年末の家族旅行で沖縄へ
null毎年恒例の長期休暇、今回は沖縄を訪れた。冬の沖縄は想像以上に寒くて、上着が手放せなかった。 青空はほとんど広がらず、北風も強い……。 事前にそういう天候だとわかっていたので、観光はほとんどせず。
代わりに、居心地がとってもいい宿に籠っていた。畑が広がるのどかな集落の、1棟貸しに滞在していたからだ。
暮らすように滞在できる宿だから、キッチンはもちろん洗濯機や自転車まで備わっている。
ハンモックがあり、秘密基地のような屋根裏部屋もあって、娘は大喜び。さらには人懐っこい猫ちゃんもいて、娘は夢中で写真を撮っていた。
旅先でお料理をするのは、私は好きではない。
せっかく日常を離れてきたというのに、何故に旅に出てまでお料理をしなくてはいけないのだ。絶対にご飯は作らない!と心に決めていた。…… のだけれど、戸棚の中の、この魅力的な食器たち。こんな素敵な器があるなら、お惣菜を並べるだけで気分が上がりそう。
という誘惑に負けて、つい食事を用意してしまった。 用意というか、本当にお皿にのせただけ。 だけれど、メインのシャルキュトリーが本格的な味わいで、のせただけで十分に満足できる内容に。
シャルキュトリーは、たまたまコザという場所で立ち寄った、自家製のハムとソーセージのお店で購入。同じお店でチーズの盛り合わせも。スーパーで買ってきたカボチャのサラダ、サーターアンダギーも並べて。
サニーレタスは、宿の横にある畑から。家主さんからご自由にどうぞと言われて、遠慮なく取ってきた。
ナチュラルワインは、宿の目の前、公民館を改装した食堂から持ち帰ってきたもの。思いがけず手もかけず、いい感じの夜ごはんになったのは、宿と器と食材のおかげだ。
相変わらず旅先で、学校の課題をやる娘。キッチンのカウンター席が、ちょうど勉強をするのに向いていたよう。滞在中は、ここが娘の定位置に。
こんな感じで、旅というより家の延長のような滞在だった沖縄。今度は暑い季節に来よう。その時はまたこの宿に泊まって、すぐ近くのビーチで遊ぼう。
富山ならではのお雑煮と…
nullという妄想をしつつ、寒い富山へ戻ってきた。
お正月なので、まずはお雑煮を。義母が用意してくれた、この地域独特のお雑煮。
焼いた鯖やフクラギ(というブリより一回り小さい魚)に、人参・牛蒡・焼き豆腐・椎茸と具沢山。 何より色鮮やかな蒲鉾が入っている、ほんのり甘い味付け。
娘はこのお雑煮が大好き。さすがここで生まれて育っているだけある。私はどうしても慣れなくて、だから作った事がない。
ので、これからもお雑煮は義母に頼っちゃおう。
そして私は、食べ慣れたお雑煮をお鍋にたっぷり用意して。
鶏肉と大根・人参だけのシンプルな澄まし汁。ほうれん草がなかったので、長ネギを代わりに投入。あとは三つ葉と柚子を添えるだけ。
こうして毎年なんだかんだ2種類のお雑煮を食べているけれど、それは娘にとっても嬉しいだろう。そして自分で作る事になった時、果たしてどんなお雑煮になるんだろう。それもまた、この先の楽しみだ。
旅に出ていたので、御節(おせち)も作らずのんびり。と思っていたら、ちょっとした集まりがあり慌てて用意したのがこちら。
たくさんいただいたキウイと、塩もみしたカブ、オリーブオイルとレモン汁で和えただけの前菜。 生ハムをたっぷりのせて、お重に詰めたら華やかになった。
もう一段は、カブの葉を炒めて、ナンプラーで味付け。 思いつくまま干しエビとアーモンドダイスを混ぜたら、エスニックな味わいに。出来合いの煮豚をスライスして、カボスを仕切りに。
庭に生えている南天も添えたら、お正月らしい雰囲気に。
ちゃんとした御節ではないけれど、お重に詰めただけ、風呂敷で包んだだけでも、それなりになる。ような気がする。 自己満足だけれど、お正月から自分らしいお料理ができたかな。
今年もそんな風に、無理せず手軽に、でも美味しそうに見えて実際に美味しいお料理を作っていこう。そう思った今年のお正月だった。
仕事の方も、無理せず私たちらしく。無理はしないけれど、豊作でも凶作でもしっかりやったと納得のいく作業を積み重ねていきたい。
つまりは毎年の事だけれど、今年もコツコツ地道に頑張ります!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。