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「終わらない宿題」手伝う?手伝わない?小学生ママ・パパの困った体験談

もう夏休みも終わり間近。ママ・パパのみなさん、お疲れ様です。あと一息ですね! この時期、小学生の子どもがいると悩みがちなのが「終わっていない宿題」問題。そこで今回『kufura』では、小学生以上の子を持つ20~50代の男女156人に、小学校の夏休みの宿題について、「手伝った経験があるか」「どう手伝ったか」を教えてもらいました。

宿題が終わらない!半数以上が経験あり

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はじめに、「8月後半になっても子どもの宿題が終わらず困った」といった経験があるかどうかを聞きました。

【お子さんが小学生の時、夏休みの宿題が終わらずに困っていたことはありますか?】

終わらず困っていたことがある・・・54.5%(85人)

終わらず困っていたことはない・・・45.5%(71人)

僅差ながら、経験ありの人が多い結果に。最近は、親世代が子どもだったころに比べて宿題の量も減ってきているからか、経験なしの人も半数近くいるようです。

また、経験者に対応のしかたを聞いたところ、

手伝った・・・75.3%(64人)

手伝わなかった・・・24.7%(21人)

と、4人に3人が何かしらの手伝いをしていることがわかりました。終わりそうにないと「さすがに見かねて手伝わざるをえない」と感じる人が多いようです。

続いて、終わらなかった宿題の内容も尋ねたところ、

【残っていた宿題はどんなものですか?】(複数回答可)

自由研究・工作・・・52.9%(45人)

読書感想文・・・51.8%(44人)

絵日記・・・29.4%(25人)

ドリル・・・21.2%(18人)

植物の観察・・・10.6%(9人)

その他・・・10.6%(9人)

と、「自由研究・工作」「読書感想文」が特に多いことがわかりました。ドリルなどと比べ、何からどう手をつけていいのか悩みがちな分、あとまわしになりやすいのかも……?

「アドバイスだけ」「一緒にやる」手伝いかたも人それぞれ

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夏休みの宿題が終わらず、子どもが困っている場合、「手伝う」という人が多数派でしたが、そのやりかたは人それぞれ。どの程度、どんな風に手伝ったのかを教えてもらいました。

アドバイスしたり、わからないところを教えた

「一緒にやらないと絶対に自分からやらないので、隣に座ってわからないときは教えた」(41歳女性/主婦/ドリル)

「そばについて、わからないところは一緒に調べたり、ヒントを出したりしながら終わるまで付き合った」(43歳女性/その他/絵日記、読書感想文、自由研究・工作、ドリル、植物の観察)

「日記は後々書くことになると、天気がわからず困ります。仕方ないのでネットで調べました」(47歳女性/主婦/絵日記)

「途中までアドバイスし、目処がたったら残りは1人でやらせる。困っていたら助ける程度」(37歳女性/総務・人事・事務/絵日記、自由研究・工作、植物の観察)

「貝殻採集をしたが、どの種類か調べてもわからなかったので、市の専門家がやっていた勉強会に一緒に参加した」(41歳女性/主婦/自由研究・工作)

「ワークは自力でやらせるが、工作の作り方が分からず行き詰まった時は手伝ってあげる」(44歳女性/その他/読書感想文、自由研究・工作、ドリル)

手を動かすのは子ども自身にやらせつつ、アイディア出しを手伝ったり、詰まったときに助けてあげる、という回答が多数ありました。途中で行き詰まって投げ出したくなる時でも、親がアドバイスしてあげることで、乗り越えられる場合も多いようです。

こういった関わり方であれば、「宿題を自分で終わらせられた」という達成感も得られますね。

一緒に作成した

「お絵かきで構図の下絵を手伝ったことがあります。よくできちゃうからあまりよくないなぁと反省しています」(50歳男性/その他/自由研究・工作)

「ポスターのデザインを一緒に考え、色塗りを手伝った」(39歳女性/主婦/自由研究・工作、その他)

「大変そうだったので、代わりに私がほとんど書いてしまった」(28歳男性/技術職/読書感想文)

「読書感想文の文章を考えるのが苦手な息子に、“どんな所がよかった?”など書けそうな質問をして、その答えを文にさせていました」(40歳女性/その他/読書感想文)

「工作のアイディアは子どもが持っていたが、それを形に出来ずに悩んでいたので、材料や作りかたを教えながら手伝った」(41歳男性/技術職/自由研究・工作)

