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「子どものお年玉」預かる?そのまま渡す?およそ半数ずつとなったそれぞれの親の意見

お正月に子どもがもらうお年玉は、金額が大きくなることもあって、自分で管理できるか心配になりますね。いったん預かる親、子どもがもらったお金だから自分で管理させるという考えの親。あなたはどちらですか?

『kufura』では、子どもがいる20代以上の男女321人に「子どものお年玉をどう管理しているか」についてアンケートを実施しました。小さいうちから自分で使い方を考えるのも大切な勉強ととらえる人、本人が責任を持って管理できるようになってから渡せばよいという人、様々な考え方が集まりました。

子どもがもらったお年玉を管理するかはおよそ半々に

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まず「お正月に子どもがもらったお年玉を、親が預かったことがありますか?」という質問には、

預かったことがある・・・53.9%(173人)

預かったことがない・・・46.1%(148人)

預かった経験のある方が少し多いものの、およそ半数ずつという結果になりました。

それぞれの意見を見ていきましょう。

預かったお年玉、どうやって管理していた?

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金融機関の口座に預ける

貯金しておいた」(42歳女性/主婦)

子ども名義の通帳に入れてある」(60歳女性/主婦)

子どもがお年玉で欲しい物があればその金額だけ渡して、残りは子供の口座に入金していた」(69歳男性/その他)

子どもから預かったお金は、子ども名義の口座に預貯金として入れておくという意見が多く見られました。口座を分けることで親のお金とは違うと明確に分かりますから、管理もしやすくなるのでしょう。

またもらったお年玉でほしいものを買ったとしても、残りを預かって貯金をするようにしていたという家庭もあります。せっかくのお年玉、ほしいものがあるのに我慢させるのは酷ですから、金額を決めて使わせれば残った分は気持ちよく預貯金に回せるでしょう。

ちなみに、親が管理している子ども名義の口座の預貯金に対しては、子どもが大きくなってからまとまった金額を渡すと、「贈与」とみなされて税金が発生する可能性もあるようです。この方法で管理している人は、子どもの口座が贈与税の対象となる場合について一度調べてみることをおすすめします。

自宅で管理

手元に保管して必要に応じて渡す」(69歳男性/その他)

お年玉を使った買いたいものがあったときにすぐに使えるように、自宅で保管をしていた親御さんも。

子どもから預かったお金はいつ渡す?

預かったお年玉は、いつか子どもに渡すことになります。そのタイミングや使い道はそれぞれ。

毎月分割して渡していた」(70歳男性/その他)

子どもがほしいものがある時に、本人に確認しながら使っていた」(69歳男性/会社経営・役員)

預かったお年玉は、12カ月で割って毎月渡すのも方法のひとつ。毎月のお小遣いにプラスされる形になれば、子どもも嬉しいものでしょう。また子どもにほしいものができたら、相談をしながら使っていくという人も。お年玉を子どもの経験や満足にかえることができれば、有意義な使い方になりますね。

子どもが自動車の免許を取るときに通帳を渡した」(62歳女性/主婦)

子ども名義の口座に預け続け、20歳の時に子どもに渡した」(44歳女性/主婦)

家を出ていくまで、子ども名義で貯金していた」(68歳男性/その他)

自動車教習所に申し込みをする時や、一人暮らしを始める時、進学、留学、結婚式など、子どものために大きな金額を使うタイミングで、預かっていたお金を渡すことも。また「20歳で渡す」というように年齢で決めていた人もいました。

子どものお年玉を管理しなかった場合はどう関与していた?

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子どもがもらったお年玉をそのまま子どもに渡していた親御さんたちは、お金の使い方についてどのように関与していたのでしょう。

自由に使ってOKにした

もらったお金は全て当人のものだから自由に使わせた」(82歳女性/主婦)

金額も多くないので好きに使わせている」(80歳男性/その他)

お年玉は子どもがもらったものなので、親はタッチしない。そう考えて、自由に使わせていた家庭もあります。お年玉をもらう金額や子どもの年齢によっても変わるかもしれません。

使い方についてアドバイスをした

貯金をさせて、後は自由にさせている」(65歳女性/コンピューター関連以外の技術職)

直接的に関与はしていないけれど、計画的に使うようには諭しました」(60歳男性/営業・販売)

直接管理はしていなくても、お年玉を貯金するよう話したり計画的に使うように伝えたりすることで、無駄遣いを減らすことができそうです。あまり厳しくすると、子どもも反発したくなるので、逆効果になりかねません。アドバイスはするけれど、その後は口出しをしないというスタンスです。

お年玉を自分で管理することで学びもある

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自分で使い道を考えるのもいいことなので、干渉はしない」(69歳男性/その他)

子どものうちしか経験できないことなので、お金の管理の経験を大切にしたい」(45歳男性/その他)

自由に使うことで学べることがあると思う」(61歳男性/その他)

お年玉を自分で管理することは、お金の使い道を考えたり金額を計算する練習になります。お金の管理の方法を学ぶ良い機会として、お年玉を利用するという考えの人も多くいました。

お年玉の管理を子どもと親のどちらがするのかは、家庭によって判断はいろいろ。親御さんの考え方や子どもの年齢、お年玉の金額に合わせて、しっかり話し合って決めるのもよいのかもしれませんね。

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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