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娘(14歳)と話す「あなたはどう生きていきたいの?」国際女性デーの我が家の行事【お米農家のヨメごはん#99】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・14歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載99回目。

今回は、国際女性デーを意識して焼いたミモザケーキと、スキーをするために米農家になった(?)経緯についてお伝えしたいと思います。

ミモザケーキと共に「女性の生き方」を考える日

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3月に入ると、ミモザをよく見かけるようになったのはいつ頃からだろう。 ポワンポワンと咲く黄色い花は、見ているだけで元気が出るし、何より幸せな気分になる。

ミモザの日と称される国際女性デー。調べてみたら、1975年3月8日に国連で制定されたそう。 女性の社会参加と地位向上を考える日だ。

普段は忙しさを理由にゆっくり話す機会がない我が家も、この日ばかりは、 女性の生き方について娘と話すようにしている。

とはいえ難しい話ではなく、娘がこの先どう生きていきたいのか、という事。

自由に選択できる環境が、いかに平和で自由で恵まれているか。それを実感してくれれば、今はそれで十分だと思っている。

娘はもちろん、世界の女の子たちが、何かに縛られる事なく心地よく生きられますように。 そんな願いを込めて、ミモザケーキを作った。

まずはスポンジケーキを焼き、 焼いている間にカスタードクリームを炊く。カスタードは、生クリームと合わせてコクを出しつつ、 レモン汁を加えて爽やかな風味にしてみた。

あとは組み立てていくだけ。

ふんわり丸くなるようにスポンジケーキの間にクリームを挟んで、フードプロセッサーで細かくふわふわにしたスポンジケーキを、 たっぷりまぶして仕上げていく。

飾りにオリーブの葉っぱを添えたら、可愛らしいミモザケーキの出来上がり!

ミモザの黄色い花はとても綺麗だし、ケーキも優しい味わいで美味しい。

けれども、それだけではない日だという事だけを娘に感じてほしい。
感じてもらえていたら、いいなと願う。

国際女性デーも大事だけれど、日本の年中行事、雛祭りも忘れてはいけない。

古来から、女の子の健やかな成長を祈る桃の節句として親しまれている。節分が終わると早く雛人形を飾らなくては!という気持ちになるのはきっと、私の母も私を思って雛人形を飾ってくれたからだと思う。7段飾りだったから、出すのもしまうのも大変だったろう。

私は、お内裏様とお雛様を箱からパパッと出して置くだけ。この雛人形は、私の母の手作りの木目込み人形だ。 母にとって初めての孫が生まれ、本当に嬉しかったのだと思う。

孫の成長を思い作ったこの雛人形、今はまだ娘には、その思いを本当の意味で実感するのは難しいかもしれない。 でもいつか、祖母の愛情をしっかり感じられる日が来るだろう。その時まで私はこの雛人形を、毎年この時期に飾る事をここに書き残す事で誓いたいと思う。

本当は、桃や菜の花、またはミモザを飾りたいところだったが、 ヒヤシンスに花を添えてもらった。

春を心待ちにしながら、少しずつ花開く様子を家族で楽しんでいる。

家族3人で行くスキー旅行!

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さて今回も最後に、何かしら農作業の様子を……と思ったけれど、写真がなかったので休日の様子をご紹介しよう。そういえば、元々米農家になろうと思ったきっかけは、旦那さん曰く、冬は休めて大好きなスキーができそうだったから。

その思い通り、米農家になって数年くらいはスキーを満喫できたらしい。そういえば私も一緒に、冬はスキー場でインストラクターのアルバイトをした年もあった。そのうち徐々に直売で忙しくなり、冬も思うように休めなくなってしまった。

現在は、週末だけはしっかり休んで、できるだけ家族でスキーに出かけている。

小さい頃から連れまわされていた娘は、あえて圧雪していないエリアに進んでいく旦那さんの後を追って滑っているうちに、新雪も深雪も上手に滑れるようになってきた。

今年は念願の、学校のスキー学習にも参加できた。雪国の学校では、小学校の高学年になるとスキー学習という授業がある。

だがしかし、5年生の時は雪不足で中止、6年生と中学1年生の時はコロナで中止、やっとやっとの友達とのスキーだった。

家族で楽しむスキーとはまた、全然ちがう楽しさがあるとは思うけれど、でも、 家族3人のスキーはやっぱり楽しいよね!

なんだか、娘と旦那さんの顔が似ているのが気になります(笑)。

濱田さん一家の『濱田ファーム』ホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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