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PTA活動&保護者の活動、コロナ禍の今年度はどうだった?来年度はどうしたらいい?

例年であれば、来年度に向けて、保護者の集まりやPTA活動の機会が多くなる時期です。とはいえ、それは“例年”の話。今年は新型コロナウイルスの影響で保護者と学校とのかかわり方が大きく変化しています。

今年の「PTA活動」「保護者の活動」はどうだった?

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今回は、幼稚園・保育園・小中学校・高校に通う子どもを持つ20~50代の女性120人にアンケートを実施。

まず最初に今年度のPTAの活動状況や保護者が集まる機会についてお聞きしました。

【幼稚園・保育園】

「保護者の活動は全て中止です。運動会と発表会の参観のみでした。保護者同士が顔を合わせる機会が送迎時のみなので、誰がどの子の親なのか全くわからず、面識のない人もいるのが残念」(33歳・主婦)

「毎年幼稚園で大規模なバザーを行うそうですが、今年は園児向けの出店に代わりました」(38歳・主婦)

「運動会以外全て中止になった」(30歳・その他)

「保護者会自体年に2回あるだけ。夏の保護者会はなくなったが、うちの園は、普段から事務連絡や子ども達の様子を聞くだけなので、代わりに手紙をもらって、特に変わったことはない」(39歳・主婦)

園によっては行事をサポートするために保護者から役員を募る保育施設もありますが、今年度は多くの行事が中止になっています。保護者同士が顔を合わせる機会が少なくなり、4月に子どもが入園した女性からは「子どもの友達の親の顔がわからない」といった声も聞かれました。

【小学校】

「クラスから2名選出されていたPTAがなくなり、ボランティアを募るようになった。来年度からもボランティア制になったので、良かった」(38歳・主婦)

「中止になったことが多い。ベルマークなどの集計作業やおまつりの準備が中止になった」(38歳・主婦)

「PTAは組織そのものはあるようですが、ほとんど活動をしてないようです。保護者会は今年度は一度もありません」(44歳・その他)

「学校内での活動は全て中止となり、交通安全の見守り活動など屋外の活動だけ行われている」(43歳・主婦)

「中止になった行事があったが、遅れてPTAの集まりはあった。コロナなのにわざわざ人集めるなんてまったく意味が分からない」(41歳・主婦)

「保護者の活動はほぼ無くなったが、マラソン大会の見守りはあった」(39歳・その他)

「保護者会が全部中止になり、メールにて役員決めを行っていた」(37歳・デザイン関係)

小学生の子どもがいる女性56人中55人がPTA活動について「ほとんどの活動が中止になった」「会議がなくなった」という内容の回答をしていました。一方で、執行部や本部に所属する役員は稼働しているとの声もありました。

【中学校】

「中止になった行事が多かったと思う。今学年になってから他の保護者と接することがなかった」(49歳・その他)

「保護者会活動は本部役員だけに限られた」(49歳・主婦)

「私学です。中止になったものばかりです、バザー中止や文化祭は親の見学なし。宝塚歌劇団見学中止など」(47歳・中学生)

「中止になったものが多くありました。変わったことは、連絡方法が『Teams』になったこと」(39歳・その他)

「直接会っての活動機会は減った」(48歳・営業・販売)

小学校と比べると親が学校に行く回数が少なくなる中学校ですが、行事やPTA活動、保護者会の中止が続いたという声が大半を占めていました。

【高校】

「直接の会議ではなくオンラインやメールになった」(59歳・主婦)

「子どもが通う高校にはPTA活動はありません。保護者会は先生とマンツーマンでマスクをつけて実施」(50歳・営業・販売)

「PTAの常任の集まりは一度きりでした。保護者会はゼロ。進路説明会も無くなりました。卒業式も、在校生欠席、保護者は各家庭に一人なんだそうです」(53歳・主婦)

高校においても、保護者が学校に出向く機会が激減し、PTA活動の中止を余儀なくされたという声が大半を占めています。

来年度のPTA活動、どうしたらいいと思う?

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新型コロナウイルスによって学校と保護者との関わりが著しく制限されると同時に、今年度の多くのPTA活動が縮小・中止となっています。おそらくこの状況は春以降も続くと予想されますが、来年度のPTA活動についてどうしたらいのか、皆さんの意見を聞いてみました。

「オンラインに切り替えられる部分は切り替えて」の声

今回のアンケートで最も多く集まった単語は“オンライン”“リモート”でした。

「どうしても会わなければいけない活動以外は、オンライン化を導入したらいいと思う」(34歳・主婦/子・小学2年生)

「会議を少人数にしたり、オンライン化すればよい」(40歳・総務・人事・事務 /子・中学生)

「コロナはなくならないのであれば、それに伴ったやり方をしていけば良いと思う。リモートでもできるのであれば、変えていくしかない」( 34歳・主婦/子・未就学児)

「リモートで参加できる機会を増やす。意見の交換や、顔合わせ、交流会など色々とコミュニケーションができる」(55歳・その他/子・中学生)

「これを機にPTAもデジタル化、オンライン化を進めるといいと思う。お便りや出欠確認をオンラインで進めたり、講座をオンライン化したり、引き継ぎ資料をオンラインで共有できたりと効率化も進めたい」(29歳・総務・人事・事務/子・未就学児・小学2年生)

「なるべく感染を避けるためにも月3回くらいはオンラインで役員と話していきたい」(48歳・主婦/子・小学3年生・6年生)

対面会議や資料共有をオンラインに切り替えて欲しいという意見が多く見られました。

これまで家庭ごとのデジタル格差を理由に容易に変えられなかったことが、コロナ禍をきっかけに変化を迫られる組織が増えていくかもしれません。

活動内容の「取捨選択」をする

来年度もPTA活動が“例年通り”に進められないことが予想される中、活動内容の大幅な見直しについて言及している意見もありました。

「これを機に大規模に縮小すればよいと思う。母親の負担が多すぎる」(43歳・主婦/子・小学5年生・中学生)

「無駄な講演会等はなくす」(37歳・デザイン関係/子・未就学児・小学1年生)

「1年間しなくて支障がなかった活動はいっそ止めるべき。負担が減るので良いと思う」(47歳・主婦/子・小学5年生・中学生)

「コロナウイルスの蔓延が収束するまでは今の方法を続けるしかないのではと思う。無理に活動してクラスターの発生源になっても嫌だし、批判されるのなら最初からしなければいいと思う」(33歳・主婦/子・未就学児)

保護者の負担を軽減すべく、子どもと学校にとって必要な活動、なおかつ、コロナ禍でもできる活動を選んで、「何が必要なのか」を見極める必要性を感じている保護者もいました。

まとめ

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以上、今回はPTA活動や保護者の活動の現状に関する子育て中の女性の声をご紹介しました。

PTAは教育の向上や青少年の成長などを目的として設立された父母と教師の協働組織です。しかし、近年は、設立当初の理念が保護者に認識されないまま “例年の業務を引き継ぐ”ことが目的となっている点に対して不満の声が聞かれます。

新型コロナウイルスの影響でPTAの負担から解放されたという声もありましたが、他方で、保護者と学校の関わりがなくなることで、学校の中の様子が見えなくなったり、保護者同士のゆるいつながりが断たれてしまうケースもあるようです。

「今、学校は保護者からのどんなサポートを必要としているのか」「子どもたちの学校生活をサポートするために今、保護者はどんな活動ができるのか」という点で、現状との折り合いつけながら活動内容を絞り込み、学校とPTA組織が足並みをそろえていく必要がありそうです。

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