育休復帰ママが「子どもの保育園生活」に向けて準備したこと
null多くの女性にとって、もっとも不安な問題の1つが子どもの園生活ではないでしょうか。一日中、授乳、抱っこにおむつ替え……と、濃密な日々を過ごしているうちに、子どもの喜怒哀楽が手に取るようにわかるようになってきている分、心配はつのります。
また、子どもの月齢が進み、いつも世話をするママを認識するようになると、ちょっと離れるだけで大泣きする“後追い”も始まります。
普段と違う環境に置かれ、泣き叫ぶ姿を想像すると、最初のうちはひどく胸が痛むという声も聞かれますよね。育休復帰を経験した家庭では、保育園の入園に向けて、どのような取組みをしていたのでしょうか?
夫、実家、義実家、託児つきヨガ…「自分以外の大人」の優しさに触れさせる
null1人目のときには保育園に慣れるまでに時間がかかって苦労したという、2児の母のAさん。
「次男のときには、夫の実家にこまめに顔を見せて、自分以外の人の優しさに触れさせるようにしました」
と話していました。お兄ちゃんの行事で保育園という場所に慣れていたこともあったのでしょうが、「ママ以外の抱っこはNG」の1人目のときよりも、早く保育園に慣れることができたそう。
一方で、夫が激務で近くに頼れるおじいちゃん・おばあちゃんがいない“ワンオペ育児”状態だというBさん。
「地域の体育館で生後6カ月から利用できる託児つきのヨガクラスがあったので、多いときは週に1回、1時間程度“誰かに預けられる”という経験をさせておきました。私は家にこもるのが苦手なほうだし、産後の骨盤ケアにもいいかなと思って。
子どもは、預ける瞬間はほぼ100%泣いていましたが、迎えに行くときにはケロっとして遊んでいることが多かったです。働き始めた今は通うことができないので、やっておいてよかったなと思います」
ワンオペ育児状態だと、預けるのは家族以外になりがち。子どもが家族以外の大人に慣れるためにもなるし、自分のリフレッシュにもなって、一石二鳥ですね。
もちろんヨガだけでなく、市区の体育館や公民館で託児つきのダンス教室やカルチャー教室などがあれば、自分磨きを兼ねて試してみるのもいいかもしれません。
「月齢に見合ったスピードで離乳食を進めておくといい」という声も…
null続いて、ご自身が保育士として働きながら、別の保育園に2人の子どもを預けているFさんに話をうかがいました。
「保育園のゼロ歳児クラスは、アレルギーに配慮しながら“家庭で食べたことがあるもの”を中心に給食が準備されるケースがほとんどだと思います。
しかし、自分がゼロ歳児クラスを受け持っていたときには、月齢に見合ったスピードで離乳食が進んでおらず、保育園の食事になかなか慣れずに親子ともに苦労しているケースを見てきました。
自分の育児のときは、育休中にできるだけ月齢に合った離乳食を与えながら“食べること”にチャレンジしていくよう気を使っていましたね」
子どもの食事のペースや好き嫌い、家庭のこだわりもあるかもしれませんが、0歳~1歳の園児を一度に2~3人ケアする保育士は、常に大忙し。食品アレルギーである場合を除き、全てのリクエストに寄り添うのは難しい場合も多いようです。
できれば月齢に合った食材の食感を経験しておいた方が、園の食事への順応はスムーズかもしれません。
入園前に母乳をやめる?やめない?家庭によって分かれる対応
null今回、人によって意見が別れたのが、母乳をやめるか、やめないかという点。
正反対の2つの意見をご紹介しますね。
まずは、“母乳をやめなくてよかった”という声。
お話をうかがったのは小学生2人と1歳児の3児の母であるDさん。
「保育園の慣れないストレスを癒すような気がして、3人目のときにも母乳はやめないようにしました。結果的にはやめなくてよかったと思います」
反対に、小学生2人の母であるEさんの場合は、子どもが乳首を吸わないと眠らないという習慣がついていたので、入園前に断乳を試みたそう。
「保育園には“お昼寝タイム”があるので、母乳なしで寝られない状況はまずいと思い、思い切ってやめました。卒乳というより、断乳でしたが、保育園でちゃんとお昼寝できるようになりました」
筆者自身も、現在小学生の子どもを育てていますが、1歳前後は「母乳をいつやめるか」とうことで悩みました。しかし子どもが成長した今、振り返ってみると「いつやめても、それが母子のベストタイミングなのかもしれない」と思っています。
シンプルだけど…「早寝・早起き」のリズムはものすごく重要!
null最後になりますが、“早起き”の習慣づけの重要性はとくによく聞かれました。朝、家事と並行しながらご飯を食べさせ、着替えさせ、検温して、連絡帳に記入して、定められた時間に親子で家を出るためには、早起きが必要不可欠となるようです。
「私の場合は、8時に家を出発するためには、逆算すると、遅くとも6時半に子どもを起こしておかないと登園準備が間に合いません。ヨーグルトまみれになったり、靴や服をいやがったりするのは日常茶飯事で、いつも“遅刻するかも”というドキドキがつきまといます」
というのは、前出のBさん。
早く起きるためには早く寝る必要があるので、夜の家事の組み立て方も工夫が必要になりそうです。
今回は、育休復帰経験者が、子どもの保育園生活に備えてやったことをご紹介しました。
入園後、ほとんどの園では1~2時間の“慣らし保育”から始まり、徐々に預かり時間を伸ばしていきます。最初は親子ともに手さぐり状態で不安いっぱいですが、「今日はバイバイのときに泣かなかったな」という日が少しずつ訪れるはず。
保育園の内定通知が届くことを信じながら、少しずつ復帰後の生活リズムを見据えておくといいかもしれませんね。