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「ランドセル」をもし買い替えられるなら、次は何を重視する?先輩ママのリアルな声

小学1年生から6年生まで6年間ものあいだ使用するランドセル。購入するときはまだ幼児でも、小学校を卒業する頃には体格も内面も大きく成長するだけに、いろいろと成長後の姿やニーズを想像しながら選ぶ難しさがありますよね。

今回『kufura』では、小1から中3までのお子さんを持つママ50人に「ランドセルをもし買い換えられるなら、次は何を重視する」かをアンケート調査しました。購入する際に重視したいポイントとはなんでしょうか?

ランドセルをもし買い換えられるなら、次は何を重視する?

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12の選択肢を用意し、「もしもランドセルをもう一度購入するとしたら、次に重視したいこと」を全て選んでもらいました(複数回答)。

1位:重さ・・・29票(58.0%)
2位:背負いやすさ・・・22票(44.0%)
3位:価格・・・20票(40.0%)
同率4位:素材・・・17票34.0%
同率4位:丈夫さ・・・17票34.0%
同率6位:使いやすさ・・・16票(32.0%
同率6位:色・デザイン・・・16票(32.0%
同率8位:耐久性・保証内容・・・15票(30.0%
同率8位:容量・・・15票(30.0%
10位:子どもの希望・・・13票(26.0%
11位:安全性・・・11票(22.0%
12位:購入時期・・・2票(4.0%

最も多かったのは「重さ」で、約6割の人が重視したいと考えているようです。次点は「背負いやすさ」、さらに「価格」「素材」「丈夫さ」と続きます。

具体的な意見を見ていきましょう。

1位:重さ・・・29票(58.0%)

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「ランドセルが重すぎて子どもがかわいそう」(29歳/その他)

「軽さ。荷物が多く重いので少しでも負担を減らせるもの」(43歳/主婦)

「重さが軽いのにする。教科書とか入れたらすごく重くなるから」(44歳/営業・販売)

「今のランドセルは少し重いのでもう一度購入するなら軽量のものが良い。教科書を入れると重くなり可哀想に思う」(38歳/総務・人事・事務)

最近は、教科書以外にもタブレットや水筒など、重量のあるアイテムをランドセルに詰め込んで通学しているケースも。放課後に真っ直ぐ習い事に行くお子さんもいて、その道具類も持つなどと、とにかく荷物が盛りだくさん! どんどん荷物が増える現実に、ママたちは“ランドセル本体を軽くする”ことで少しでも子どもの負担を減らしたいと感じているようです。

2位:背負いやすさ・・・22票(44.0%)

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「背負いやすさ。買うときに背負ってみてはいるが、実際教科書を入れてから背負うとまた違う感じがするから」(36歳/主婦)

「肩が痛くならないもの」(47歳/総務・人事・事務)

年中や年長の頃に店頭で子どもにランドセルを背負わせて、背負いやすさに問題がないかを確認する方も多いと思いますが、入学時、さらに卒業する頃には随分と成長して体格が変わる点が悩ましいところ。何も入れずに背負うのと、教科書類をたっぷり詰め込んでから背負うのは感じ方も異なるので、店頭だけで判断するのも難しいですよね。なるべく実際に使っている人の口コミも参考にしたいところです。

3位:価格・・・20票(40.0%)

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「値段に左右される」(46歳/主婦)

「価格。安いもので十分持つから」(37歳/総務・人事・事務)

安いランドセルを買って後悔するケースも、高いランドセルを買って後悔するケースも両方あるようです。それぞれの家庭にとって、適切なお値段と品質を見極めていく必要がありそうです。

同率4位:素材・・・17票(34.0%)

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「素材。重すぎて1年生にはかわいそう。もっと軽いものでよかった。むしろ、布製でもよかったと思っている」(35歳/総務・人事・事務)

「丈夫で軽い素材のもの」(38歳/総務・人事・事務)

一般的には、本革、人工皮革、布の順に素材は軽くなりますが、“重さ”の項目にもあったように、近年の通学荷物の増加に対応し、できるだけ軽いものを選びたいと考えている人が増えているようです。数百グラムの違いであっても、実際に荷物を入れて背負うと負担に感じることも。最近では布製のランドセルも登場しているので、選択肢はより広がりつつあります。

同率4位:丈夫さ・・・17票(34.0%)

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「結構くたってくるので丈夫なものがいいと思ったから」(47歳/総務・人事・事務)

「すでに壁に擦って削れているから丈夫な物にする」(49歳/公務員)

扱い方にもよりますが、実際に使っているうちに劣化が目立つようになることも。可能であれば使い始めて数年後の状態も知りたいところですよね。

同率6位:使いやすさ・・・16票(32.0%)

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「子どもの好きな色にしたが、それ故に使いやすさなどの実用面の選択肢が無かったから」(41歳/主婦)

「ポケットの多さ」(40歳/主婦)

「機能性。色とデザインに一目惚れして安いランドセルを子どもが選んだけど、機能性をもう少し重視した商品にしてあげれば良かったかなと思っています」(40歳/主婦)

ランドセルを実際に選ぶとなると、全ての希望条件を兼ね備えたものがなかなか見つからないことに驚く人も多いのではないでしょうか。他の優先項目に隠れて見逃されがちなのが「子どもにとっての使いやすさ」という視点なのかもしれません。

同率6位:色・デザイン・・・16票(32.0%)

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「色。今は色々な色があるので、好きな色を選ばせてあげたい」(40歳/コンピュータ関連以外の技術職)

