子どもの巣立ちが時々刻々と近づくと「小さい頃にあれをしておけばよかった」「これもしておけばよかった」と、あれこれを思いをはせる瞬間もあるかもしれません。
今回は、中学生以上の子どもがいる女性105人に「子どもの思春期(中後期)前にやっておけばよかった」と感じることについて聞いてみました。
多く集まった5つの回答とは?
5位:親子のコミュニケーション(6人)
null子どもの思春期が進むと、密だった親子のコミュニケーションの質と量が変わったと感じる親は少なくないようです。まずは、もっと子どもとコミュニケーションをとっておけばよかったという女性の声です。
「親子でたくさんコミュニケーションを取ること。親子が仲良く過ごしていたことを子どもにも引継いで欲しいから」(50歳・主婦/子 小学生・高校生)
「たくさんスキンシップをすること。小さいうちはベタベタできるが、そんな時期はあっという間に過ぎてしまう」(53歳・主婦/子 社会人)
「いろいろな会話。楽しい会話の記憶があまりないから」(66歳・ 主婦/子 社会人)
昔は両手を広げて近づいてきた子も、“思春期最盛期”には親の声掛けに背中を向けてしまう日があるかもしれません。そうなると、密に親子のコミュケーションをとることができた時期に思いをはせることもあるようです。
4位:子どもと一緒に遊ぶこと(5人)
null子どもから“遊ぶ相手”として必要とされていた時期を過ぎると、その時期を懐かしく思うことも。
「いっぱい遊んであげたらよかった。仕事を言い訳に、あまり遊んであげられなかった」(57歳・営業・販売/子 小学生・社会人)
「一緒にたくさん遊ぶ。大人になるとなかなか一緒に出かけてくれない」(62歳・主婦/子社会人)
「たくさん遊んでやりたかった。共働きでほとんど遊んであげられなく母任せだったのが今は後悔」(59歳・主婦/子 社会人)
「あそぼうよー」と言われてなかなか家事が進まなかった日々。そのときには負担に感じていたのに、あの幼い声が遠ざかってしまうと、無性に懐かしくなるのかもしれません。
3位:写真を撮っておくこと(10人)
null意外にも多かった回答が“写真を撮っておくこと”でした。
「家族写真をとること。恥ずかしがって撮ってくれないから」(39歳・総務・人事・事務/子 未就学児・中学生・高校生)
「毎年の成長がわかる写真。変化を見るだけで楽しめる」(63歳・主婦/子 社会人)
「大きくなったら、写真を撮る機会が減ったこと。明らかに大きくなった写真がないから」(48歳・主婦/子 小学生・大学生・社会人)
子どもが思春期を迎えると、忙しくなったり、写真を嫌ったりして、家族そろっての写真を撮影する機会が減ってしまうとの声が聞かれました。
2位:「やっておけばよかった」と思うことはない(22人)
null今回のアンケートでは、5人に1人の女性が思春期までの子育てを振り返って「概ね満足している」「やっておけばよかったと思うことはない」と回答していました。
「大体満足してるので、なし。思春期できちんと親離れしてくれたので、べたべた感はないけれどまあいい距離感で付き合っていけている」(45歳・主婦/子 高校生)
「思ったことは全てやったつもり。後悔はない」(50歳・主婦/子 大学生)
「特にない。思い出は心の中に生きている」(59歳・主婦/子 社会人)
”今”の状況を受け入れてこれまでの子育てに自分で及第点を与えることで、親自身の子どもからの“巣立ち”につながりそう。
1位:レジャー・旅行(40人)
null今回のアンケートで最も多くの女性が「子どもが思春期になる前にやっておけばよかった」と感じたことは、家族でのレジャーや旅行でした。
「家族旅行。なかなか集まれないから」(54歳・営業・販売/子 社会人)
「一緒に旅行に行くこと。あまりついてきてくれなくなったから」(40歳・総務・人事・事務/子 中学生)
「家族でキャンプをする。キャンプをして火をおこしたり、テントを張ったり、カレーを作ったり、飯ごう炊飯したり、家族の一体感があったからもう一度しておきたかった」(59歳・主婦/子 大学生)
「一緒に旅行行きたかったです。もう、一緒になんて行ってくれません。寂しい」(52歳・主婦/子 高校生・大学生)
子どもが中高生になると、部活や受験や友達づきあいで、子どもが少しずつ家族イベントから遠ざかっていく傾向が見られます。家族で同じ思い出を共有していた時期が懐かしく感じられそうですね。
以上、今回は「子どもの思春期の前にやっておけばよかった」と親が感じていることについてお届けしました。
思春期に差し掛かり、子どもの成長を目の当りにすると、ここまで育ってきた様子にホッと一息つきながら、親子の濃密な時間ががまぶしく感じられる瞬間があるようです。