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「子どもを乗せた電動アシスト自転車」は危険がいっぱい!注意すべきポイント5つ

幼稚園や保育園に通っているお子さんがいると、送迎の際に、電気の力を借りて軽くこげる電動アシスト自転車を利用することもありますよね。またお子さんと買い物に行っても、電動アシスト自転車なら、荷物があっても快適です。一方で、電動アシスト自転車は通常の自転車よりも重さがあり、ヒヤッとする瞬間も多くあります。

そこで今回『kufura』では、「未就学児の子どもや孫などを乗せて電動アシスト自転車を運転したことがある」という男女89人にアンケート調査を実施。「危険を感じたシチュエーション」について聞きました。

未就学児を乗せた電動アシスト自転車、7割が「危険を感じたことがある」と回答!

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電動アシスト自転車は電気の力を使って走るため、通常の自転車よりもペダルをこぐ力が少なくてすみます。そのため未就学児を乗せて使うのにも便利ですが、一方で危険を感じることも多くありますよね。

アンケート調査で「危険を感じた経験」について聞いたところ、このような結果になりました。

【未就学児を乗せた電動アシスト自転車の運転で、「危険を感じたこと」はありますか?】

ある・・・68.5%(61人)

ない・・・31.5%(28人)

やはり日常のいろいろな場所に危険が潜んでいるようで、ヒヤッとした経験があるという人が7割にのぼっています。

なお、自転車の幼児用座席に幼児を同乗させていいのは小学校就学前(※)まで。運転者が16歳以上で、乗せる幼児は2人まで(4歳未満の幼児1人をひもなどで背負うか、幼児を2人同乗させることができる構造や装置がある自転車に限る。抱っこや4人乗りは禁止)と決まっています。

ですが幼児とはいえ、前に15kg以下、後ろに24kg以下の子を乗せて、合計で最大39kgともなれば、バランスをとりながら運転するのは至難のわざです。

※小学校就学前:6歳に達する日(誕生日の前日)の属する年度の3月31日まで

ヒヤッとした!「注意するべきポイント」5つ

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では、運転時にはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

電動アシスト自転車に乗っている時に「危険を感じたことがある」と回答した61人に、具体的にどんなシチュエーションだったかを聞いてみました。5つのポイントに分けて見ていきましょう。

1:電動の力で「急発進」!危うく転倒しそうに

「急に加速をして転びそうになったことがあります」(56歳男性/その他)

「出だしが急発進になりがちで最初は戸惑った」(74歳男性/その他)

一般的な自転車では、ペダルにグッと力をこめてこぎ出します。それと同じような感覚で電動アシスト自転車をスタートさせると、力が入り過ぎて思った以上のスピードで発進してしまい、転倒しそうになることも。こぎ出しが楽になるのは電動アシスト自転車のメリットの1つでもありますが、様子を見ながら注意して発進したいですね。

2:思った以上に「スピードが出てしまう」

「予想外にスピードが出るので子どもを落としそうになる」(54歳男性/会社経営・役員)

「スピードが出るので、歩行者と衝突しそうになったこと」(47歳男性/研究・開発)

電気の力を借りて走る電動アシスト自転車は、少しこぐだけでスピードが出がちです。そうするとお子さんも怖がったり、つい手を放してしまい自転車から落ちそうになったりすることもあるよう。また歩行者や別の自転車が飛び出して来たときも、スピードが出ているとよけきれず、ぶつかってしまう危険が高まります。

3:重すぎて「バランスが保てない」

「自転車本体が重すぎた上、電動アシスト自転車に慣れていなかったので、バランスを崩した」(42歳男性/その他)

「重かったので、倒れそうになったとき支えるのが大変だった」(26歳女性/技術職)

「車体が重く、取り回しが難しいので、曲がる時にうまく曲がれなくて倒してしまったことがある」(52歳女性/主婦)

電動アシスト自転車にはバッテリーが搭載されているので、一般的な自転車よりも重くなります。加えて子どもを乗せていると、さらに重量がアップ。その重さになれるまでは、発進時やカーブを曲がるときなどにバランスを崩してしまうことも多いので、より慎重に乗っていきましょう。

4:「車体が大きい」ため、取り扱いが難しい

「電動アシスト自転車に初めて乗った事もあって、いろいろ慣れなかった。駐輪の際に、大きさも重さも想像以上で扱いづらく、ふらついてしまった」(38歳男性/技術職)

「車道を走るようにしているが、車体が大きくてコントロールも効かないので、路上駐車の車を追い越すときなどにヒヤッとすることが多い。もし子どもを乗せたまま道路側に倒れてしまったら……と思うと気が気ではない」(33歳女性/主婦)

電動アシスト自転車は停まっている時でも油断大敵です。神奈川県警察によると、幼児用座席を使用中の子どもの怪我の32.2%が停車中に起きているんだそう!

