子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

【ミナ ペルホネン×ぺぱぷんたす】布バッグや41柄の紙のテキスタイル本など、全6品が特別ボックスに!

こんにちは。『ぺぱぷんたす』という耳慣れない名前の本を作っている、編集長の笠井です。『ぺぱぷんたす』は、紙をとことん体験する本です。

この連載「ぺぱぷんたすの作り方」では、この本を作るために集ってくれているたくさんの「プロ」たちの仕事、そして私たちがこの本に込めている思いなどを、ご紹介していきます。「紙ってすごい!」を一緒に感じてもらえたらうれしいです。

韓国で開催中!「ミナ ペルホネン」の展覧会が大充実

null
『ミナ ペルホネン』×『ぺぱぷんたす』コラボの『paperperbox(ぺぱぺるぼっくす)』(税込み1万7,600円)

ようやく秋らしくなってきましたね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、夢あふれるデザインで多くの人に愛されているブランド、『ミナ ペルホネン』とぺぱぷんたすの話をしたいと思います。

現在、ミナ ペルホネンの展覧会が、韓国のソウル、ザハ・ハディド建築で知られる東大門デザインプラザ(DDP)で開催されています。

韓国・ソウルで開催されている展覧会「minä perhonen design journey: the circle of memory」

ぺぱぷんたすがミナ ペルホネンとコラボレーションして作った『paperperbox』(ぺぱぺるぼっくす)が海を超えて展示されるということで、いや、それ以上に、「いち早く見たい!」という気持ちでレセプションに駆けつけたのが9月初旬。まだその余韻に浸っています。

ザハ・ハディド建築の東大門デザインプラザ

東京で見た『ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく』展にも心を強く動かされましたが、韓国でのこの展覧会は、おなじ「つづく」をベースにした最後の展覧会でありながら、ミナ ペルホネンの新たな「はじまり」のような、そんな印象を受けました。

韓国のドラマでもよく使われている東大門DDPは、未来的な流線型で、巨大な宇宙船のような建築。展覧会場にも真っ直ぐな壁はなく、広い空間に垂直の壁を立てて11の部屋が作られ、作品が展示されています。

さまざまなテキスタイルがずらり

展覧会場の天井が吹き抜けになっているので、開放感があるのですが、ひとつひとつ趣の違う部屋へと足を進めるにつれ、迷路、あるいは森の中を歩くような、不思議な感覚に。

高い天井の開放感がある会場
部屋によってガラッと雰囲気が変わります

テキスタイルを活かした、宝箱のようなボックスが誕生

null

ここで少し『paperperbox』(ぺぱぺるぼっくす)のご紹介を。ミナ ペルホネンとぺぱぷんたすがはじめてコラボしたのは、『ぺぱぷんたす003』の「きらきらスコープ」という、鏡の紙で作るスコープの遊び。

『ぺぱぷんたす003』に収録されていた「きらきらスコープ」

ミナ ペルホネンのテキスタイルがプリントされたページをスコープでのぞくと、まるで万華鏡のように不思議な世界が目の前に広がるというもの。

『paperperbox』の中身

このコラボレーションから5年、宝箱のようなボックスに、皆川明さん描き下ろしのバッグと紙遊びの可能性が詰まった、夢のような『paperperbox』が誕生しました。

大きさは約22 x 28cmほどで、厚みは約7cm
蓋の裏側は「surplus」柄です

「oasis」柄に金の箔のロゴがさりげなく光るボックス。蓋の裏側は「surplus」柄。

切り取られた後の「余り」の紙で作られている「surplus」。つねに新しい視点を持ち、身の回りのものに美を見出すミナ ペルホネン。そのモノづくりへの真摯な姿を表現しているようなこの柄がここにある。それがとても嬉しいです。

気になる中身は…?

箱の中に詰まっている中身をご紹介。まずはこちら!

・「paperzoo bag」 (ぺぱずーばっぐ)

目をつけると、自分だけのオリジナルなバッグに!

皆川明さん描き下ろしの絵に、田中景子さんによるPAPERPUNTASロゴのちぎり絵が織られたジャガードのハンドル。それだけでも特別なのに、さらに「めのフロッキーシール」がおまけでついています。

最初の状態がこちら。フロッキーシールで目をつけます
裏側のデザイン
小さくして持ち運ぶことも可能

最初は、ひとりの子(?)にだけ銀の刺繍でほどこされた、印象的な「目」がついていますが、ほかの子にはありません。フロッキーシールから好きな目を選んでつけることで、新たなpaperzooが誕生! 「世界にひとつだけ」のオリジナルが作れる、とびきりユニークなバッグです。

子どもにも大人にも

裏返してコンパクトにした時のシルバーのロゴと目のプリントもかわいい。細部までこだわり抜いて作られていて、さすがミナ ペルホネンと唸ってしまいます。

・「garabon」(がらぼん)

「garabon」(がらぼん)
色々な紙で41種類ものテキスタイルを楽しめます

ミナ ペルホネンのテキスタイル41柄を色々な紙で表現。1冊の本に綴じました。1枚ずつピリピリ取り外せるので、工作したり、飾ったり、アイディア次第で楽しみ方はどこまででも広がります。中には「遊びのデザイン」をテーマに活躍するグラフィックユニットCOCHAE(コチャエ)さんとコラボレーションした、ちょうちょの折り紙(5種)や、紙のお人形「winger」も!

