なかなかクセが抜けない「乳幼児向けの言葉」
null子どもが乳幼児の頃に使っていた言葉を今も使ってしまう、という声です。
「車に乗ったとき“カッチンして”と声かけてしまう。もう“シートベルトして”で通じるのに」(34歳女性/その他)
「寝転んでということばを“ゴロンして”と言ってしまう」(36歳女性/主婦)
「“ねんねしなさい!”と赤ちゃん言葉で言ってしまう」(36歳女性/主婦)
「お鍋を運ぶとき“あちちが通るよ”と言ってしまう」 (51歳女性/主婦)
「ドライヤーのことを“ブーン”と呼んでいて、風呂から上がったら“ブーンして”と言ってしまう」(49歳女性/主婦)
言葉は、人が意思疎通するための、形のない道具のようなもの。幼児期には、子どもに伝わりやすく、真似しやすい機能に特化した“カスタムメイド”の言葉が家庭の中を飛び交いますよね。
子どもの成長とともに、親しか使わなくなっていた言葉、皆さんにもありませんか?
何歳になっても「子どもの無事」を願うから…
null続いて、道路にひそむ危険から子どもを守る言葉です。
「お店の駐車場や車の通りが多いところで危ないと思って“はい手をつなぐよ”と言って、ついつないでしまいます。小学校高学年になればしなくなるのかな」(40歳女性/主婦)
「駐車場でついつい“車確認して!走らないで”としつこく声をかけてしまいがち」(41歳女性/その他)
「子どもが出かけるときに“車に気を付けて”という」 (50歳男性/営業・販売)
「高校生になっても毎朝“気を付けてね”と声掛けしている」(43歳女性/主婦)
子どもが交通事故の恐ろしさや交通ルールを理解できていない時期には、保護者は行き交う車両から子どもを守るのに必死。これらの言葉には、心配が絶えない、気の抜けない毎日の軌跡が刻まれています。
日ごろの習慣と結びついた「食」にまつわる言葉
null続いて、食事中の声かけの言葉です。
「“よく噛んで食べなさいよ”。のどが小さい子どものころはよく噛まずに飲み込んでしまって詰まる可能性があったので口うるさく言っていたのが、まだ今も同じように言ってしまう」(42歳女性/主婦)
「“きちんと食事をしなさい”。もう大人だから食べたい時や食べたくない時があり、あれこれ言わなくても問題ない。なのについつい言ってしまう」(56歳男性/その他)
「“手を合わせてください。はい。いただきます!”と唱和しています。結局1人で言ってるけど……」(51歳男性/会社経営・役員)
「ご飯をこぼさないで」(49歳男性/会社経営・役員)
「熱いものを食べるときに“やけどに注意して”と言ってしまう」(51歳男性/営業・販売)
「“野菜も食べなさい”。私から注意しなくても自ら食べているのについつい言ってしまいます」(50歳女性/総務・人事・事務)
毎日の食事の時間にかけ続けた言葉。日々の習慣と密接に入り組んだ言葉は、声掛けの必要がなくなっても、つい口から飛び出してしまうようです。
何も言わなくても、1人でできるのに言ってしまう言葉
nullもう、自分でできるようになったのに、ついかけてしまう言葉です。
「ちゃんと手洗った?」(48歳女性/主婦)
「ちゃんと歯を磨きない」(49歳女性/主婦 )
「つい“宿題やったの?”とか言ってしまう」 (52歳女性/主婦)
「“早く寝なさい”と言う」(61歳男性/医師)
「早くお風呂に入りなさい」(49歳男性/技術職)
日常生活を通じて、子どもの生活時間が親の体内時計に定着していきます。帰宅時間、食事、歯磨き、入浴など、一定の時刻をすぎると胸がザワザワして反射的に声をかけてしまうのかもしれません。
以上、子どもが大きくなってもつい言ってしまう言葉をお届けしました。
言葉の意味が伝わるように。事故に遭わないように。ちゃんと食べて大きくなるように。良い習慣が身に着くように。今回ご紹介した言葉には、過去の日常で積み重ねた工夫や心配の余韻が残っているんでしょうね。
いつの間にか不要になってしまった過去の言葉を書き留めて眺めてみると、たくさんの思い出がよみがえってきそうですね。
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