そこで! 世のママ&パパからお知恵を借りるべく、子どもがいる男女128人に「うまくいった“子どもへの声かけ”」についてアンケートを実施。同じように悩むみなさんから、さまざまなアイディアが集まりました。年齢別に、【幼児編】【小学生編】の2回に分けてご紹介します。
今回は【幼児編】。寄せられた「幼児への声かけテクニック」を、内容別に10種類に分類しました。早速見ていきましょう。
テクニック1:積極的にほめる
null特に多かったのは、「とにかくほめる」という回答でした。
「“がんばれ”ではなく、“すごい”とか“よくやった”というとやる気を出してくれる」(38歳男性/研究・開発・技術者)
「怒るよりも褒めてあげると、うまくいくことが多いような気がします」(49歳女性/専門職(医師・看護師・弁護士など))
「“かっこいいねぇ!”で、大抵のことはクリアできます!」(37歳女性/パート・アルバイト)
「“お片付け上手だね”と誉めたら、本当にお片付けが上手にできるようになった」(51歳男性/その他)
大人でも子どもでも、ほめられたらつい嬉しくなってしまうもの。たくさんほめてあげると、そのぶんだけやる気を出してくれそうです。
テクニック2:選択肢から選ばせる
null「“〇〇しなさい”ではなく、“〇〇と〇〇があるけど、どっちにする?”と聞いて、自分で選ばせる」(46歳男性/研究・開発・技術者)
「こうしなさいではなく、選ばせるようにする」(32歳女性/総務・人事)
「“ダメ”とはあまり言わないようにして、別の案を提示する。特に2択で選べるようにすると、うまくいく率が高いです」(40歳女性/事務職)
選択肢を提示すれば自然と、“YesかNo”ではなく、“AかBのどちらか”に誘導できる……という高度な心理テクニック! 自分で決めると、前向きな気持ちで取り組めますね。
テクニック3:「一緒にやろう!」と誘う
null「“一緒にやろう”と声をかけると、片づけもうまくいくことが多い」(49歳男性/その他)
「片付けも準備も運動会の競技のような感じで、歌いながら踊りながらやるとスムーズにいく」(34歳女性/その他)
「朝の歯磨きで、“一緒に歯磨きしよう”というと、すんなりしてくれる」(42歳女性/主婦)
子どもと一緒になって楽しんでしまう、という方法も。“なんだか楽しそうだな”と思ってもらえたらこっちのもの!
テクニック4:意識をそらす
null「立ち止まったり動かない時に、“早く!”と言わずに、違うものに目がいくように掛け声をするようにした」(27歳女性/主婦)
「駄々こねた時に別の話題を出すと、意識がそちらにいくのでうまく気をそらせられる」(28歳女性/その他)
「〇〇がしたい!と動かなくなった時、他の物で興味をひくと動いてくれました」(32歳女性/専門職)
「転んだときに、“イタイイタイしたの? どこでイタイイタイしたの?”と聞いたら、説明してくれるので、泣かずに終わります」(32歳女性/主婦)
他のことで気をそらすと、意外とすんなり解決することも。無益な闘いは、できるだけ避けたいですよね。
テクニック5:「ママ/パパを助けて」とお願いする
null「“これをしろ”ではなく、“〇〇してくれたら助かるなぁ”というと、“助けてあげる”と協力してくれる」(27歳女性/主婦)
「わざと食器やカトラリーを落とした時に、“拾いなさい”と言うと聞かないが、“〇〇を持ってきて”と言うと自分で拾って元に戻す」(31歳女性/主婦)
「何かしてほしい時に、“〇〇して”ではなく、“〇〇のやり方教えてくれる?”という言い方にしたら、得意げにやってくれた」(34歳女性/公務員・団体職員)
“頼りにしているよ”と言って、自信を持たせつつ、さらにやる気も引き出す!という技。ほこらしげな可愛い表情も見られて、まさに“1石3鳥”?
テクニック6:心配しすぎない
null「飲み物が入ったグラスを運ぶ時、“こぼさないようにね”と言うと、こぼしてしまうイメージが頭に浮かんでしまうので、プラスのイメージになるような言葉かけをする」(28歳女性/パート・アルバイト)
「転んだ時は大袈裟に心配せず、“大丈夫、大丈夫”と言う方があまり泣かない」(28歳女性/専門職)
心配になる気持ちをぐっと抑え、おおらかに見守る、という方も。たしかに、親が心配そうな顔をしていたら、子どもも不安になってしまいそう。
テクニック7:モノでつる
null「“どんぐりあげるよ”と言ったら言うこと聞いてくれる」(40歳女性/主婦)
「“出来たらご褒美あげる”と言ったらやる気になった」(45歳男性/その他)
教育上、“モノがもらえるからやる”というのは良くないかも……と悩む気持ちもわかります。でも、ここぞという時はそれもアリ! “どんぐり”というのも可愛いアイディアですね。
テクニック8:「○○して」→「○○できる?」と質問する
null「何かして欲しい時に“〇〇して”ではなく、“〇〇上手にできるかな?”と言うとすんなりしてくれた」(34歳女性/主婦)
「“お姉さんだから〇〇できる人!”と聞く」(48歳女性/公務員・団体職員)
「“~やって!”じゃなくて、“~できるのかな?”と聞いてみると、“できる!!”とやってくれる」(39歳女性/公務員・団体職員)
子どものプライドを上手にくすぐってやる気にさせる、魔法の一言! 言葉づかいを少し変えるだけなので、すぐにでも実践できそうです。
テクニック9:気持ちに寄り添う
null「園に行きたがらないとき、“ママも寂しいよ”と気持ちに寄り添ったらがんばれた」(40歳女性/主婦)
「怒るのではなく、理由を聞く」(42歳男性/その他)
「“失敗してもいいから、チャレンジしてみてごらん”と言うと、怖がりで不安な性格の息子もやってみようと思ってくれる」(31歳女性/主婦)
「子供が何かに失敗したとき、“なんで出来ないの?”ではなく、“次はどうしようか?”と言うと、自分で考えて落ち着いてくれる」(28歳女性/主婦)
忙しいなかでも、なるべくじっくり腰を据えて、子どもの気持ちに耳を傾けたいですね。自分の気持ちをちゃんと言葉にするのは、成長してからも役に立つ、大事なスキルです。
テクニック10:楽しい言葉に言い換える
null「“〇〇を片づけなさい”ではなく、“〇〇はおやすみなさいだね”と言い換えた」(45歳女性/事務職)
「子供の名前を今ハマっているキャラクターに置き換えて呼んでみる。すっ飛んできてくれます」(33歳女性/事務職)
「“急いで”を、“まいて”に言い換えたら、“糸まきまき~♪”と楽しそうに急いでくれた」(41歳女性/主婦)
各家庭で、独自の“楽しい言い換え”を使っている、という声も。“キャラ名で呼ぶ”テクニック、自分の子どもに早速試してみようと思います。
いかがでしたでしょうか。すでに無意識に実践しているものから、目からウロコのアイディアまで……、こうして並べると、いろんなテクニックがあることに気づかされます。
あれこれ試すなかで、それぞれのお子さんに合ういい方法がきっと見つかるはず! わが家も、引き続き頑張ります。