・「かみのふく tambourine」(タンバリン)

「かみのふく tambourine」(タンバリン)

特大ポスターサイズの紙(2枚)に、みんなが大好きな「tambourine」柄がプリントされています。破れにくい紙を使っているので、くしゃくしゃして着たり、パリッと着たり、色々な着こなしを楽しめます。

・「きらきらスコープ」

「きらきらスコープ」
『ぺぱぷんたす003』に収録されていたものがバージョンアップして再登場です

キラキラ光る鏡のような紙で作る「きらきらスコープ」は、まるまるスコープとカクカクスコープの2種。garabonの模様をのぞいたり、身の回りの世界をこのスコープで見てみましょう。世界が違って見えるかも!

・「garapita」(がらぴた)

ミナ ペルホネンの柄で作られた特製シール。きらきらスコープをシールで飾るのもいいですね。

・「paperperbook」(ぺぱぺるぶっく)

「paperperbook」(ぺぱぺるぶっく)

写真家・横浪修さん撮影によるアイディアブック。写真集のように眺めるだけで心が和みます。

少しの紹介、のつもりが……なんて盛りだくさんなんでしょう!

『ぺぱぷんたす007』

さらに付け加えると、ミナ ペルホネンとCOCHAEは、発売になったばかりの『ぺぱぷんたす007』でもコラボレーションしています。

東大門DDPに展示されている「alive」の原画

山から里に降りてきたくまたち、「alive」という柄の中から、セバスチャンとマチルダが折り紙になって登場!(どの子かわかりますか?)

充実した&可愛い折り紙のセットです

ポンチョやパンツで着せ替え、そして、テーブルと椅子もあるのでごっこ遊びまで楽しめます。

なんだか黄昏れているようにも見えます

突然ですが、このセバスチャン&マチルダ、実は私たちと一緒に韓国を旅しました!(折り上がった瞬間に、自分でも驚くほどの愛着が湧いてきます笑)

ぜひ、皆さんも折って、遊んでくださいね。

展覧会の見どころはまだまだたくさん

null

さて、話をミナ ペルホネンの展覧会に戻しましょう。

今回の展覧会は、ミナ ペルホネンの思想や軌跡をじっくりとたっぷりと、様々な角度から辿れるだけでなく、皆川明さんがライブペインティングされた絵や、韓国のアーティストとのコラボレーションなど、新たな土地でのクリエイションを見ることができるのも大きな魅力だと思います。

ムン・スンジさんとのコラボ作品である、ラウンジチェア&モービル

韓国の作家さんとのコラボレーションが展示されていた「水」の部屋。

ムン・スンジさんとのコラボである、「Nest」のラウンジチェアと「Bird」のモービルは、金属板とミナペルホネンのファブリックの革新的な組み合わせ。

コラボレーションによって、冷たく無機質なはずの金属板が、やわらかな表情を纏い、クールなのに優しい、独特の世界観を生み出していました。

そのほかにも、チェ・ドクジュさんとのコラボである、韓国の伝統的なカラムシでタンバリンを表現したタペストリーは影までもが美しく、空間デザイナーのイム・テヒさんとコラボした韓紙(かんし)を使いやわらかな光を内包した伝統家具は、モダンなのに懐かしく……。

チェ・ドクジュさんとコラボした、タンバリンを表現したタペストリー
こちらはイム・テヒさんとのコラボで生まれた伝統家具

ミナ ペルホネンのテキスタイルのもつ普遍性を改めて感じるとともに、無限に膨らむ新しい可能性に胸が躍りました。

この展覧会は、2月6日までと長く開催されているので、韓国へ行かれる方に全力でお勧めします。行かれた際には、海を超えた『paperperbox』もぜひご覧くださいね。


【展覧会情報】

『paperperbox』の後ろに映っているのは皆川明さんのライブペインティング

「minä perhonen design journey: the circle of memory」

・東大門デザインプラザ DDP 展示 1館 (B2F)
・2024年9月12日(木)~2025年2月6日(木)
・10:00~20:00 (最終入場 19:00)

公式サイトはこちら

【商品情報】

『paperperbox』

『paperperbox』(1万7,600円・税込/小学館)

著者・監修:minä perhonen
著者・編集:ぺぱぷんたす編集部、天田泉
デザイン:脇田あすか、山口日和
写真:横浪修

 

『ぺぱぷんたす007』

『ぺぱぷんたす007』(2,300円・税込/小学館)

アートディレクション:祖父江慎
参加アーティスト:100%ORANGE、谷川俊太郎、ザ・キャビンカンパニー、片山健+祖父江慎、ミナ ペルホネン+COCHAE、中村至男、高田唯、junaida、佐藤良明+藤岡拓太郎、tupera tupera、よシまるシン

笠井直子 
笠井直子 

息子ふたり、猫二匹、ウーパールーパーとのドタバタ暮らし。余裕のある生活に憧れるもゆっくりできない性分。20年ほど女性誌を編集した後、幼児誌の編集に携さわり、2017年『ぺぱぷんたす』を立ち上げ。帰宅後10分でつくる料理のマンネリ化が、今最大の悩み。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載