88票(13.3%)
続いて、男女別のデータをご紹介。
男性(465人)
「夫婦関係はうまくいっている」・・・404票(86.9%)
「夫婦関係はうまくいっていない」・・・61票(13.1%)
女性(197人)
「夫婦関係はうまくいっている」・・・170票(86.3%)
「夫婦関係はうまくいっていない」・・・27票(13.7%)
夫婦関係がうまくいっていないと感じている人の割合は男女ともに13%台。女性のほうが若干、高いものの誤差の範囲内といっていいほどで、男女間で大きな違いはないことが明らかになりました。
夫が考える「夫婦関係がうまくいっていない原因」
null「夫婦関係がうまくいっていない」と回答した人に、その原因を答えてもらいました。男女別でご紹介します。まずは男性から。
第1位:性格、価値観の不一致・・・26票
「性格が合わない。時間にルーズなことや細かいことが苦手なことが特に合わない」(41歳男性/その他/結婚7年目)
「長年にわたって熟慮してきたが、性格が合わないことを実感するばかり」(55歳男性/会社経営・役員/結婚18年目)
「とやかく言ってもしょせん他人。考え方の違いはしょうがない」(56歳男性/公務員/結婚25年目)
男性の考える夫婦不仲の原因として最も多かったのは“性格、価値観の不一致”。どんなに相性のよい夫婦でも性格や価値観が完全に一致することはありえず、一つ屋根の下で暮らしていくうえで、さまざまなすり合わせが欠かせません。ただ、夫と妻との間でギャップが大きすぎるとその調整が困難で、年々相互理解を深めるどころか、どんどん関係が悪化してしまうこともあるようです。
第2位:コミュニケーションの問題・・・11票
「生活リズムも違い、ほとんど会話なし。お互いに考えはあるが口に出さないためすれ違いが多い」(30歳男性/営業・販売/結婚7年目)
「妻からの注意に反発してしまう」(55歳男性/その他/結婚21年目)
「話し合いができない」(53歳男性/コンピュータ関連以外の技術職/結婚24年目)
これも“性格、価値観の不一致”の一種といえますが、コミュニケーションの問題を挙げる人も。双方のギャップを埋めるために話し合いをしようにも、喧嘩になってしまったり、そもそも話し合いのテーブルにつかなかったりでは、お手上げ状態かもしれません。
第3位:金銭問題・・・7票
「10年ぐらい前に事業に失敗してから」(59歳男性/その他/結婚25年目)
「自分の借金」(54歳男性/コンピュータ関連以外の技術職/結婚28年目)
経済的に厳しい状況下では精神的な余裕もなくなり、それが夫婦関係に影を落とすことも。ただ、後述のように、女性では金銭問題を不仲の原因とする人はごく少数派でした。男性は女性よりも「自分に甲斐性がないから夫婦がうまくいかなくなった」と考える傾向があるようですが、金銭問題はきっかけに過ぎず、根本的な要因は別のところにあるのかもしれません。
第4位:家事・育児の分担の問題・・・5票
「妻に子育てや地域のことのしわ寄せが行ってしまっている」(46歳男性/その他/結婚21年目)
「私が働き詰めで家事をすることなく、帰宅後も手伝わないから」(50歳男性/その他/結婚26年目)
「昔の私の子育ての協力がなかったことを、いまだに不平・不満を言う」(73歳男性/その他/結婚43年目)
『kufura』でも過去に何度も取り上げたテーマですが、家事・育児の分担は夫婦関係にもかなり影響するもよう。この問題を巡って夫のほうは無自覚でも、妻側は相当な不満や心の傷をためこんでいることがうかがえます。
その他の理由は?
「妻が不倫していた」(55歳男性/営業・販売/結婚14年目)
「相手の親が子離れできない」(59歳男性/その他/結婚26年目)
その他、原因はわからないけど何となく気持ちが離れてしまった……という声も。夫婦がうまくいかなくなる経緯は家庭ごとにさまざまかもしれません。
妻が考える「夫婦関係がうまくいっていない原因」
null第1位:性格・価値観の不一致・・・11票
「性格が合わない。私の言うことにはいつも反抗してきて共感してくれたことがない。私に対してすごく亭主関白で嫌な気分になる」(36歳女性/総務・人事・事務/結婚6年目)
「夫が自分でしたことの責任を取らない人なので、人として尊敬できなくなっている。夫の方は私が人として冷たい、性格がきついと言っている」(52歳女性/主婦/結婚24年目)
「配偶者は、俺が中心という考え方。私はお互いが協力しあって生活することが大事だと思うから。すべてが自分中心の配偶者に嫌気がさした」(53歳女性/総務・人事・事務/結婚25年目)
女性編でも夫婦がうまくいかない原因のワーストは、性格・価値観の不一致。話し合いでは到底解決できないほどのズレがあり、夫に失望している様子がコメントからうかがえます。
第2位:家事・育児の分担の問題・・・8票
「夫の家事育児が部分的で、気が向いたら程度。一緒に住んでいるのに別の生活をしている気分で孤独」(32歳女性/デザイン関係/結婚9年目)
「共働きで稼ぎも私の方が多いうえに、家事・育児の負担も私の方が大きい。子どもの学費や老後資金など将来の計画も全部私任せ」(38歳女性/公務員/結婚11年目)
「今まで家事育児を何もしていない。休日も寝てるかゲーム。子どもたちを遊びに連れて行くときも一緒に出かけたことはほぼない。それなのに自分は育児などやっている方だと言っていて、子どもたちにも呆れられている」(47歳女性/主婦/結婚24年目)
女性編では、第1位の“性格・価値観の不一致”、第2位の“家事・育児の分担の問題”がほとんどを占め、その他は少数意見でした。家事・育児が公平に分担できていないということ自体が問題というより、それに夫が向き合わないということこそが、夫婦間の信頼関係に深刻なダメージをもたらしているようです。
その他の理由は?
「夫の女性関係」(49歳女性/その他/結婚22年目)
「収入に見合った生活をしない。いつもいろんな支払いを滞納する。なのに生活はうまくいっていると大きな勘違いをしている」(49歳女性/その他/結婚26年目)
第2位“家事・育児の分担の問題”と同様、異性問題にせよ金銭問題にせよ、トラブルが生じた際に、それを夫婦でどのように乗り越えるかが肝かもしれませんね。
今回のアンケートによれば、大多数の夫婦が一応はうまくいっているとのことですが、今のところ夫婦関係に大きな問題を抱えていない人たちも、“なぜ夫婦がうまくいかないのか”についてのコメントには、いろいろ考えさせられたのではないでしょうか。夫婦がこれからより仲良くなれるようにぜひご参考にしてみてくださいね。
成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。