『kufura』では、子どもがいる男女128人に「うまくいった“子どもへの声かけ”」についてアンケート調査を実施。同じように悩むママ&パパたちから寄せられた、たくさんのアイディアを【幼児編】【小学生編】の2つに分けてまとめました。
前回の【幼児編】に続き、この記事では10通りの「小学生への声かけテクニック」をご紹介。いったいどんな回答があったのでしょうか。
テクニック1:子どもの味方になって共感する
nullまず始めはこちら、“味方になる”というもの。
「子どもが泣いている時に、“嫌だったね、悲しかったね”と寄り添うように声かけすると、立ち直りが早い/2年生・4年生」(40歳女性/主婦)
「一旦味方になる/4年生」(40歳女性/主婦)
「できないことがあった時、“結果も大事かもしれないが、頑張って練習したことがすごいことだ”と伝えたら、そのあとも頑張って練習に取り組むようになった/3年生」(38歳女性/主婦)
「とにかく共感する/4年生」(42歳男性/企画・マーケティング)
気が動転している時でも、共感してあげることでだんだんと落ち着きを取り戻し、冷静に考えられるようになりそうです。
テクニック2:目標を具体的に決める
null「“早くしなさい”ではなく、“何分までにやろう!”と明確な数字を言うようにしました/6年生」(39歳女性/主婦)
「勉強で、“範囲を決めてここまで頑張ってみようか”と目標を立てる/1年生」(33歳男性/公務員・団体職員)
漠然と“やらなきゃ”とは思っているけれど、なんとなく始めないまま、ずるずると……。そんな時は、一緒に目標を考えてあげるのはいかがでしょうか。
できるだけ、“親が決めた目標”ではなく、“子ども自身が(もしくは一緒に)決めた目標”になると、よりやる気もアップしますね。
テクニック3:子どもの気持ちを盛り上げる
null「“小さいお母さんだね”って褒めて家事を手伝わせます/2年生」(49歳女性/事務職)
「おもちゃを片付けない時、“片付けしよう”ではなく、“おもちゃがおうち帰りたいって泣いてるー!”って言うと片付けてくれました/3年生」(36歳女性/主婦)
「“すごいね、ママより上手だね!”“流石だね!”と褒めると、よくお手伝いをしてくれる/5年生」(49歳女性/主婦)
小学生ともなると、ただ“えらいね!”とほめるだけでは、あまり効果がないことも。ついつい楽しい気持ちになる、“盛り上げテク”が光る回答が目立ちました。
テクニック4:“未来のこと”に意識を向ける
null「“宿題をしなさい”ではなく、“終わらせて早く遊ぼう”という言い方にしたらすぐ取り組むようになった/6年生」(32歳男性/その他)
「“靴をはいて!”の代わりに、“靴はいたら散歩行けるよ”と言う/1年生」(39歳女性/専門職)
「“宿題やりなさい”とストレートに言うと反抗するので、明るく“宿題できたら、〇〇しようか!”など、前向きになるようにしている/4年生」(34歳女性/総務・人事)
“さっと終わらせちゃった方が、楽しい未来が待ってるよ!”という、こちらの声かけアイディア。損得の計算が上手な子ほど、効果が出やすいのではないでしょうか。
テクニック5:ゲームにする
null「ゲームっぽくなるようにする。“早く帰るゲーム”など/1年生」(37歳男性/公務員・団体職員)
「“宿題早くしなさい”ではなく、親自身が家事を片付けるのと競争した/2年生」(45歳女性/事務職)
“やらなければいけないこと”を、“楽しい遊び”に変えてしまう、というテクニック。“ゲーム”や“競争”というキラーワードを、上手に使いこなしたいですね。
テクニック6:“そうしてほしい理由”を伝える
null「“だめ”ではなく、理由を言う/1年生」(36歳女性/総務・人事)
「遊んだおもちゃを片付けずに帰ろうとしたので、“おもちゃも自分の家に帰りたい、帰らせてあげよう”と声かけしたら、すんなり片付けてくれた/4年生」(40歳女性/その他)
「“勉強しなさい”と言ってもあまり効果がなく、“勉強を頑張って、立派なお仕事をするんだよ”と一通りの流れを教えてあげると、想像できたのか、素直に聞いてました/4年生」(50歳女性/主婦)
