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1人っ子ママ80人に聞いた「今後も子どもはひとり」その理由は?よかったこと&苦労も聞きました

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「2人目は?」「きょうだい欲しいんじゃない?」。子育て中にそんな言葉に触れた方は少なくないようです。

今回のテーマは、1人っ子。現在1人の子どもを育てていて、今後も出産の予定がないと回答した女性(20~50代)80人にアンケート調査を実施し、1人っ子を選択した理由、“よかったこと”“大変だったこと”について聞きました。                                                              

「1人っ子」を選択した理由は?

5年に1度行われている『第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』の最新結果を参照すると、1組のカップルが予定する子どもの数は顕著な減少傾向が続いています。

同調査では、興味深い点がありました。

理想の子どもの数」が「1人」と回答した人は4.0%だったのに対し、「予定する子どもの数」が「1人」と回答したのは14.7%、「最終的な子どもの数」が「1人」と回答したのは18.6%

他の層と比べて“理想”と“予定”と“現実”の差は、特に大きくなっているのです。

ぼんやりと家族像を思い描き、現実を見つめて計画をたてて、実際の子育てを経験する過程で、さまざまな変化があることが推測できます。

『kufura』編集部が「最終的な子どもの数は1人予定」と回答した子どもがいる女性80人に、1人っ子を選択した理由について聞いてみると、寄せられた事情はじつに多様でした。

「23歳で結婚。すぐに赤ちゃん欲しかったけどなかなか恵まれず、検査するも夫婦ともに原因不明。1人目は治療を休んだ期間に自然に授かりました。2人目も通院しながら希望していたけど、結局叶いませんでした」(50歳・主婦)

「元旦那が育児を全くしない人間で1人で育てていく大変さがわかり、2人目はもう年齢的にもないかと思います」(45歳・主婦)

「ホントは2人産みたかったけど、悪阻がひどすぎてもう嫌になってしまった。そして2人もしできたら全部自分で育児家事仕事をこなさなくてはいけないというプレッシャーもある。ワンオペすぎて1人しか考えられない」(36歳・デザイン関係)

全ての回答を紹介することはできませんが、たったの80人を対象とした調査であってもそれぞれの事情がありました。主な理由を挙げると以下のようになります。

【「子どもは1人」その理由は…】

・もともと1人っ子を望んでいた ・経済的な理由 ・体力的な理由 ・母親の育児負担を配慮して ・年齢的な理由 ・母親の健康問題 ・子どもの健康問題 ・2人目を望んだが、授からなかった ・夫婦の離婚 ・キャリアプランを考えて ・妊娠時に切迫早産で入院した ・分娩が困難だった 産後トラブルを経験した ・遺産相続問題を避けたい ・育児が得意ではない ・ワンオペ育児になってしまう状況

続いて、回答者に子どもが1人の生活で「よかった」と感じること、「大変だった」と感じることについてうかがいました。

「子どもが1人の生活」でよかったことは?

“よかったこと”については、以下のような回答が寄せられました。

(1)子どもとしっかり向き合える

「子どもと遊べる時間がある。習い事とかも比較的始めやすいと思う」(36歳・デザイン関係)

「周りのきょうだいを持つ人がてんてこ舞いになっているのを見て、自分は1人の子にしっかり愛情を注げるから良かったと思う。成長を1秒たりとも見逃したくないので」(35歳・主婦)

「一緒に過ごす時間がたくさんあって、おてんばな娘の成長をゆったりした気持ちで楽しく見守りながら子育てできました。今でも親子3人すごく仲良しです」(50歳・主婦)

「英才教育ができます」(49歳・営業・販売)

(2) 教育に必要なお金を用意しやすい

「充分に手を掛ける事ができた。金銭面でも、好きなことをさせてあげられた」(51歳・総務・人事・事務)

「1人なので、十分にお金をかけて教育ができるし、目が行き届く」(47歳・総務・人事・事務)

(3)きょうだいと比較することがない

「きょうだいで比べたりしなくてよかったかも」(50歳・その他)

「自分が姉でいつもお姉ちゃんなんだからと言われてきたので、子どもにそう言わなくていいところ」(56歳・主婦)

「きょうだいを比べることがありません。1人だけを大切にできました」(56歳・主婦)

きょうだいがいる場合に比べて、時間、教育費、愛情かけて1人の子どもと向き合うことができる点を“よかったこと”と考える人は非常に多く見受けられました。

さらに、きょうだい同士で比べたり比べられたりすることがない点について言及する声も聞かれました。

「子どもが1人の生活」で大変だったことは?

続いて、子どもが1人の生活で”大変だったこと”です。

(1)家庭内の遊び相手がいない(特に幼児期)

「遊び相手がいないからすぐママ、パパになるところ」(35歳・主婦)

「1人遊びできるゲームを探すのに大変」(34歳・主婦)

「親が遊び相手になってあげないといけない場面が多い」(45歳・主婦)

「小さい頃は、家にいる間は親が相手しないといけないのが大変でした。私も夫も三人兄弟で、親と遊んだ覚えもないほどだったので」(49歳・主婦)

(2)将来親に「何か」あったときのことを考えると不安

「私が高齢になったときに、親戚が少ないので少々心配」(47歳・デザイン関係)

「両親が年を取ったときに1人でなにかしらの対応をしないといけないのはかわいそうだと思う。迷惑かけないで生きていくつもりだけど、やっぱり迷惑かけると思うので」(47歳・総務・人事・事務)

(3)周囲の声

「周りからの1人っ子はわがまま、かわいそう、などの偏見。それ以外に大変などと感じたことはない」(41歳・主婦)

「第2子ブームの時期は嫌だった」(48歳・主婦)

(4)子どもの性格を見て

「わがままにさせないようにすること」(38歳・その他)

「兄弟に揉まれることがなかったので、マイペース」(49歳・総務・人事・事務)

他の回答と比べて群を抜いて多かったのが、家庭内の遊び相手の不在に関するものでした。特に、幼児期にはずっと向き合っていなければならない時間もあり「大変だった」と振り返る声が多く聞かれました。

また、実際に育った環境に起因しているのかどうかは不明ですが、子どもがマイペースであったり、競争心に欠けるところを「きょうだいがいないからではないか?」と感じている人もいるようです。

さらに、今は特に問題を感じていなくても、将来、自分たちに“何か”あったときの不安を抱えているケースもありました。

 

以上、今回は、子どもが1人の家庭に“よかったこと”“大変だったこと”についてうかがいました。

「子どもは1人」という家庭環境が理想通りだった人、いろんな事情を配慮してそう決めた人、望んだけれど叶わなかった人など、さまざまな背景がありました。

現在の状況に概ね満足していても、老後のこと、周囲の声、世間の目、子どもの気持ちなど、“将来のこと”や“自分以外の人の価値観”に触れたときに、心の負担となるケースもあるようです。

しかし、アンケート回答者からは、子どもの成長をじっくりと見守ることができたことについて「よかった」という声が非常に多く聞かれました。

 

【参考】

第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)

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