どんなにあくたれたって、愛されている『あくたれラルフのハロウィン』
『あくたれラルフのハロウィン』( PHP研究所)作/ジャック・ガントス 絵/ニコール・ルーベル 訳/こみや ゆう
あくたれラルフは、セイラのねこ。
いつもとんでもないいたずらをするラルフですが、セイラにとても愛されています。
ある日、セイラの家にハロウィンパーティーの招待状が届きました。
「あなたが いちばん すきなものに へんそう してきてね」と書いてあります。
セイラはラルフに、ラルフはセイラに変装してパーティに出かけることになりましたが……?
誕生日もクリスマスも、ラルフの手にかかってはメチャクチャですが、本作のハロウィンパーティーはさらにメチャクチャ!
テーブルのお菓子をぜんぶ自分のバッグに入れてしまうなんてまだ可愛いもので、フルーツポンチもポップコーンもリンゴ飴も……そこらじゅう、ものすごいことになります。
もうやめて!と悲鳴をあげたくなるほど、やりたい放題のラルフ。
しかも今回は変装のせいで、ぜんぶセイラがやったことになってしまいます。
セイラにとっては一日中、悪いことばかり。
ラルフったら、それでいいの !?
最後にちょっとくらい、セイラにいいことをしてあげられるかな……?
おばけカボチャにロウソク、魔女、風船、コウモリ。
ハロウィンアイテムがたっぷり登場し、ハロウィン気分が盛り上がります。
お面をかぶったセイラとラルフの変装もお楽しみに。
ハロウィンと言えば“Trick or Treat”。おかしもいたずらもたくさん描かれていますよ。
だってハロウィンだもの、いたずらは思いっきりやらなくちゃね!?
(大和田佳世 絵本ナビライター)
※『絵本ナビ』より引用
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
好きでいてくれなきゃ、いたずらするぞ
どんなにいたずらでも憎めない、あくたれラルフが大好き。ハロウィンのお話があるんだ!と嬉しくなって、手に取りました。
表紙からして、雰囲気ぴったり。ラルフとハロウィンって、相性がバッチリな気がします。
今回も、ラルフは驚くほどのあくたれですが、それでもセイラは一番の友達と言ってくれます。「好きでいてくれなきゃ、いたずらするぞ」というラルフのセリフがとても可愛くて笑えました。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子9歳、男の子6歳)
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見たこともない、とっておきのお菓子がいっぱい!『おかしな?ハロウィン』
『おかしな?ハロウィン』(ほるぷ出版)作/ザ・キャビンカンパニー
今日はハロウィン。子どもたちは、おばけに変装して、お菓子をもらいにいきます。
「とん とん とん!」
ほらやってきた。
「トリック オア トリート! お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」
家の中から出てきたおばあさんがあげたお菓子とは……!?
【読者の声(『絵本ナビ』より)】
「ここでそうくるか~」「やられた!」って感じ
発想が面白い!さすが、ザ・キャビンカンパニーの作品です。 それぞれのおばけたちに合ったお菓子をプレゼントしているし、本の装丁。カバーや見開きのページにも遊び心があって全体で絵本を楽しめます。 ラストのどんでん返しはお見事でした。「ここでそうくるか~」「やられた!」って、楽しめました。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
いかがでしたでしょうか。あれ? とんでもないのは子どもたちだけではないようですね。ヒヒヒヒ……。
【参考】