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ストライダーからステップアップ!「子どもの自転車練習」注意したい3つのこと

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幼児用のペダルなし二輪車、通称“キックバイク”。日本では2009年に発売された『ストライダー』が人気となり、類似のキックバイクが増えています。幼いうちにバランス感覚が養われるというメリットがあるものの、自転車に移行するときに注意するべきことがあります。

今回は、『ストライダー』を例に、キックバイクから普通の二輪車に移行するときの注意点をご紹介します。お話をうかがったのは、自転車の安全に関する研究や広報活動をしている一般財団法人日本自転車普及協会の谷田貝一男さんです。
(※冒頭写真はキックバイクのイメージです)

「ストライダー」と幼児用自転車の違いは?法律上は公道NG?

道路交通法において、自転車は「ペダル又はハンド・クランクを用い、かつ、人の力により運転する二輪以上の車」と定義されていますが、谷田貝さんによれば、ペダルもブレーキもない『ストライダー』は、“遊具”に該当するといいます。

『ストライダー』の公式サイトにも記載されていますが、『ストライダー』を含むキックバイクは、公道を走るためのものではありません。公園で親の保護のもとに遊びましょう。他のキックバイクにおいても同様です。

「ストライダー」のメリットと自転車切り替え後の注意点とは?

『ストライダー』のメリットはやはり、遊びながらバランス感覚が養われ、補助輪なしの自転車にスムーズに移行できる点。とはいえ、「簡単に自転車に乗れるようになった」と喜んでばかりもいられません。その理由を谷田貝さんにうかがいました。

「『ストライダー』には、ペダルやブレーキがないため、普通の自転車運転に要する技術、

(1)ペダルのこぎ方

(2)ブレーキのかけ方

(3)カーブの曲がり方

この3つは習得することができません。自転車に切り替えるときに練習して身に付ける必要があります」(谷田貝さん)

また、『ストライダー』のハンドルは360度回転する仕様となっています。ペダルやブレーキの練習のほか、カーブ時のハンドル操作を練習してマスターする必要があります。

運転技術をマスターしたら「自転車で公道デビュー」…できる?

ペダル、ブレーキ、ハンドルの操作を始めとした自転車運転の基本的な技術を身に付けることも大切ですが、それよりも重要なのは、子どもに交通ルールを教え込んでいくこと。

これまで公園や庭で自由にキックバイクで遊んでいた子どもにとって、たくさんの決まりごとは窮屈に感じるかもしれませんが、歩行者や車両がルールを守ることで秩序と安全が保たれていることを教えていかなければなりません。

信号の見方、横断歩道のわたり方、車歩道のルール、交差点の進み方などを1つ1つ根気強く教えていく必要があります。

そして、『ストライダー』などのキックバイク愛用期から癖づけておきたいのが、ヘルメットを身に着ける習慣。

「『ストライダー』は“遊具”なので、ヘルメットの着用は義務づけられていませんが、操作に慣れてくるとかなりのスピードが出るようになりますし、ヘルメット着用を習慣づけておくと、自転車に移行する際にも役立つと思います」(谷田貝さん)

子どもにとっては、キックバイクも自転車も“乗り物”。ある日を境にそれまでの乗車習慣を変えるのは難しいことですから、できるだけ自転車切り替え後を見据えた声がけをしていきましょう。

『ストライダー』から自転車への切り替え時の注意点についてお届けしました。

練習を重ねて子どもが二輪車に乗れるようになった瞬間は、親子にとって喜ばしい瞬間です。そして、“交通ルール”という次の課題を乗り越えると、半径2キロの親子での移動がグンとラクになる日がやってきます。


【取材協力】

谷田貝一男(やたがいかずお)

一般財団法人日本自転車普及協会 / 自転車文化センター学芸員。各地の自転車通行環境や利用状況の調査を基にして事故発生原因と安全利用方法を検討し、その結果を講演や執筆等を通じて広報する活動を行っている。著書に『自転車のルールとマナー (安全に楽しく乗ろう!自転車まるわかりブック)』(教育画劇)などがある。

 

【参考】

よくある質問 – ストライダー

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