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3人の子育て中「不器用ママ編集者」が考えた「少しだけ手を加える」雑誌付録。ヒントは「Oisix」のミールキット!

家にいるとき、お子さんは何をして過ごしていることが多いですか? 仕事に家事にと忙しいなかで、「手が離せないから一人で遊んでて!」「YouTube見てて!」と言ってしまうことも多いですよね。あとから、もう少し構ってあげればよかったな、と反省したり。

小学館が発行する幼児誌『ベビーブック』の編集長代理・高橋知代さんも、働きながら3人のお子さんを育てるなかで、そんな「ちょっとした後悔」が積み重なっていたそう。

「だからこそ幼児誌を通して、忙しいママパパのために何かできることを見つけたい!」と言う高橋さんは、『Oisix(オイシックス)』のミールキットも雑誌づくりの参考にしているそうで……? 雑誌制作の裏にある想いを取材しました。

誰よりもずぼらで不器用…なのに「付録担当」に!

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発売中の『ベビーブック 10・11月号』は、幼児に絶大な人気を誇る「ボールタワー」が付録。

もともとファッション誌の編集をしていた高橋さん。幼児誌で付録を担当するようになって、最初はとまどったといいます。

高橋「うちには16歳・13歳・8歳の3人の子がいるのですが、特に上の2人が小さかった頃は日々をなんとかこなすことで精一杯で、なかなか甘えさせてあげられなくて。

時間がないのに加えて、ずぼらで誰よりも不器用なので……。一から考えて工作するような遊びも苦手で、思い出せるような親子の時間をあまり持てなかったなと、今も後悔してるんです。

そんな私が、1~3歳向きの『ベビーブック』の編集、しかも付録を担当するようになるなんて!とはじめは驚きましたが、今は“不器用ママの代表”という気持ちで関わっています」

現在は付録担当ではなく、編集長代理という立場で雑誌に携わっている高橋さん。発売中の号の付録「パンダのくるころボールタワー」は、高橋さんが付録担当だったころに携わった付録の“3代目”なんだそう。

おもちゃでも人気の「ボールタワー」!何度も続けて遊んでくれます。

高橋「4~6歳向けの『幼稚園』や、3~4歳向けの『めばえ』に比べると、『ベビーブック』は紙を使った組み立て付録が少なく、買ってすぐに遊べるものが主流です。でも、紙をもっとうまく活用できれば、限られた予算でもより大きく、遊び甲斐のある付録を生み出せるのでは……? “ボールタワー”は、そんな発想からスタートしました。

15分ほどでつくれる簡単な“工作キット”とはいえ、親自身がつくってくれたおもちゃで一緒に遊ぶ時間って、子どもにとっても親にとっても、特別だなぁと思うんです。私みたいな不器用な人ほど、“こんなに立派なおもちゃがつくれた!”という達成感も大きいはず。

カプセルや芯の部分は壊れにくいプラスチックでできているので、強度もなかなかです。子どもが何度も何度もボールを転がして遊んでくれるのを見ると、嬉しくなりますよ」

紙付録の新しい価値のヒントになった「Oisix」のミールキット

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『ベビーブック』に毎号ついている「親向け別冊ふろく」の今年の表紙は、「Oisix」とのコラボ企画。

短時間でつくれるミールキットが絶大な支持を得ている『Oisix(オイシックス)』。意外なことに、ここからも雑誌づくりの発想を得ているんだそう。

高橋「毎食、イチから料理する時間はないけど、冷食やコンビニの総菜ばかりになってしまうとなんだか罪悪感が……。ほんとは冷食や総菜をふんだんに活用しても全然OKなはずなのに、今の社会って、やっぱり母親であるだけで、親であるだけで、“理想形”を求められがちですよね。

気づいたら自分で自分に“理想のお母さん”を課してしまっているときもあって。そんなおうちの方に寄り添ってくれる、心強い味方が『Oisix』のミールキットだと思うんです」

