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大人って楽しいよ!を娘に伝えたい【お米農家のヨメごはん#6】

こんにちは。富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・11歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らしている、そんな私たちの食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載の6回目。

今回は、ライブ練習と称して夜な夜な大人が集い飲みながら音を奏でる中で娘がどう成長していくのかという、ちょっとした真面目(?)な考察と、田んぼの畔(あぜ)で始まった、草との終わりなき戦いの様子をお届けしたいと思います。

娘には、全力で遊ぶ大人の姿を見てほしい

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我が家にはよく人が集まる。

ご近所の気の合う仲間はもちろん、全国からもフットワークの軽い友達がふらりと訪れたり、海外からも、私がかつて暮らしていたカナダからの友人が泊っていく。中でも、ライブ活動を一緒にしている飲み仲間が集うことが多くて、練習という名目で食べ物・飲み物を持ち寄ってワイワイ楽しい時間を過ごす。

仲間をお迎えする日の料理は「がんばらない」

お客さまをお迎えする側だけれど、お料理の用意を頑張ると疲れるし続かないので、無理せず、買い出しにも行かず、その時に冷蔵庫にあるもので、いつもより多めにご飯を作ってお迎えする。

これはグリーンサラダ。オカヒジキ、ブロッコリー、スナップエンドウ、オクラを茹でて、お皿に盛っただけ。いつもはドレッシングの容器をそのまま出しちゃうけれど、人が来るときだけ、まるで手づくりドレッシングです!と主張しているかのように(笑)、別皿に入れたりして。

トマトなんかの彩りをあえて入れず、グリーンだけに統一すると、どこか大人っぽいサラダになるような気がして気に入っている

サラダばかりになったけれど気にせず(笑)、新じゃがの美味しい季節なのでたっぷりのポテトサラダも。茹で卵をたくさん入れちゃうのが、コクっと美味しいポテトサラダになる秘訣だと思う。定番のハムを入れたけど、カリッと炒めたベーコンでも美味しい。本当は薄くスライスしたキュウリとか玉ねぎを入れたかったけれど、冷蔵庫になかった!

でもこれはこれで、見た目も味もいい感じになったような気がする。自己満足!

メインらしいものがなかったので、 イカをちゃっちゃっと炒めてお醤油をまわしかけただけの一品も。

海がすぐそこという環境なのでお魚をいただくことが多い。 捌くのが大変なお魚だと嬉しい反面ちょっぴり辛くなることもあるけれど、 イカは大歓迎!  捌くのがとっても簡単なのだ。 吸盤が手に吸い付くくらい新鮮なイカさんと、目を合わせないようにするのがコツ。 お刺身にするとなると皮を剥ぎ取らなくちゃいけないから面倒だけど、 炒めるならそのままぶつ切りでOK。お酒のおつまみにもご飯にもあう一品が、 ササっと作れちゃう。

娘には、全力で遊ぶ大人の姿を見てほしい

さて、こうしてご飯を用意していると、わらわらと仲間が集まってきて飲んで食べて、気が向いたらライブ練習をして、という環境で過ごす娘。時には子どもが大好き!という大人が遊んでくれることもあるけれど、だいたいが放置されている。けれど、気が向くと娘も一緒になって歌ったり踊ったり演奏したり。

ライブ練習に真剣に取り組む様子も、対照的にダラダラゆるゆる飲み食いして酔っぱらう様子も、つぶさに見ている娘。

大の大人の、仕事をしている時間ではなく、全力で遊ぶプライべートな時間に接することができる娘は、放置しておいてなんだけれど、でも、やっぱり恵まれていると思うのだ

大人って楽しいよ! 早く一緒に大人の遊びをしようよ! お酒を飲もうよ!!

全力で楽しんでいる大人の姿を見せることで、娘も大人になることを楽しみにしてくれるんじゃないかな

勝ち目のない雑草との戦いが、今年もスタート

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さて田んぼ。

前回は田んぼでの抑草作業を書いたけど、今回は田んぼの外、畔(あぜ)の草刈りの様子。

田んぼの中でも外でも、終わることのない、そして勝ち目のない、雑草との戦いが今年もスタートした!

畔は刈り払い機を使ってひたすら、ただひたすら草を刈っていく。田んぼは全部で50枚(田んぼを数える際の単位は枚なんです)あって、1枚1枚少しづつ何日もかけて回っていくんだけれど、最後の田んぼまで回ってゴール!と思っても、また最初の田んぼに戻ると草ボーボーになっていて、振り出しに戻る。

ひと夏かけて草刈りを続けていくから、

稲より草と向き合っている時間の方が圧倒的に長いかも。

手軽に除草剤をまいたり、草を抑えるシートを敷き詰めたり、中にはコンクリートで固めたりと、農家の皆さん、畔の管理にとにかく四苦八苦している。

いろんな方法・考え方があるけれど、我が家は芝生を敷き詰めて、少しでも草刈りの労力を軽減しようと努めている。

というわけで、この先もしばらく草と戯れる日々になりそうです!

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