バッテリーや幼児用座席がついていると、少しバランスを崩しただけでも支えるのが大変。自分の方に倒れれば体で支えられるでしょうが、反対側に倒れてしまうと腕だけになり、転倒の危険性も高まります。

走行中も車体の大きさが影響して、特に狭い道や、停車している車を追い越す際の運転が難しくなるよう。自転車専用道路がもっと整備されれば……と思いますが、日本の道路事情を考えると、まだまだ時間がかかりそうです。

5:子どもが乗っているため「死角ができる」

「子どもがいることで視界が遮られ、後ろが見えなくなるのが不安」(46歳女性/主婦)

「前方のタイヤ付近が見えないため、道の端の段差をのぼるときに段差の高さを見誤ることがあります」(30歳男性/コンピュータ関連)

「後ろが見えないためぶつかりそうになった」(45歳男性/営業・販売)

電動アシスト自転車に限らず子どもを乗せてしまうと、後ろが見えにくくなります。確認を怠ると後ろから来る自転車とぶつかりそうになり、ヒヤッとすることもあるかもしれません。子どもを乗せる自転車には、後ろを確認するためのミラーをつけるのもよさそうですね。

その他、こんなシチュエーションも要注意!

「子どもが横に傾いて寝てしまい、バランスがとりにくくなった」(39歳女性/その他)

「子どもがお友達を見つけると手を繋ごうとしたり、電柱を触ろうとしたりするので、注意が必要だった」(42歳女性/主婦)

電動アシスト自転車で走行中、あまりにも気持ちがよくて、子どもがうとうとしてしまうことがあるかもしれません。そうすると体が傾き、バランスをとるのが難しくなりますね。加えて手を放してしまう恐れもありとても危険です。

寝ているときでなくても、気になったものに手を伸ばすなど、子どもの行動は予測不能。後輪への足の巻き込み事故も発生しています。電動アシスト自転車を運転しながらも、お子さんの行動には常に気を配っていたいですね。

「自転車は原則車道を走る事になっているが、交通量のある車道は非常に危険」(63歳男性/会社経営・役員)

電動アシスト自転車を含め自転車は「軽車両」の扱いになるので、原則車道を走ることになっています。車と接触すると大事故につながるので、危険を感じたら電動アシスト自転車を降りて、押しながら歩道を歩くと安心ではないでしょうか。

万が一に備えたい!ヘルメットも活用していこう

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ヘルメットも積極的に活用していきましょう。2023年4月に施行された道路交通法の一部改正により、自転車を運転する際は、乗る人全員がヘルメットをかぶることが努力義務に。髪型は崩れるし、夏は暑いし……という声もありそうですが、それも命を守るため。

特に子どもは、転倒・転落により頭部に重篤なけがを負う事故も多発しているため、必ずヘルメットを着用させましょう。

今はおしゃれで可愛いヘルメットもありますから、選ぶのも楽しいかもしれませんね。

なお1歳未満の場合、(幼児用座席の対象外のため)おんぶひもでおんぶする以外に乗せる方法がありませんが、1歳未満を対象にしたサイズ・規格のヘルメットは市販されておらず、事故のリスクを考えるとおんぶでの乗車も避けたほうがよいでしょう。

保育園・幼稚園の送り迎えなど、電動アシスト自転車を活用したくなるケースも多いと思いますが、1歳になるまではベビーカーなどの代替手段を検討してください。

 

電動アシスト自転車は少しの力でペダルをこげることもあり、お子さんを乗せても快適に走行ができます。一方で重さがあるためにバランスを崩しやすいなど、さまざまな注意点も寄せられました。

暖かく、お子さんと一緒にちょっぴり遠出をするのにもいい季節。気をつけたいポイントを押さえて、自転車でのお出かけを楽しみましょう。

 

【参考】

警視庁「自転車の交通ルール」(参照:2024年4月16日)

神奈川県警察「自転車の幼児用座席をお使いのみなさんへ」(参照:2024年4月16日)

独立行政法人国民生活センター「こどもを抱っこして自転車に乗ることは危険です」(参照:2024年4月16日)

消費者庁「幼児を乗せた自転車での事故に注意!」(参照:2024年4月16日)

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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