“なぜそうして欲しいのか”を丁寧に伝えるのも、とっても大事なこと。たとえその場では納得してくれなくても、“ママ/パパはこんな風に考えているんだな”と知ることが、今後につながる第一步になるはずです。
テクニック7:表現を工夫する
null「準備の時に、“早くやってよ!”ではなく、“もう出来てる?”と聞く。終わってないと素早く取り掛かってくれる/3年生」(42歳女性/主婦)
「宿題の答え合わせの時、間違えている箇所に“バツ”を付けるとへそを曲げてフォローが大変だが、“もう一度!”“あれ!?”というメッセージを書くと、ノリノリでやり直してくれる/3年生」(42歳女性/その他)
「先に“いいよ”と言ってから、“〇〇だったらね”と条件を伝える/3年生」(44歳女性/主婦)
「以前は“宿題やった?”“終わった?”と聞いていたが、“宿題できたら教えて”と言うようにしてからは、比較的早くできるようになった/4年生」(44歳女性/公務員・団体職員)
ついつい責めるような口調になってしまうところを、いったん踏みとどまって、別の言い方に変えてみる……。それだけでうまくいくケースも、意外とたくさんありそうです。
テクニック8:“ママ/パパからの感謝”を伝える
null「“これやって”と頼むのではなく、“これしてくれたらママはとても助かるなぁ”と言うと喜んでやる/1年生・2年生」(40歳女性/主婦)
「“〇〇して!”や、“〇〇しなさい!”ではなく、“〇〇してくれる?”という聞き方をすると、うまくいくことが多い/5年生」(36歳女性/主婦)
「何か良いことをしたときに、“成長している姿を見せてくれてありがとう”と伝えたら嬉しそうだった/6年生」(50歳女性/主婦)
「“お手伝いして”と言うより、“これをしてくれたらママ助かるよ”と声かけをしたこと。自分がしたことが誰かの助けになるんだということが伝わったようで、喜んでお手伝いしてくれました/6年生」(47歳女性/パート・アルバイト)
言葉にして、“嬉しい”、“助かる”などと言われると、“もっとだれかの役に立ちたい!”という気持ちになりますね。
テクニック9:わざと別のことを言ってみる
null「反抗期なので、あえて“そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?”というようになったら、相談してくる回数が増えた/5年生」(47歳女性/主婦)
「“早くして”ではなく、遅くても“早いねー”と褒める!/4年生・6年生」(42歳女性/主婦)
時には、“思っているのと違うことをあえて言う”、というのもテクニック。反抗期のお子さんが相手だと、より一層効果を発揮するかも?
テクニック10:自分で考えるようにうながす
null「宿題をやらないとき、“何を先にやればいい?”と聞く。そこで宿題と言わないで違うことを言っても、“じゃあそれをやったら宿題やろう”と言うと、その後は自分で考えて動くようになった/2年生・4年生」(36歳女性/総務・人事)
「“どうする?”ではなく、“こうしたら?”と声をかけると、自分で考えだすことが多い/2年生」(49歳男性/その他)
「“どうやったらできるかな?”と聞きながら料理を作ってもらった/4年生」(41歳男性/事務職)
「“宿題やった?”“明日の持ち物は?”といちいち細かく言うとうるさがるし、どうせ漏れるので、“あと何やるんだっけ”とだけ言って放置。親ありきにならないようにしています/1年生・5年生」(44歳女性/その他)
親の立場からすると、アドバイスは聞いてほしい半面、“いつも親の言いなり”になってしまうのでは本末転倒。自分の頭で考えて行動できるように、適度な距離感を保ちながら導いてあげたいですね。
以上、2回にわたって、ママ&パパたちから寄せられた「声かけテクニック」をお届けしました。
子どもは日々、成長しながら変化するもの。昨日うまく行ったテクニックが、今日は効果なし……ということもしばしばあります。
そんな時こそ、ここでご紹介したママ&パパたちのアイディアが、きっと役に立ってくれるはず。いろんな方法にチャレンジして、あなたとお子さんにピッタリのやり方を見つけていきましょう。