朝採れの新鮮レタスはこんな風に!
null春爛漫な日が続いている。 桜に続いて、富山県の花でもあるチューリップも美しい季節だ。
球根を育てるために、色とりどりの花びらはすぐに摘み取られてしまうが、こうして花も楽しめるように解放されている田んぼもあって、多くの人が集まる。
北アルプスの眺めもあり、富山県ならではの絶景が広がる。
チューリップを楽しんだ後、野菜や花を育てている友人農家さんの直売所に立ち寄った。
この時期ならではのレタスは、普通の玉レタス以外にも、ロメインレタスやサニーレタス等、どれも朝採れ新鮮。 袋はパンパンな状態で、生命力を感じるものばかり。
ついでにラナンキュラスも買って、食卓も春爛漫に。
まずは玉レタスでシンプルなサラダ。 手でちぎって食べやすい大きさにしたレタス、水につけてパリッとさせてからが本来の手順だろうけれど、そうする必要がないくらい新鮮だった。
たっぷりのパルミジャーノを削りかけたら、オリーブオイルと岩塩をパラリ。
レタス本来の甘みを感じる事ができる、お勧めの食べ方。ドレッシングで味を足さなくても、十分に満足できる。 何より、思い立ったらすぐに作れて食べられるのがいい。
暑い日だったのでシュワッとした炭酸(もちろんアルコール入り)と合わせたら、どれだけでも食べられそうな美味しさだった。
もう一品は、メインになるおかずに。豚ミンチ・ネギと、本当なら椎茸を入れたかったけれど代わりのエリンギ、 生姜(手軽にチューブ入りのもの)・お酒・お醤油・塩胡椒、 片栗粉をつなぎによく練って、タネを作り、レタスで包んでいく。
私はこの、包むという作業がどうにもこうにも面倒に感じるタイプで、 春巻きとか肉巻きとか、そういうお料理はほとんどやらない。 今回は頑張った。
適当な性格がもろに出て雑な仕上がりになったけれど、 気にしないし、自分エライ!と言い聞かせて。
湯気がモクモクあがるお鍋にのせて、 10分ほど蒸す。
蒸したてアツアツを蒸籠ごと食卓へ。ボリュームたっぷりだけれど、皮はレタスだから罪悪感も少ない……気がする。 皆で競うように食べた。
最後にもう1品、ロメインレタスで食べ応えのあるサラダ。
ロメインレタスといえばシーザーサラダが定番だけれど、あの濃厚なドレッシングを作るのがちょっと手間。もう少しシンプルにと、カリッと焼いたベーコンと茹で卵と一緒にお皿にのせたら、味付けは塩胡椒とオリーブオイルのみ。レモンをキュッと絞って。
まだ冷蔵庫には、サニーレタスがアフロヘアーのようにフサフサと待機している。 レタス三昧の食卓は、万年ダイエットと言っている娘も喜ぶから作り甲斐もある。
米作りの春作業は娘も一緒に!
nullその娘は春休み中、そして新学期が始まっても週末には、こうしていろいろ春作業を手伝ってくれて本当に助かっている。 これは、育苗作業中の一コマ。
小分けして消毒した種籾(たねもみ=稲の種)を、発芽しやすい状態にする為に水につける浸種(しんしゅ)という作業。
この辺りは、北アルプスからの雪解け水が地中深くを通ってから地上に湧き出してくる、自噴水と呼ばれる水が豊富な場所だ。この水を贅沢にもかけ流しで浸種させ、さらに2日に1回、桶を替える。
冷たい水にキャーキャー言いながら、水を吸った重い種籾を入れ替えていた。
浸種した種籾は、その後、温かいお湯につけて芽をほんの少しだけ出させてから、播種(はしゅ=種まき)する。種まきといっても牧歌的な雰囲気ではなく、このような機械を使って行う。
ベルトコンベアの上に苗箱と呼ばれる長方形の箱をセットすれば、 土と水と種が自動でまかれていく。
土が入る前の軽い苗箱を置く作業は、小さい頃からやっていたから慣れている。単純な作業の中にも、間隔を空けず、紙を敷き詰めながら、周りの様子を確認しつつ、と いろいろ気を遣う。
娘はなかなか器用に、そして丁寧にこなしていくから安心感がある。
軽トラの荷台に座って、娘と旦那さんとでおやつの時間。 仲良く笑顔でおやつを選んでいる姿が微笑ましい。
忙しい日々の中でもこうして、家族で作業する時間は幸せだなと感じています!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。