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いまの親は…248人のシニア世代に聞いた「育児の世代間ギャップ」を感じてしまうこと

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育児にはたくさんの喜びと苦労があるからこそ、その経験はいつまでも覚えているものです。祖父母世代は、現役子育て世代の育児に関わりながら、自分の経験を思いだし、世代間ギャップを感じる機会もあるのではないでしょうか。

『kufura』は334人の子育て中の女性と、孫のいる248人の男女、合計582人に現在感じている育児の“世代間ギャップ”に関するアンケートを実施し、2回にわたってその結果をお届けしています。

2回目の今回は、祖父母世代に「孫の育児に関して、自分の子育て経験との“世代間のギャップ”を感じること」について聞きました。

上位5つの回答をご紹介します。

5位:「育児のルール」が増えた(5人)

孫育て世代にとって、“食べるもの”“遊び”“健康管理”にまつわる細かいルールは、難しいと感じることがあるようです。

「自分ら夫婦はおおざっぱに育児をしてきましたが、今の子育ては細かいと思う。『これ食べてはいけない』『離乳食は何カ月目から』など」(70歳・男性/その他)

「『大人が使った箸で食べ物をあげたらダメ』『正座させたらダメ』……昔と違って何が良いかよく分からない。しつけも同じくよく分からないので、とにかくしつけは親に任せている。私は言われたことしているだけ」(70歳・女性/主婦)

「過保護すぎる」(52歳・男性/技術職)

過去には個人の感覚に委ねられていた領域が、少しずつ具体的なやり方を定められるようになり、世代間ギャップを生み出しているようです。

4位:甘い菓子やアレルギーなど「食についての認識」(8人)

子育て中の親からは、上の世代のデンタルケアや食べ物の認識に対する不満の声が聞こえてきましたが、このことについて祖父母世代からも意見が寄せられました。

「おやつをあげたいが甘いものはダメと言われる」(66歳・女性・主婦)

「お菓子をやったら怒られる」(57歳・男性・その他)

「アレルギーや、衛生面に関して、昔より慎重」(54歳・女性・主婦)

「例えば自家栽培のトマトでももぎたてをそのままガブリと食べさすなどはもっての外で、必ずよく洗ってからでないと食べさせてはダメ」(74歳・男性・その他)

「母親が孫の好き嫌いを容認しているようだ。野菜など」(60歳・女性/営業・販売)

「食品アレルギーに対してすごく敏感になってきたと感じます」(66歳・男性・公務員)

喜ぶ顔見たさにおやつをあげる祖父母と、「今はダメ」という親のやり取りは、多くの家庭で繰り広げられているようです。アレルギーの場合をのぞき、「たまになら許す」「家庭の方針を伝える」など、なんとか折り合いをつけたいものです。

3位:「デジタル機器」とのつき合い方(9人)

急速なデジタル化の波が子育て現場に押し寄せていることに対して戸惑う声が聞かれました。

「タブレットなどを当たり前の遊具として利用している姿を見ると、ちょっと心配になる」(66歳・男性/その他)

「スマホが使える」(48歳・女性/その他)

「父、母、子、それぞれが別のゲーム、会話なし、コミュニケーションなし」(56歳・男性/総務・人事・事務)

新聞の読者投稿欄でも、シニア世代の「親はスマホの画面ばかり見ないで」という意見と、子育て世代の「スマホで小児科の予約やスーパーの買い物をしているんだから“悪”と決めつけないで」といった類の論争が年がら年中起こっています。新しい領域だからこそ、人間関係を壊さないデジタル機器とのつき合い方を模索する必要がありそうです。

2位:「親子関係」(14人)

続いて、親子関係の変化に関する意見です。

「親のことを名前で呼ばす!」(55歳・女性/主婦)

「自分と違って、少しばかり心に余裕がある娘の子育ては完璧であり、子どもに寄り添い怒る時には怒り・愛情をそそぎ・子どもの話をよく聞くとても良い母親をしている」(60歳・女性/主婦)

「本人の希望を聞いて対応しているが、わがままな子に育つのでは」(65歳・男性/企画・マーケティング)

「自由に育てていて、子どもものびのび生きていると感じる」(53歳・男性/その他)

「共働きのカップルが役割分担して子育てをして、孫が父親に甘える姿が不思議」(63歳・男性/その他)

共働きが増えて男性が育児に参加するようになったり、子どもの意見を尊重する姿勢を見て「自分たちの頃と違う」と感じる場面があるようです。

1位:「叱らない・怒らない」に違和感(16人)

叱り方・怒り方については、子育て世代からのアンケートでも1位でした。お互いの世代が認識する最も大きな世代間ギャップとなっています。

「叱らずにほめて育てている」(65歳・男性/その他)

「ほめて伸ばすと言うが、ダメなことは小さいときから教えるべき」(58歳・女性/主婦)

「ほとんど叱らない」(67歳・男性/その他)

「私の子どもや近所の子ども達にも悪い事をしたら厳しく叱っていました。でも最近は厳しく叱る親が少なくなったような気がします。私の子どものころと現在の子どもを比較したら、甘えん坊でわがままな子どもが多くなっています」(68歳・男性/その他)

祖父母世代にとっては、“個を尊重する”ことと、“怒らない”ということがどうしてもうまく結びついていかないようです。また、家庭と家庭外との区分けがハッキリし、“ヨソの子ども”に叱りにくくなっていると感じている人も見受けられました。

アンケートを振り返って…

以上、2回にわたってパパ・ママ世代と祖父母世代の“世代間ギャップ”についてお届けしました。

最後に筆者の個人的な体験談をひとつ。筆者が初めて出産したころ、子どもにとっての曽祖父母は6人、祖父母は4人、合計10人が健在で、様々な育児体験を聞くことができました。

一方で、産前にたくさんの情報をインプットして育児にのぞんでいたので、歯磨きの後のおやつに無性に腹がたったり、子どもの薄着を責められたときに悔しく感じることもありました。「気にしすぎ」と言われて、あとから涙が出てきたりすることも……。

でも、今となっては「なんであんなに怒っていたんだろう」と思うことが多々あります。育児は“そのときのベスト”を選択することの繰り返しで、相手も“昔のベスト”を頭ごなしに否定されると複雑な気持ちになるということもわかってきました。

 

世代が違っても、同じでも、育児に関してはわかり合える部分がある反面、わかり合えない部分があります。

異世代同士がお互いの“傾向と対策”を知ったうえで歩み寄ることができたなら、子どものケアを頼む側も頼まれる側も、心理的な負担が少しだけ軽くなるのではないでしょうか。

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