「泣きながらやっていたので、答えを薄く書いたりして手伝った」(42歳女性/その他/読書感想文、ドリル)

一緒に作ったり、答えを薄く書いて教えた経験がある、という人も。子どものためにならないとは思いつつ、見るに見かねて……という場合が多いようです。

人によって程度の差はありますが、なかにはほとんど親がやってしまったという体験談も寄せられました。大人が手を出すと、その分上手に見えてしまうため、「優秀作に選ばれてしまったらどうしよう」といった不安もありますよね。

多くの回答が「仕方なく手伝っている」という印象だったなか、

「自分が子どもの時、終わらずに泣きそうになったけど、親は手伝ってくれなくて苦労したので……。手伝ってでも終わらせることが肝心だと思いました」(54歳女性/主婦/読書感想文、自由研究・工作、ドリル)

のように、自分自身の経験から「終わらない時は手伝った方がいい」と感じているという意見も寄せられました。

「手伝わない」派には、こんな理由が…!

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反対に、「手伝わなかった」という人のコメントからも、それぞれの考えかたが感じられました。

「今後は計画的に宿題をするよう学んでほしかったので、手伝わなかった」(41歳女性/主婦/読書感想文)

「本人のためにならないので、一切手伝っていない。でも毎年なかなか終わらず、毎日“宿題しなさいよー”と言っていた」(43歳女性/主婦/絵日記、自由研究・工作、ドリル)

「自分自身の用事も忙しかったので、痛い目を見るということも含めて子ども自身の経験として学んでもらうことにした」(42歳女性/主婦/その他)

「子ども自身がしんどい思いをして学んでくれたら良いと思っていたので、手は出さなかったが、読書感想文の書きかたや進めかたと、“早く宿題やれー!”という声かけはした」(40歳女性/主婦/読書感想文、自由研究・工作)

「低学年のうちは手を掛けますが、中・高学年の時は困るのは自分なので、終わっていたかどうかも把握していません」(49歳女性/主婦/その他)

手伝わなかった理由としては「痛い目を見て学んでほしい」というものが大半を占めました。特に高学年になってからは、今後のためにも「1人で計画を立てて進められるようになってほしい」と思う気持ち、わかります……。

手伝うのも大変ですが、「手伝わない」と心に決めて見守るのにも、なかなかの忍耐力がいりますよね。

「計画的に終わらせられた秘訣」も聞きました

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最後に「子どもの宿題が終わらず困った経験がない」という人にも、その理由はなんだと思うかを聞いてみました。

「うちの子は基本的に嫌なことは先に終わらせる性格なので、知らぬ間に終わってました」(49歳女性/総務・人事・事務)

「そんなにたくさん出たのを見たことがない」(46歳女性/主婦)

「8月2週目あたりに旅行の計画を立てておいて、そこまでに“丸つけの直し”以外の宿題が残っていたら、旅行なんて行ってる場合じゃないからキャンセルすると伝えてある」(42歳女性/総務・人事・事務)

「夏休みのはじめに宿題一覧表を作り、目につく所に貼っておき、終わったものは消していくようにしたら自分で計画を立ててやっていた。ドリルなども“あと〇ページ”というふうに、やったらその都度書き直して、しっかり可視化した事が良かったと思う」(48歳女性/主婦)

「夏休みの前日からさっそく宿題に取りかかる。先に終わらせることを習慣づける(ゲームや遊びの前にまず勉強)」(47歳女性/その他)

「学童に行っているのでそこで宿題を終わらせられた」(33歳女性/総務・人事・事務)

夏休みのはじめから一緒に計画を立てて取り組んだり、夏休みが終わる少し前にあえて旅行の予定を入れてそれを目標にしたりなど、それぞれの家庭の試行錯誤を感じます。早く終わらせるとその分いいことがある!と感じられると、頑張るモチベーションになりますね。

とはいえ、特に目立ったのは「子どもの性格」「学童で終わらせた」「宿題がそこまで多くなかった」など、子ども自身の性質や環境的な要因。同じやりかたをしても、それが合う子と合わない子がいるので、個々の性格によってうまくいく方法を模索していくしかないのかもしれません。

 

今、まさに子どもの宿題に悩んでいる!という人は、ぜひ寄せられた回答を参考に、お子さんに合うやり方を探してみてください。なんとか終わって達成感を得るのも、終わらなくて後悔するのも、きっとそれぞれ経験や学びになるはずです。

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