「価格の安さを重視したため。デザインにもこだわったものを選びたい」(36歳/主婦)

「子どもの好きな柄や色を選択できるようにしたい」(36歳/総務・人事・事務)

「低学年が選ぶデザインがやはり幼いので、次は大人っぽいものがよいから」(43歳/主婦)

「6年生まで持っても恥ずかしくない色を選びたい」(39歳/主婦)

6年間ずっと使うものだから、使う本人が気にいったデザインや色を選ばせたいという声も。お気に入りのランドセルを使うことで、学校へ行くモチベーションが高まるお子さんもいるかもしれません。最近では定番カラーのほかに中間色のランドセルも増え、デザインや色を性別を問わず選べるようになってきているため、選択肢が広がりつつあります。ただ、年中や年長の頃に好きだった色やデザインと、成長して高学年になってから好むものとは異なることが多いため、先を見据えた選択が難しいところですよね。

同率8位:耐久性・保証内容・・・15票(30.0%)

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「耐久性。耐久性が良くないと買い直ししないといけないから」(48歳/主婦)

「長年使うため耐久性は大事にしたい」(48歳/主婦)

6年、学校に行く日はほぼ毎日使うランドセル。雨や風、雪の日も持って歩くので、どんどん古くなる一方。しかも荷物も多く、気が付けばクタクタになってきてしまいますよね。しっかりとした素材と耐久性がなければ6年間はやり過ごせないという声も続きました。

同率8位:容量・・・15票(30.0%)

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「その時店舗にあった商品の中で一番容量の大きいものにしたが、それでもタブレットや教科書類を入れると入りきらない時があり、手提げにいれると手から離したときに落としたりなくしたりすることも多いため、さらに大きくて軽いものを選んであげたい」(39歳主婦)

「入りきれない教材がとても多いから」(53歳出版・マスコミ関係)

「タブレットを手で持つとかなり重いし危険なのでランドセルに入る方がいい。できればタブレットを入れる専用のポケットやマチがあるランドセルの方がいいと思う」(42歳主婦)

数年前からランドセルに入れるものとして“タブレット”も追加され、ますます容量が求められるように。入りきれない荷物は手提げバッグに入れて行くことが多いですが、安全のためになるべく手を空けておきたいということもあり、ランドセルの容量を重視する声が目立ちました。

いろいろ悩んだはずなのに「失敗したかも」と思う点もあるわけで…

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最後に、実際に購入したランドセルを子どもに使用させたうえで「失敗したかも……」とみなさんが感じている、リアルな声をお届けします。

「重さ」が失敗だった

「重すぎて、子どもの負担になった」(29歳/総務・人事・事務)

「重いのでもっと、背負っても肩が痛くならないようなものにすればよかった」(35歳/総務・人事・事務)

「重かったこと。毎回持つときに大変だと思ったから」(39歳/主婦)

試着だけではなかなか分かりづらい…「背負いやすさ」

「背負いやすいものにすればよかった」(36歳/総務・人事・事務)

「肩が痛いし、冬は背負いにくい」(47歳/総務・人事・事務)

「背負いやすさ。教科書の重みで肩のところがどんどんずってきたので、チェストベルトを買い足すことになった」(36歳/主婦)

ずっと使っていると好みの変化も…「柄・色」

「最初紫色のランドセルが良いと言っていたのに、今は黒が良かったと言っていること」(38歳/総務・人事・事務)

「色。薄手の色は経年劣化が激しいので濃いめの色にすればよかった」(49歳/総務・人事・事務)

「デザイン。刺繍がプリンセスで高学年ではダサかった」(43歳/主婦)

荷物を入れやすい方がよかったかも…「大きさ」

「プリントなどをそのまま入れられるサイズが良かった」(40歳/公務員)

「容量が大きいのを買ったが、多少大きいくらいでは夏休みの宿題は入らない」(26歳/コンピュータ関連以外の技術職)

使ってみたら、扱い辛かった…「機能性」

「ランドセルの左右についている銀色の荷物をひっかけるフックが子どもには扱いにくく、ひっかけると自分で外すことができない。もう少し取り外しやすいデザインを採用しているものを探せばよかった」(39歳/主婦)

「機能性。機能性をあまり気にせず、色とデザインと背負いやすさで決めてしまったので、機能性をもう少し重視した方が良かったかなと思っています」(40歳/主婦)

高くても安くても関係ない!?「価格」

「高級なものも比較的安いものもそんなに違いがないなと思ったこと」(42歳/主婦)

「価格と機能は無関係。安いので十分だった」(53歳/出版・マスコミ関係)

 

いかがでしたか? 子どもの入学式にはお気に入りのランドセルを背負ってほしいし、「いいランドセルだった」と感謝しながら卒業してほしいですよね。そのためにも、後悔のないランドセル選びをしてあげたいところ。

今回のアンケートでも、「文句を言わずに使っていたので特になし」(41歳/主婦)、「子どもが、色もデザインも自分で決めたので、失敗したと思うことはない」(48歳/その他)などと、「後悔はしていない」との意見も多数ありました。みなさんの意見も参考に、いろいろ悩んだうえで、お気に入りになるランドセルを購入してあげられるといいですね!

橋浦多美
橋浦多美

大学卒業後OLから25歳でアナウンサーへ転職。テレビ、ラジオ、司会等を中心に現在はフリーのアナウンサーとして活動中。得意分野は家計経済で、暮らしがよくなるお金との付き合い方を日々考えています。FP、宅建士、ビジネスマナー検定、食生活アドバイザーなどの資格を保有。双子男児の母。

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