ランドセル選び。まず、何を優先すべき?
null教えてくれたのは、前編(2022年度のラン活最新事情!女の子・男の子に一番人気の色は…【ランドセルのプロに聞きました<前編>】)に引き続き、ランドセルのプロ中のプロ、セイバンのランドセルコンシェルジュ佐藤さんと、ランドセル事業部販売促進グループ長の日高さん。
「ランドセルはあくまでも通学用のかばんです。長く使える、お子さんが6年間使いたいと思える“相棒”を選ぶことが重要です。
まずは、軽く背負えて体が痛くならない機能性や、子どもの安全性を最優先しましょう。 例えば、暗がりで光る反射材はデザインの邪魔になり、ないほうがおしゃれに見えるかもしれません。でも、子どもの安全を考えると削れないものです。
そして軽ければいいわけでもありません。ただ軽いだけでは型崩れしやすい場合もあり、軽さと耐久性の両立には工夫が必要だからです」(日高さん。以下「」同)
各メーカーの「公式サイト」をまずチェック!
「オンラインショップで購入を考える場合は、楽天やAmazonなどの販売サイトだけでなく、各メーカーの公式サイトを見るといいでしょう。機能性や工夫していることなどそれぞれの特徴や、大事にしている部分が、より詳しくわかります」
子どもと大人、欲しいモノが合わない場合は、どうすれば?
null「お子さんと親御さん、ときに祖父母の方と、異なる世代の意見が一致することはめずらしく、合わないことはよくあります。
そんなときは、お子さんや親御さんがそれぞれの意見をうまく伝えられるように、ランドセルコンシェルジュを活用してください。 両者の意見が合わなくても、コンシェルジュのアドバイスでお互いが納得、すんなりと決まることもありますよ」
これは確かに! 家族だけだとついつい喧嘩口調になってしまう……なんていう時も、第三者のプロのアドバイスが入る事で、親と子、それぞれの気持ちも納得できる、ランドセル選びに繋がるかもしれませんね。
ランドセルが届くまでに、子どもの気が変わってしまわないか、心配……
nullランドセルは受注生産のため、店頭で選んでもすぐに持ち帰れないことがほとんどです。後日ランドセルが届いてから“このランドセルじゃイヤだ” “デザインを変えたい”などと、子どもの気が変わってしまわないか心配……という声も聞きます。
「せっかく選んだランドセルは、できればすぐにご自宅に持ち帰ってほしいのですが、お届けまでに時間がかかります。その代わりに、セイバンでは独自の『おやくそく証』をお渡ししています。
これは、お子さんが主体性をもって“相棒”を決めたことの証でもあり、届くまでの時間を楽しみにしていただくための工夫です」
これがあれば、待つ時間が長くなったとしても、自分の選んだランドセルを確かめることができ、わくわくした気持ちを保ったまま過ごせそうですね。
何を選んだか、ではなく「自分で選んだ」という体験を!
nullテレワークの家庭が増え、子どもに向き合う時間が増えたこともあり、子どものことをより真剣に考える親御さんが増えてきたのも、最近の傾向だそう。
「いろんな意味で将来がとても不確実になっている今、子どもに『生きる力』をつけてほしいと、多くの親御さんが真剣に願われています。
そんな時だからこそ、ランドセルをお子さん自身が選択することを『学びの機会』として捉えるご家庭が増えています。 成長の著しい時期ですから『高学年になってデザインの好みが変わってしまった』など、のちのち失敗だったと思うことがあるかもしれません。でも、子どものときの失敗にはプラスの側面もあるし、失敗したっていいと思うのです。
ほとんどのお子さんが、大きくなってもランドセルを買った日のことを覚えています。何を選んだかではなく、『自分で選んだ』という体験が、お子さんにとっての大きな財産になるのではないでしょうか」
動画でわかる!ランドセル選びのコツ
nullランドセルのことを熟知したランドセルコンシェルジュが、 ランドセル選びのコツを教えてくれる動画も公開中!
“耐久性機能” “選び方アドバイス”など、テーマは5種類。それぞれサクッと見やすい1〜2分の動画にまとめられています。
お店でランドセル選びのプロと一緒に選ぶのも手
nullこれまでに紹介したサービスを活用すれば、自宅でも十分に選べそう!
……それでも迷う場合は、やはり店舗に行くのがおすすめ。 店舗ではお気に入りのランドセルをさわって背負えるのはもちろん、“何をどう選んだらいいかわからない”といった悩みも、ランドセル選びのプロであるランドセルコンシェルジュに相談できます(現在は予約制)。
特に近年のランドセルは、親世代のものと比べて機能やデザイン、サイズなどが多様化しています。選択肢が増えているから選びにくくなった……という面もあるかもしれません。迷ったらぜひプロに相談してみてください。
【取材協力】セイバン