確かに、忙しいなかでも「子どもには自分が手をかけた美味しい料理を食べてもらいたい」と感じる人が多いからこそ、『Oisix』が支持されるのかもしれません。

編集会議では毎回、各自が企画案を作成するそう。観音開きのページを扉に見立てたりなど、それぞれ工夫が凝らされています。

高橋「幼児誌の付録や、ちょっとした工作要素のあるページも、目指すものは『Oisix』のミールキットと同じ。気軽に取り組める“なんちゃって手づくり”の要素を取り入れることで、限られた時間でもより充実した親子時間を過ごせるような、そんな体験を提供できたらと思っています。

それと同時に、花火や芋ほりなどを疑似体験できるような“季節感のあるコンテンツ”や、“子どもが1人でも読みたくなる誌面づくり”も欠かせません」

幼児誌には、アンパンマンなど人気のキャラクターも多数登場するからか、子どもが1人でページをめくっている場面もよく目にします。

高橋さんの末っ子くん。奥には本棚も見えています。

高橋「私自身は、1人目・2人目の子育てでは幼児誌を全然うまく活用できていませんでした。でも、末っ子の子育てではその反省を生かして、リビングの小さな本棚に、絵本と一緒に『ベビーブック』を入れておいたんですね。そうしたら、気づくと1人で棚から出して読んでいることが多くなって。

まだ字も読めない年齢でもきっと、“これは自分だけの本だ”って感じるんですよね。例にもれず、うちの子もシール貼りや“はめえ”(=枠の形に合わせてピースをはめるパズル)が大好きだったので、旅行の移動などでも『ベビーブック』が活躍していました」

「もしかしたら頑張りすぎなくてもいいのかな、って」

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編集部のデスクに向かう高橋さん。
サイドボードには、お子さんにもらったメッセージカードが!

高橋さんには、『ベビーブック』の仕事の中で出合った印象的な言葉があると言います。

高橋「親向け別冊の取材でお世話になった、育児の専門家の先生に“この本を読んでいるようなおうちの方は、心配することなんてないのよ”って言われたことがあって。

ついイライラしちゃったりして、自分はいい親になれてる?と心配になる瞬間もあると思うのですが、“子どもに雑誌や絵本を手渡したり、一緒に読んだり、それだけでも十分立派なんですよ”っていう先生の話を思い出すと、あんまり頑張りすぎなくてもいいのかなって思うんです」

そんな高橋さん自身も、3人目が成長するなかで、ようやく「子どもの力を信じて任せられるようになった」んだそう。

トーマスのページを読むお子さん。日々移り変わっていく子どもの興味を間近で実感できるのも、幼児誌の特徴の1つです。

高橋「育児ってもちろん大変なんですが、最近編集部で他のママたちと、“私たちって、育児が大変、って言いすぎてるのかも”って話してるんです。

会話のなかで、つい“うちもほんと大変!”って言ってしまうのですが、もっと“楽しい”とか“可愛い”とかも口に出していいのかもなって。それが私たち自身にとっても、これから子育てをする人にとっても、ポジティブなメッセージになると思うから」

0歳から楽しめる『ベビーブック First』も発売中。

「そのためにも、雑誌を通して子育てがちょっとでもラクになって、ママたちが肩の力を抜けるようなお手伝いができたらなって思います。

これからも、ずぼら不器用ママ代表として、ママたちに頼ってもらえる雑誌をつくっていきたいですね」


『ベビーブック』10・11月合併号(発売中・税込み1290円・小学館)

ふろく1:『パンダの くるころボールタワー』
ふろく2:『アンパンマン パンやさんシールボード』

かんたん工作キットで手作りする『パンダの くるころボールタワー』は、ボールが柱をつたってくるくると落ちてくる楽しいおもちゃ。アンパンマンのパンやさんシールボードは、くり返しシールを貼れて、お出かけにもぴったりです。

本誌にも「アンパンマン」「いないいないばあっ!」「NHKおかあさんといっしょ」「ドラえもん」「きかんしゃトーマス」といったキャラクターが登場! 知育や季節の行事など、遊びを通して興味が広がる内容になっています。

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