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「なんで泣いちゃいけないの?」親がハッとさせられた、忘れられない子どもの一言

子育てをしていると、子どもから、思いもつかない言葉が飛びだすこともしばしば。くすっと笑ってしまう言い間違いもあれば、なかには、ドキリとさせられる一言も……。

今回『kufura』では、小学生以下の子どもがいる男女74人にアンケート調査を実施。子育てのなかで、「大人の方がハッとさせられた子どもの発言」を聞きました。早速、寄せられた回答を見ていきましょう。

注意した時に切りかえされた一言

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まずは、子どもを注意したり、叱ったりした時の発言から。

“ママもゴロゴロしてるから太ったんやろ?”夏休みで何もせずにゲームばかりしていたので、ゴロゴロばっかりせんと勉強したら?と注意した時に指摘されてしまい、日頃の運動不足を痛感しました」(女性40歳/主婦/子ども11歳)

“子どもはテレビの時間が決まっているのに大人は何で決まってないの?”大人は自分で自分の生活に責任を持てるからと言いました」(女性30歳/その他/子ども7歳)

「“あんた”と言った子どもに注意すると“ママも言ってる”と怒られた。たしかに良くないねと返事して気をつけるようにしている」(女性32歳/主婦/子ども5歳)

“ママは嫌いなもの食べないのに、なんで僕はなんでも食べなきゃいけないの?”たしかに……。ということで、アレルギーで食べられない。ということにしている」(女性38歳/自営業/子ども6歳)

“暗いところでテレビ見たらダメって言うけど、ママもベッドでスマホ見てるよ。”本当だね、目が悪くなるよね。教えてくれてありがとう、と返した」(女性38歳/主婦/子ども6歳)

子どもは、大人が思っている以上に親のことをよく観察しているもの。「大人だってやってるじゃん!」と言われないよう、見本になる行動を心がけたいですね。なかには、「嫌いなものをアレルギーだということにしている」という賢い(?)対策も!

子どもとの接しかたについて

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子どもとの関わりかたの改善点を気づかされた、という声も多数ありました。

“ママは全然笑顔がない”と言われて、そんなに笑顔がないかと驚きました。もっと笑顔でいるようにするねといい、反省しました」(女性39歳/主婦/子ども11歳)

“なんでいつもダメっていうの?”と言われたことがある。あれしちゃダメ、これしちゃダメ、それはダメと、ダメばかり言っていたなと反省した」(女性39歳/公務員・団体職員/子ども4歳)

“聞いてる?”と言われてから、子どもの話をしっかり聞くようにしている。子どもなりに親の反応をみている」(男性41歳/その他/子ども4歳)

“ママはどうして朝はすぐ怒るの”と言われハッとしました。ごめんね、朝はバタバタしててついつい怒りっぽくなってたね。これからは怖いママはバイバイするねと答えました」(女性52歳/その他/子ども5歳)

つい怒りっぽくなっていたり、上の空になったり、笑顔が減っていたり……。指摘されたことを受け止めて、その後は気をつけるようにしている、という人が大半をしめました。子ども自身に言われると、他の誰かに指摘される以上に心に響きますね。

大人顔負けの鋭い視点

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子どもだからとあなどるなかれ、大人は思いつかないような、核心を突く一言も。

“ママの『みんな』って少ない人数でしょ!”って言われたこと。子どもを強制的に威圧するような言いかたではなく、ちゃんと一対一で向き合って話をしようと思う」(女性50歳/総務・人事/子ども8歳)

「泣かなくて偉いね、と言ったら“なんで泣いちゃだめなの?”と。理由を聞かれると答えることができませんでした」(女性38歳/主婦/子ども4歳)

「機嫌の悪さを隠していても、“なんで怒ってるの”と言い当てられることがある。子どもは大人が思っているよりも注意深く親を見ている」(男性38歳/研究・開発・技術者/子ども3歳)

“なんで、結婚したら名字変わるの?”にはびっくりしました。変えなくても変えてもいいんだよ! ママは変えたけど、いろんな選択肢があるから思うままでいいよ、と言いました」(女性31歳/事務職/子ども4歳)

「なぜ泣いちゃだめなのか」「なぜ結婚したら名字が変わるのか」といった、素朴ながらに本質的な質問。答えるなかで、親の方も大事なことに気づけるかもしれません。隠しているつもりの心の内を当てられて驚いた、という体験も寄せられました。

親の日頃の行動に関すること

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日常のちょっとした一言が、自分の普段の行動を振り返るきっかけになることも。

“ママがいつもスマホ見てる”できるだけスマホではなく、本を読んだり、雑誌を見るようにした」(女性40歳/専門職/子ども7歳)

“どうして丁寧に数字を書かないの”自分がわかればいいの、と返してしまった」(女性43歳/主婦/子ども11歳)

「実家の母に、主人の愚痴をこぼしていたら、“パパの悪口言ってる”と言われた。心の中で猛反省しました」(女性51歳/主婦/子ども5歳)

“お父さん、いつも休みは家にいるけど、友達いないの?”無趣味で、普段気楽に遊べる友人がいないので図星だった」(男性53歳/総務・人事/子ども9歳)

“ママばっかり欲しいものを買ってずるい”と言われた。大人も我慢が大切だと思った」(女性32歳/その他/子ども11歳)

子ども自身は何気なく言っただけかもしれませんが、裏表のない発言だからこそ、ドキリとさせられますね。いつも子どもに口酸っぱく注意していることが、ブーメランのように返ってきている場合もありそうです……。

その他、こんな発言も…

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子どもたちの印象的な“名言”はまだまだありました。

“お母さんはそうなんやね、わたしはこうだから”自立心が育っていて、いいと思った。これからも子どもを1人の人間として尊重して育てていきたい」(女性38歳/パート・アルバイト/子ども7歳)

「あたしたち夫婦は喧嘩して仲直りする時、謝りあってハグをします。それを見ているからか、子どもたちも仲直りした時に“ごめんね”って抱きしめ合う姿を見てハッてなります。子どもたちはホンマにあたしら親の姿を見て育ってるんだなって思いました」(女性30歳/主婦/子ども2歳)

“サンタさんになりたい”人に優しくするのはママも賛成、と言った」(女性41歳/営業・販売/子ども3歳)

“年をとるって言うことは、赤ちゃんに戻ることなんだよね”優しいことばにぐっときました。その通りだよね。お年寄りにやさしくしようねと言いました」(女性49歳/総務・人事/子ども5歳)

素直で優しい子どもの目線は、長年の蓄積で凝り固まった考えもリセットしてくれそうです。親が子どもに教えてあげることよりも、子どもから教わることの方が、もしかしたら多いのかもしれません。

 

いかがだったでしょうか。忙しい毎日のなかで、素通りしてしまうようなちょっとした一言に、大事な気づきが隠されていることもあるかもしれません。子どもの言葉により耳を傾けつつ、お互いに影響を受けながら、親自身も成長していきたいですね。

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